生きててよかった 第3部 「信仰」
Episode-01 【過去からの訪問者】








 航空自衛隊厚木基地のOTHレーダーサイトが南南東から急速接近する
 三つの未確認飛行物体を補足したのは、七月十九日午前九時十五分の事だった。





 「まわせ〜〜!!」
 「緊急発進!!緊急発進!!」

 「何?全機発進!?ただのスクランブルとは違うな‥‥戦争でも始まるのか?」

 「基地司令の命令だとさ。まあ、俺達は言われた通りにやるだけさ。」


 「一番機発進する!道を開けろ!!!」

 「進路クリアです!!どうぞ!」」


 空対空ミサイルや弾丸を満載したF−22ステルス戦闘機が、轟音とともに次々に
 大空に舞い上がる。


 ネルフ本部に対する襲撃以来の、五年ぶりのスクランブルであった。

 きびきびとした動作の中にも平時に慣れきっているが故の
 緊張と失態を見せるパイロットや整備兵達。

 それでも、計三十六機の高高度迎撃機は30分で以内に無事出撃を終え、
 南南東の空へと飛び立った。



 「全機、出撃しました。問題ありません!」

 「よ〜し!各機、編隊を組む!」


 未だ実戦を知らぬ黒い翼の群は、マニュアル通りに高度8千メートルで
 編隊を組み直し、マッハ2の速度で巡航を開始した。



 彼らは、まだ知らない。

 自分達が戦うべき相手の、恐ろしさを。




   *          *          *



 「‥‥残っているのは、あと何機だ?」

 「全機やられました!残るは、本機だけです!!」

 「残弾は?」

 「AAMはすべて撃ち尽くしました。
  後は、バルカンが300発を残すのみです!」


 「それでは一秒も斉射できんな‥‥後続はどうなっている!?」

 「既に、入間と各務原、小松の飛行隊が出撃したそうです。」


 「そうか‥‥ならば、撤退する。カメラは、撮ってあるな。」

 「はい、しっかり。」

 「では、行くぞ。弔い合戦は、他の基地の連中に任せる!」


 「た、隊長!!前を!!ミ、ミサイルが!!」

 「な、何?う、うわぁあああああああ!!!!!!!」



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 高空において一方的な戦いが続いていた頃‥‥。

 古都・金沢の一角でも、血生臭い殺戮劇が幕を開けようとしていた。


 駅バスを待つ人で混み合った、いつもと変わらぬ大学前停留所。

 沢山の大学生達の中に、美しい栗毛の髪をリボンで束ねた
 18歳の少女の姿があった。


 それら群衆を冷たい目で影から凝視する沢山の男達の存在を、彼女は知らない。





 「セカンドを発見。これより拘束する。」
 「各員、戦闘準備。」
 「かかれっ!!」


 男達のかけ声とともに、バス停は突如戦場と化した。


 「きゃぁ〜〜!!」

 「逃げろ〜!!」


 平和な街の一角にいずこともなく現れた凶々しい黒服の一隊は、
 容赦というものを知らなかった。

 彼らは動くもの全てに対して機関銃や拳銃を乱射し、
 通りかかった自動車にはグレネードを放つ。

 たちまち辺りは悲鳴と断末魔で満たされた。


 「うぇ〜ん」

 「助けて!助けて!!」

 背を向けて逃げる者、地面に蹲って頭を両手で覆う者、あまりの出来事に
 その場に立ち尽くす者‥‥。

 たまたまその場に居合わせた不幸な彼等は、老若男女を問わず、
 赤い泥寧に沈む単なる有機体と化していく。


 いっぽう、バス停から少し離れた場所にも
 死体の小さな集団が存在していた。

 折り重なるように倒れている男達は、アスカを守るために最後の一人まで
 戦った、勇敢なネルフ職員と警察関係者のものであった。



 「邪魔者の始末は終わったようです。」

 「よし、ターゲットを捕獲せよ。」



 数分後、黒装束達以外でその場で生き残っている者は、
 もはや存在しなかった。

 ただ一人、彼等が狙っていた人物を除いて。

 男達に囲まれて半ば呆然としているのは、18歳の少女。
 鮮やかな色の髪だけが、僅かに揺れている。


 「死にたくなければ、おとなしくついてこい」

 「‥‥‥」


 兵士の一人が声をかけたが、アスカは何も返答しようとはしない。

 銃をつきつけられた彼女は、自分がハンドバッグを落とした事も気づかずに、
 ただ小刻みに体を震わせるばかりであった。

 自分を取り囲む兵士達には対峙しようとせず、傍らで血を吹き出し続ける
 子供の死体を凝視したまま、彼女はピクリとも動かない。


 「いたしかたあるまい‥‥やれ!」

 もう一度、男の声がして、呼応するように大柄の兵士が進み出た。

 放心したアスカの鳩尾に拳をたたき込み、彼女を気絶させる。



 「‥任務完了。後は、待つだけだな。」

 「はい。機動兵器の到達予定時刻まで、あと二分です。
  そろそろこちらの居場所を知らせましょう。」

 黒服の男達のうちの一人がニヤリと笑い、黒っぽい筒のようなものを
 取り出して空に向けたかと思うと、手元にあったレバーを引いた。

 ピューという音とともに、信号弾の緑の煙が空に立ちのぼる。


 暫くして、信号に気づいた巨大な人型兵器が彼らの眼前へと降り立ち、
 コックピットからパイロットが顔を覗かせた。


 「作戦は、成功しましたか?」

 「ああ、見ての通りさ。お姫さまのほうは捕獲した。
  後、宜しく頼む。」

 「わかりました。必ず、ゼーレ本部まで届けます。ご安心を。」



 縄できつく縛られたアスカが、巨人の胸の中へと、
 コックピットの中へと、消えていく。



 「任務、完了。全ては、ゼーレのシナリオ通りに。」


 男達の不気味な唱和に続いて、エンジンの轟音が空気を振動させる。

 アスカを乗せた人型兵器は空高く飛び立ち、
 ゼーレの兵士達もその場を後にした。



 沢山の罪のない屍や炎上する車だけが、停留所には残された。



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 一方その頃、碇シンジと加持リョウジのほうはというと、県警や陸自の
 支援のもと、執拗な敵の追撃からようやく脱しつつあった。


 救援に駆けつけた自衛隊のジープに拾われ、彼らが向かったのは
 金沢市内の陸上自衛隊駐屯地である。

 駐屯地到着直後、一時はゼーレの人型機動兵器による襲撃を受けたものの、
 重火器による集中砲火何とか撃退し、ホッと一息‥‥といきたい
 所だったが、そうはいかない。

 アスカ救出に向かった部隊から連絡が途絶えたままである以上、
 二人の心は安泰からは程遠いと言わざるをえなかった。



 「加持さん!アスカは!アスカはどうしたんです!!」

 「‥‥‥」

 「そんな‥‥いったい、どうしたっていうんです!
  何か言ってよ!答えてよ!!」

 「‥‥‥‥。」


 陸自の臨時指揮所・OD色の大きなテントの片隅で、
 少年と義父が向かい合っていた。

 珍しい事に、あの加持が微かに狼狽えている。

 これまた珍しく激昂したシンジに胸ぐらを掴まれたまま、
 彼は適当な言葉を見いだすこともできず、不似合いな沈黙を守り続けた。

 通りかかった陸自の隊員達が足を止めて眺めるのも意に介さず、
 シンジは義父に対して一方的に感情を垂れ流し続けていた。


 「アスカがいなくなったら‥‥アスカがいなくなったら‥‥」
 「‥‥‥。」

 「加持さん、大丈夫だって言ってよ!僕を安心させてよ!!」
 「‥‥。」

 「なんか、言ったらどうですか!」

 きりのない不毛な問答であったが、やがて、ひとつの転機が訪れた。




 「失礼します!ネルフ渉外部長殿に連絡!」
 
 彼らのもとに一人の警察官が息を切らせて走ってきた。
 県警からの報告という、ひとつの転機。

 シンジは淡い期待を、加持は苦い絶望をそれぞれ予期しつつ、
 突如目の前に現れた警察官が荒い呼吸を落ち着けるのを待った。



 「報告します‥‥セカンドチルドレン保護に向かった県警第二班、ならびに
  ネルフ所属の部隊は‥‥」
 「救助に向かった計16名は‥‥」

 「全滅しました‥‥作戦は、失敗し、セカンドチルドレンはゼーレとおぼしき
  戦闘集団に、拉致された模様です!!」


 「!!!」

 「‥‥わかった。連絡、感謝する。」

 「‥‥‥。」


 飛び込んできた凶報は、加持の予想すら遙かに上回っていた。

 部下と養女を失った悲しみに、敬礼を返す肩をが刻みに震えている。

 加持は警察官に退出するように手振りを示した。


 そして、彼のすぐ隣では、それ以上の悲劇が起こりつつあった。


 「‥‥‥。」

 騒ぎ立てたり号泣するでもなく、口を開けたまま
 ただ瘧のように身を堅くしているシンジ。
 一見すると、先程より落ち着きを取り戻したかにも見えるシンジであったが、
 最愛の人物を失った衝撃は彼の心的世界に重大な変化を引き起こしつつあった。



 “アスカ‥‥アスカ‥‥アスカ‥‥”
 “アスカ‥‥アスカ‥‥アスカ‥‥”
 “アスカ‥‥アスカ‥‥アスカ‥‥”
 “アスカ‥‥アスカ‥‥アスカ‥‥”


 数分後、突然の絶叫とともにシンジは極度の錯乱状態に陥り、
 市内の病院へと運ばれた。


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 アスカがいなくなった。

 僕の目の前から。

 あんなに好きだったアスカが。

 ううん、そんな事、あるはずがない。

 きっと、僕をみんなでびっくりさせようとしてるんだ。


 そうじゃないなら、なにか用があってアスカが第二新東京に帰っただけだよ。

 そうに決まってる。そういえば、忘れ物をしたって言ってたもんね。

 それ以外には考えられないよ。 なんだ、心配した僕がバカみたいだ。


 僕をあんなに好いてくれるアスカが、僕を置いてどこかに行っちゃうなんて、
 絶対にあり得ないよね。

 うん、あり得ない。

 そんな事がある筈がない。




 僕はがんばったんだから、アスカが僕から離れていくはずがないんだ。

 辛くても、怖くても、心を開いてがんばったから、僕はアスカと一緒になれたんだ。


 さて、そろそろ起きよう。

 僕をからかう加持さんとか周りの人に、もうやめてよって言わないと‥‥。



   *         *          *

 「なんだ‥‥夢だったのか‥」


 僕が目を覚ましたのは、見知らぬ病室のベッドの上だった。

 いつの間に僕を病院に運ばれたのだろう。
 救急車に乗ったという記憶は残っていない。
 自分の細い左手には、何故だかわからないけど点滴がうたれていた。



 病室の窓の外を眺めると、夕方の金沢の街並み。
 古い家々の瓦屋根が太陽を受けてキラキラと輝いているのがよく見えた。

 今はたぶん6時くらいかな。
 僕が駐屯地にいたのは午前中だったから‥‥随分経ったのは間違いない。


 まだあんまり冴えない頭で記憶を辿る。

 思い出したくない事ばかりが浮かび上がってきた。




 「‥‥‥そっか。」

 そうだった。

 アスカが、さらわれたんだ。

 夢の中では否定しようとしてたけど、それが事実だ。

 僕がこんな所にいるのも、あの時気が変になって‥‥。



    『うわぁあああああああああああ!!!!!!』
    『シンジ君、落ち着くんだ、落ち着いて!』


    『連れてきて!連れ戻して!!ここに連れてきて!!』

    『アスカが!!アスカが!!!!』




 「アスカ‥」

 一番好きな名前を声にしてみると、事の大きさが心を揺らす。

 たちまち、目元が変な感じになりはじめた。

 病室に誰もいない事をいいことに、僕は躊躇せずに泣いた。


 泣きながら、いろんな事を頭に浮かべた。

 何も出来ずにゼーレから逃げ続けていた自分の事、一人で病院に行く事に
 反対しなかった自分の事。

 アスカの笑顔、アスカの泣き顔、アスカとの思い出。

 どれも、慰めなんかにならない。
 ただ、辛くなるだけだ。



 ふと病室の机に目を向けたとき、もっとイヤなものが目に入った。

 自分が着ていたシャツとジーンズが綺麗に畳んで置いてあり‥‥隣には、
 朝、家を出ていくときにアスカが手にしていたハンドバッグが置かれていた。

 そういえば、確かジーンズのポケットには‥‥


 「アスカ‥‥アスカ‥‥」
 自分がもっと惨めになるだけだと知りながらも、馬鹿な僕はそれに手を伸ばす。

 「あった‥‥」



 ジーンズのポケットを探ると、思った通り、くしゃくしゃになった写真が見つかる。

 見ちゃいけないような気がするけど、結局それに手を伸ばした。

 皺だらけの長方形の中、青い海をバックにした僕とアスカの笑顔の写真。

 かわいい恋人の微笑みが痛かった。




 なんで僕らがこんな目に‥‥もう、ひどすぎるよこんなの!

 アスカが、何をしたって言うんだ!
 僕もアスカも、何も悪いことなんてしていないのに!!
 エヴァのパイロットの頃に、僕達は人並み以上に苦しんだじゃないか!
 もう充分だろ!?


 「畜生!!チクショウ!!‥‥‥ちくしょう‥‥」


 止まりかけた涙が戻り、また視界がぼやけてきた。
 ダメだ。
 涙、止まらないや。


 ちくしょう‥‥何かアスカの為に出来ることがあればいいのに。

 でも、今の僕には‥‥エヴァも何もない。



 あの時の逆だ。
 アスカが殺された時、僕にはエヴァがあったけど、意志がなかった。


 そして今は‥‥

 自分の命と引き替えにしてでも、アスカを助けたいって気持ちはあるのに‥‥
 今の僕は‥‥ただの貧弱な大学生でしかないんだ。

 ちっくしょう‥‥。


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 アスカ誘拐の翌日、ネルフ本部は各方面への対処に追われて
 蜂の巣をつついたような状態が続いていた。

 特に広報部のスポークスマンは、マスコミへの対応に苦慮している。
 ゼーレが未だ健在である事が民間人の死者を出すという
 最悪の形で露見した今、記者団の追求には手厳しいものがあった。


 「一年前のネルフの最終報告によれば、組織としてのゼーレはサードインパクトの
  失敗によってほぼ無力化したという事になっていたんじゃないんですか?」

 「これについては、現在情報を収集している所です。現時点では、
  いかようにもお答え出来ません。」


 「今回の件について、時田司令のコメントをお願いします!!」

 「時田司令は現在、戦略自衛隊の吉澤長官と会談中です。
  正式の記者会見は、明日の午前9時を予定しております。」



 「司令でなくてもいい!!説明できる人物を呼んでくださいよ!!」

 「これでは、会見になってないじゃないですか!
  新生ネルフは、情報公開の原則に従う組織ではなかったのですか!」

 「知らぬ存ぜぬでは、昔のネルフと何が違うというんだ!話にならん!」




 記者達の質問は、ゼーレに関するものに留まらない。

 今回の事件によって、小さな事実がマスコミの目に触れつつあったのである。

 質問の嵐がいったん途切れたかに見えた瞬間、二流紙の若手記者が
 静かに挙手をして発言を求めた。


 「質問させていただきます。
  今回、ゼーレに襲撃されたマンションの住人の名が『碇シンジ』で
  ある事は既に報じられた通りですが、事故死したと伝えられる
  サードチルドレン・碇シンジと同姓同名で全く同年齢である点について、
  説明をいただきたく思います。」


 “くだらないでっちあげだ”

 その場に居合わせた記者達の誰もがそう思っていた。


 さらに、若い記者は続ける。

 「もうひとつ、行方不明者リストの中に、『惣流アスカ』という名の
  やはりセカンドチルドレンと同姓同名の第二東大の学生がおります。
  これらは、全て偶然によるものなのでしょうか?」


 「‥‥まったくの偶然です。かつてのエヴァ実験生とは、何の関連もありません。」

 数秒後、広報官は単にそう答えたに過ぎなかった。


 「そうですか‥わかりました。」

 質問した記者の瞳の奥で、何かが微かに閃く。

 それはその場に居合わせた総ての記者にも共通するものであった。
 広報官が微かに平静を装った事を、彼らは見逃してはいなかったのだ。



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 夜11時。

 各方面への説明をようやく終えた時田司令がネルフ本部ビルにようやく
 帰り着き、司令室に戻る。

 広い部屋に入ると、書類の山と葛城ミサトが主の帰りを待っていた。


 「外回り、ご苦労様です。お願いがあって、参りました。」

 「言いたい事は、今日も解っているつもりだ。
  だが、まあいい。言ってみたまえ。」

 「では、遠慮なく言わせていただきます。
  攻撃許可を、下さい。目標は、ゼーレ本部‥‥」


 「ゼーレ本部?」


 不思議そうな顔をする男。

 女は、微かに目を細めて言葉を続けた。


 「先ほど、直属の衛星が例の機動兵器の行方を突きとめました。
  場所は、南米・アマゾン。地下基地のものと思われるダクトなども
  同時に確認しております。」

 「‥‥。」


 「既に、ブラジル・ペルー両国の国境警備隊が捜索に向かいました。
  捕捉は、時間の問題‥‥かと。」

 「誰が勝手にブラジルとペルーの政府に連絡した?」

 「渉外部長・加持リョウジによる独断です。」

 「‥‥越権行為だが‥まあいい。君達に任せる。」

 「ありがとうございます。ゼーレに関する今後の情報収集いかんにもよりますが、
  最短3日以内にゼーレ本部に侵攻できるよう、現在準備を進めております。」


 「さては、私が許可を出すと思って、既に旧ネルフ組で準備を
  進めていたのだな?」

 「お気に障ったでしょうか?」


 ミサトの質問に時田は一瞬、微妙な表情を見せる。

 が、口では特に不平を言うでもなく、『いや、有能な部下が最善を尽くしてくれる
 のなら、私はそれでいいんだ』とたけ彼は答え、眼前のミサトに退出を促した。



 「では、失礼します。」

 澄まし顔のミサト。


 「ああ、君の部隊には、大いに期待しているよ。」
 と時田。



 バタン


 「ふぅ‥‥」

 司令室を出たミサトが、誰も廊下にいない事を確認もせずに
 大きなため息をついた。



 「アスカは、私の『娘』‥‥」

 「『娘』だもんね‥‥」


 大きく息を吐いた後、小さな独白。

 醒めた顔の彼女の本当の胸中を知る者は、どこにもいない。





                          →to be continued








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