人生、人間の格言
人間そのものに焦点をあてた格言
[人生と人間について2]
・「ああ神様!あなたはなさけないことをなさいます。たった二年間ほど
私がうっかりしていたのに、その罰として、一生涯このあなぐらに
私を閉じこめてしまうとは横暴であります。
私は今にも気が狂いそうです。」
井伏 鱒二[山椒魚]
・未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん。
『論語』より
・どのような事柄についても、人間は自分に必要なところで
ぴたりととまる仕方を知らない。快楽についても、富についても、
権力についても、彼は自分の抱きしめられるもの以上のものを
かかえこむ。
モンテーニュ[エセー]
・孤独というものは、時として最上の交際でもあるし、
しばしの別離は再会をいっそう快いものにする。
ミルトン[失楽園]
・いかにさもしくとも力無くとも人間は人間であることによってのみ尊い。
有島武郎[惜しみなく愛は奪う]
・小心は人びとを不決断にし、そのけっか、行為の機会
と最大の好機をうしなわせる。
ホッブズ[リヴァイアサン]
・人生というものは、通例、裏切られた希望、挫折させられた目論見、
それと気づいたときにはもう遅すぎる過ち、の連続にほかならない。
ショーペンハウエル[自殺について]
・勇気と力だけがあっても、慎重さを欠いていたら、それは無に
等しいということを忘れないでいてほしい。
ウィンパーのことば
・幸福な家庭はどれも似たようなものだが、不幸な家庭は
いずれもそれぞれに不幸なものである。
トルストイ[アンナ・カレーニナ]
・時間においては変わりなく連続しており、空間においては
まとまっているものを、私たちは私と呼び、そのような形態が
他者からは自己とされるのです。
コフート[セミナー]
・弱いということは哀れなことだ、あえて事を行うにしろ、事を忍ぶにしろ!
ミルトン[失楽園]
・食事で楽しくうちとけるためには、わたしは賢明な人間をではなく、
愉快な人間を相手にし、寝床では善良さよりは美しさを選び、議論
の集まり生まじめがなくても有能さを望む。ほかの場合も同様だ。
モンテーニュ[エセー]
・自分を自在に保有している者こそもっとも強力な者だ。
セネカ[ 書簡]
・貧しくとも君の生活を愛したまえ。
ソーロー[森の生活]
・目に見えるものでも、見えないものでも、遠くに住む
ものでも、近くに住むものでも、すでに生まれたもの
でも、これから生まれようと欲するものでも、一切の
行きとし生けるものは、幸せであれ。
仏陀のことば
・習性的生活はその所産を自己の上に積み上げる。
知的生活はその所産を自己の中に蓄える。
本能的生活はその所産を捨てて飛躍する。
有島武郎[惜しみなく愛は奪う]
・幸福だけの幸福はパンばかりのようなものだ。食えは
するがごちそうにはならない。むだなもの、無用なも
の、よけいなもの、多すぎるもの、何の役にも立たな
いもの、それがわしは好きだ。
ユーゴー[レ・ミゼラブル]
・ともかくもあれ、人生、そはよきかな!
ゲーテ[花婿]
・もはや愛しもせねば、迷いもせぬ者は、
埋葬してもらうがいい。
ゲーテ[警句的]
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