人生、人間の格言 
人間そのものに焦点をあてた格言  




 [人生と人間について3]


 ・ツミの対語は、ミツさ。

 蜜の如く甘しだ。

                          太宰治 [人間失格]



  ・わたしたちは、いわば、二回この世に生まれる。一回目は

  存在するために、二回目は生きるために。

                         ルソー[エミール]



  ・ああ、復活の前に死があるね。

                         ロマン・ロランのことば



  ・でも堕落は快楽の薬味なのよ。堕落がなければ快楽も水々しさを

  失ってしまうわ。限度をこさぬ快楽なんて、快楽のうちに入るかしら?

                          マルキ・ド・サドのことば



 ・「重いな。これは何だ」

  「夢のかたまりさ」

                        ジョン・ヒューストン[マルタの鷹]



 ・【生きていく力】

 いやになってしまった活動写真を、おしまいまで、見ている勇気。

                          太宰治[もの思う葦]



  ・人間のあやまちこそ人間をほんとうに愛すべきものにする。

                          ゲーテ「格言と反省」



  ・ひとは個人が社会に対して自己を主張するために行うすべての

  違反行為や、さらに犯罪についてさえも言訳することができる。

  だが故意にある人間が人間を物までおとしめようと努める

  場合には何ものも償うことの出来ない忌々しいものを地上に

  現出させることになる。

                         ボーヴォワール[第二の性]



  ・花に嵐の例えもあるさ

  さよならだけが人生だ

                            井伏鱒二の詩集より


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