社会、習慣についての格言 
人間集団から見いだされる法則性  




 [社会・習慣について1]


 ・幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるだけ幅広くせよ。

  そして、あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく、

  できるかぎり友好的なものにせよ。

                         ラッセル[幸福論]



 ・今日までのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である。

                  マルクス、エンゲルス[共産党宣言]



 ・神聖な真剣さだけが生活を永遠にする。

         ゲーテ[ヴィルヘルム・マイスターの修業時代]



 ・自由とわがままの境は、他人の妨げをなすとなさざるの間にあり。

                       福沢諭吉[学問のすすめ]



 ・心の底を傾けた深い交わりは禁物です。愛情の紐は解け

  やすくしておいて、会うも別れるも自由なのがよいのです。

                   エウリーピデース[ヒッポリュトス]



 ・まず食うこと、それから道徳。

                         ブレヒト[三文オペラ]



 ・暴君を暴君と呼ぶことは危険だったのに違いない。が、今日は

 暴君以外に奴隷を奴隷と呼ぶこともやはりはなはだ危険である。

                        芥川龍之介[侏儒の言葉]



  ・自由と達成という立派な言葉が、画面やラジオや

  舞台でキャンペーン指導者や政治家達から表明されるたびに、それらは

  無意味な音に変質し、プロパガンダ、ビジネス、統制、リラクゼーション

  といった文脈でしか意味をなさなくなる。

                   ハーバート・マルクーゼ[一次元人間]



 ・戦争や戦闘は野獣的な行為として、そのくせそれを好んで

  用いる点にかけては人間にかなう野獣は一匹もいない。

                          トマス・モア[ユートピア]



 ・哲学者達は世界を様々に解釈したにすぎない。

 大切なことはしかしそれを変える事である。

               マルクス[フォイエルバッハに関するテーゼ]



 ・いつもお金の問題

  はした金のために、魂を売り渡す

  我慢ならない連中にほほえんでる

  なにせ売れっ子だもの

  あの15分が 今始まる

                   カスティー・マッコール [15分]



 ・民衆の愚を発見するのは必ずしも誇るに足ることではない。

  が、われわれ自身もまた民衆であることを発見するのは

  ともかくも誇るに足ることである。

                          芥川龍之介[侏儒の言葉]



 ・およそ戦争は、盲目的な激情に基づく行為ではない、

 戦争を支配するものは政治的目的である。

                           クラウゼヴィッツ[戦争論]



 ・ある私的な意見を是認する人びとは、それを意見[世論]とよぶのに、

 それをこのまない人は、異端とよぶ。

                           ホッブズ[リヴァイアサン]



 ・理論というものは、いつでも現実に対して支払いを要求できるような

  手形とはちがう。理論が誤っていれば、それを再検討するか、その欠陥を

  埋めるかしなければならない。

                            トロツキー[裏切られた革命]



 ・人生無離別   
               
  誰知恩愛重    

    (人生 離別無くんば 誰か恩愛の重きを知らん [蘇東坡詩選]より)



 ・法の終わるところ、専制が始まる。

                               ロック[市民政府論]



 ・だまっている奴は物騒だ。

  騒ぎ立てる奴はそうでもない。

                              ラ・フォンティーヌ[寓話]



 ・賽は投げられた。

                            スエトニウス[ローマ皇帝伝]




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