社会、習慣についての格言 
人間集団から見いだされる法則性  




 [社会・習慣について2]


  ・崇高なものが現代では無力で、滑稽なものにだけ野蛮な力がある。

                             三島由紀夫[禁色]



  ・英雄というものはね、電気冷蔵庫時代にはめだたない賞品なのよ。

                 フランソワ・トリュフォー[二十歳の恋]



  ・同じ若い世代の人たちのささやかな野心のみすぼらしさ!

  まじめにはたらき、サハラを灌漑する。LPセットときれいな妻と

  いい子どもをもつこと。一週に一度は教養をえようとつとめる。

  確実な価値(正直、洗濯機、サン・テグジュペリなど)をえらぶこと。

  ああ、なんとむなくそのわるい計画!こんなものは飼いならされた

  家畜の思想だ。洗濯機を中心に夢想はできやしない。

   もちたい、もちたい?彼らすべてのものをもちたいとのぞむ。

  いったい彼らにとっては何のために生き、また死なねばならぬと

  いうものは存在しないのだろうか!

                           誰かのことば(不明)



  ・政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことができない。

                            トーマス・マン[魔の山]



  ・戦場は大いなる牢獄である。いかにもがいても焦っても、この大いなる

  牢獄から脱することはできぬ。

                              田山花袋[一兵卒]



 ・すべてのインテリは東芝扇風機のプロペラのようだ。

  まわっているけど、前進しない。

                          寺山修司[ああ荒野]





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