知恵・学問の格言 
学び、体得する全ての人の為の道標  




 [知恵と学問について1]


 ・紙に書かれた思想は一般に、砂に残った歩行者の足跡

  以上のものではないのである。歩行者のたどった道は

  見える。だが歩行者がその途上で何を見たかを知るに

  は、自分の目を用いなければならない。

                  ショウペンハウエル[読書について]



 ・権威を引いて論ずるものは才能を用いるにあらず、

  ただ記憶を用いるにすぎぬ。

                   レオナルド・ダ・ヴィンチのことば



 ・「知は力なり」、とんでもない。きわめて多くの知識を

 身につけていても、少しも力を持っていない人もあるし、逆に、

 なけなしの知識しかなくても最高の威力を揮う人もある。

                    ショーペンハウエル[知性について]



 ・博学は、まだ判断ではない。

          エッカーマン[ゲーテとの対話]



 ・著者が読者に大して払い得る最大の敬意は、人の期待するものを

  もたらすことではなくて、著者自身が自他の教養のその時々の

  段階で正しく有用だと思うものをもたらすことである。

                            ゲーテ[格言と反省]



 ・温和は温和を征し 温和は粗悪をも征する。

  温和はすべてを達成するので 温和は鋭いと賢者は言う。

                           サキャ・パンディタのことば



  ・けっして誤ることのないのは何事もなさない者ばかり

  である。生きたる真理のほうへ邁進する誤謬は、死んだ

  真理よりもいっそう豊饒である。

                   ロマン・ロラン[ジャン・クリストフ]



 ・「田舎では一番でも、よそには、もっとできる子がたくさんいます。」


                           太宰治[新樹のことば]



 ・われわれのあらゆる尊厳は思考のうちにある。われわれが

  立ち上がらなければならないのはそこからであって、われわれの

  満たすことのできない空間や時間からではない。

                         パスカル[パンセ]



 ・我思う、故に我あり。

                         デカルト[方法序説]



 ・海のほか何も見えないときに、陸地がないと考えるのは、

  けっしてすぐれた探検家ではない。

                        ベーコン[学問の進歩]



  ・文章は決してあやまつことができない。いかに荒唐無稽な文章で

  あろうとも――言語ゲームの法則に従っている限り――

  12×12=144という数学的トートロジーと同じ確実性を持っている。


              ヴィトゲンシュタイン [確実性について]



 ・本を学ぶより、人を学ぶ方が大切だ。

               ラ・ロシュフコー [人間についての箴言集]



 ・世には、成功を克ち得た発明家と、失敗した発明家とがある。

  そして人は成功しなかった発明家を偏執病者と呼ぶのである。

                     クレッチマー[天才の心理学]



 ・学んで思わざれば即ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆うし。

                            [論語]より



 ・子曰く、書は言を尽くさず、言は意を尽くさずと。

                           [易経]より



 ・真実というものは、いつも人間の病気にきくわけじゃない‥‥

  真実さえあれば、いつでも魂の療治ができるというもんじゃぁない‥‥。

                        ゴーリキイ[どん底]



 ・大切なのは普通の語で非凡なことを言うことである。

                  ショウペンハウエル[読書について]



 ・忠告は、してもらえる。だが、さてどうすべきかは、教えて貰えぬ。

                 ラ・ロシュフコー[人間についての箴言集]



 ・自分でおこなった貴重な省察は、できるだけ早く書き留めて

  おくべきである。

                  ショーペンハウエル[知性について]




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