知恵・学問の格言 
学び、体得する全ての人の為の道標  




 [知恵と学問について2]


 ・一袋の智慧は一つなぎの真珠にまさる。

                       旧約聖書・ヨブ記より



 ・真の精神分析家になりたいのなら、真実を愛する人になりなさい。

                     アンナ・フロイトの手紙より



 ・人が事実を用いて科学を作るのは、石を用いて家を造るようなものである。

 事実の集積が科学でないことは、石の集積が家でないのと同様である。

                              ポアンカレ[科学と仮説]



 ・読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の

 考えた過程を反復的にたどるにすぎない。

                       ショーペンハウエル[読書について]



  ・神秘家の見るものは、言葉を超えた神聖なものであるが、

  精神病理学者の見るものは、言葉を超えた醜悪さである。

                          モーム[月と6ペンス]



 ・年寄りになったからって、賢くなるもんじゃありませんよ。

  用心深くなるだけですな。

                       ヘミングウェイ[武器よさらば]



 ・狂人と馬鹿は、気分だけで、物を見る。

                ラ・ロシュフコー[人間についての箴言集]



 ・哲学の卓越した高雅な意見の数々は、実際の行動には不適当なのだ。

 あのような鋭敏きわまる魂の活発さは、またあのような柔軟で、不安定とも

 言えるあたまの回転の早さは、われわれの色々な交渉ごとを混乱させてしまう。

                         モンテーニュ[エセー]



 ・ 知性は人々を穏和にする。理性は人間性を高める。

  他方、人間性を否認させるものは、ただ偏見だけである。

                        モンテスキュー[法の精神]


 ・知りすぎは老けのもと。

                       アファナーシェフ[ロシア民話集]



 ・人間的実存の禍が始まるのは、科学的に得られた知識が、存在そのものと

 みなされるときであり、科学的に知られえないすべてのものが、存在しないと

  みなされるときである。そうなると科学は科学的迷信となり、この迷信が、

  一見科学らしい衣服をまとって、かずかずの愚行を積み重ねる。 

                        カール・ヤスパース[哲学の学校]



  ・教育。――「よく噛むんだよ」とお父さんが言う。そこでよく噛んで

  毎日二時間づつ散歩をして、冷水浴をした。だがやっぱり不幸せな 

  無能な人間ができあがった。

                            チューホフのことば



 ・一切が終わったら遠ざかることだ(神あるいは女から)

                             カミュ[手帖]



  ・精神の欠陥は、顔の欠点と同じこと、老いるにつれてひどくなる。

                    ラ・ロシュフコー[人間についての箴言集]

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