峯享男の磯釣り論

公開年月日:2007/07/12


本命魚と餌取りの分離

 餌取り達には時合い(釣れる時間帯)はないが、本命魚であるメジナや黒鯛等々には活性化して餌を食べる時間帯があります。これを「時合いが来た」と言います。


 新月の作用で海の潮は、5〜6時間周期で干潮と満潮が存在し、小潮から中潮、大潮と二週間程度のサイクルがあります。

 朝満潮は、日本列島の西と東で多少の時間差はあるものの、ほぼ同じサイクルであります。ただ、日本海側は満ち引きの落差が少ないのです。太平洋側と瀬戸内は大潮の潮位落差は3m前後発生し、関門に近い海域ほど、その差が大きいものです。


 時合いと言うのは、一日中釣れる場合も希にありますが、通常は満潮から引き潮に掛かる1〜3時間、逆に、干潮から満ち潮に掛かる1〜3時間の間、海域や海底の状態により多少の誤差はあるものの、本命魚の時合いと考えて良い時間帯です。

 この時合いまでに、多くの撒き餌を足元に打ち続け、餌取り達に「今日はここが餌食場所」と思い込ませることが重要な事です。


 うきの投入直前に足元に多くの撒き餌を打ち、沖目にうきを投入し仕掛けが馴染んでから初めてうきの頭にパラパラと極少量の撒き餌を打つ「餌取りと本命魚との分離作戦」を行うことが重要です。

 昔のように、時合いが長く続かないのが近年の現状であります。したがって、手返しを早く行うことが非常に重要です。

 針に付け餌が残っていないのに、いつまでも人の前まで流している人をよく見掛けます。基本は、針に餌が付いていることが絶対条件であります。私の【峯うき】は、トップの浮き沈みの程度で付け餌の有無を判断することができます。さらに、うき自体の抵抗が非常に少ないため、誘いや張りの状況からも付け餌の有無を判別することができます。

 なお、仕掛けを投入する際に付け餌が針から外れ、空針で釣りをしている釣り人をよく見掛けます。この投入時における付け餌の針外れ防止のために、どのように付け餌を針に付けるかの方法は2007年7月13日の内容で述べておりますので、参照してみて下さい。

以上

2007年7月12日

峯 享男

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