峯享男の磯釣り論

公開年月日:2010/5/9


チヌの乗込みの遅れ

 今年のゴールデンウィークは、快晴に恵まれ釣り人も多くお出かけになった事と思われます。
 ところが、太平洋側は南西の風が続き、釣り場によっては高波もあり、南西風に弱い太平洋側では釣り場選定に苦慮された方々も多かったと思われます。

 一方、日本海側や瀬戸内では、チヌの乗込みが海域によって遅れ、水温も不安定でした。
 私(峯)も島根県隠岐島で山陰峯友会の実釣講習会を行いましたが、56cmを頭に50cm以上が22名で18匹、35〜40cm台は20数匹と、全員に釣果が得られました。
 しかし、大型のほとんどは。居着きのグロテスク魚ばかりでした。
 これは、1月、2月の水温が高く、藻や海草の発育が悪い上に、3月、4月の寒暖の差が大きく水温が不安定な結果として、乗込みのチヌが遅れているものと感じました。

 毎年釣れるポイントにチヌが少なく、人が余り竿を出さないようなポイントで黒ずんだ居着きのチヌを狙うのが正解と思われます。
 大型のチヌは居着きがほとんどで、40cm台に銀色の乗込みチヌが混じる程度でした。

 大型の居着きチヌは、学習を積んでいる分、賢く、そのため、うき当たりは非常に渋い状態です。
 また、針掛かりすると逃げ道を知っている分、重量感があり、引きと力強さがあります。

 このようなスリル満点の釣り味を味わうためには、撒き餌の種類や撒き餌ワーク、さらに、うきの選択を考えないと釣果はあがりません。

 

以上

2010年 5月 9日

峯 享男

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