峯享男の磯釣り論

公開年月日:2011/06/05


梅雨グレシーズン

  今年の梅雨入りは早く梅雨グレと呼ばれるシーズンがやってきました。

  3月、4月の産卵期を終え、体力の回復した「グレ」が調度6月頃の梅雨期に重なり荒喰いが始まるので「梅雨グレ」と名付けられたものです。

  梅雨前線が太平洋側に停滞し、雨や曇りの日が多く「サラシ」も良く出ることから、グレの警戒心も薄れ、体力も回復したグレは冬のグレとは異なり、大きなサラシの中でも喰ってきます。

  しかし、現在では昔のように釣れなくなった事やこの時期は水温も上昇しているので餌取り対策がとても重要になってきます。

  何となくウキを投げ、ウキの頭に撒き餌を打つだけでは思うような釣果が出ないのも梅雨グレの特徴です。

  餌取りの魚種を見極め、それに応じた撒き餌の投入場所を的確に判断し、風や潮流、サラシ等の状況を素早く計算し、基本から外れた撒き餌ワークが必要となります。

  これが「梅雨グレの難しさ」とも言えます。

  特にボイルを使用すると、的確に思った場所にボイル撒き餌を投入することができないため、沖でカモメが舞い始める所まで撒き餌が流れ、その結果、道具の届かない遠い場所でグレが乱舞することを良く見かけます。

  的確に思った場所に撒き餌を打つようにするには、生オキアミに集魚効果やまとまり効果のある配合剤(マルキュー製)をその時々の目的に応じて混合することが重要です。

  海は潮流と風が反対になることが多く、潮流と風が対立することから波が立ちます。
  同じ方向に流れ吹く場合は、水面は静かになるのが海面の仕組みです。

  風が強いか潮流が早いかを見極めることは釣果に大きく影響します。
  撒き餌は潮流に合わせて打ち、ウキは風に流されることを計算する算数が必要です。

  私のみねうきは、ウキの足長部分の17cm程度が海面下に沈んでいるため、一般的に良く使用されている中通しウキのように風の影響を受けにくい構造となっています。
  また、視認性や感度がとても良いウキなので、まだ使用した事のない方、興味のある方は是非、使用してみて下さい。

 

以上

2011年 6月 5日

全国峯友会主宰 峯 享男

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