峯享男の磯釣り論

公開年月日:2011/12/13


寒グレ時期に重要な撒き餌ワーク

 今年も残り少なくなり海水温は各海域ともにやっと20度を割り、いよいよ本格的な寒グレシーズン到来となっております。

 南海上を西から東に低気圧が東進し三陸を通過する頃には北西の風に変わり、冷たい風が海上を吹き抜け、海水温も低下します。

 グレの適水温は18度前後と言われていますが、12度くらいまでは工夫次第で釣れますが、ウキの当たりは非常に渋いものです。

 この微妙なウキ当たりを確認できるのが、みねうきです。

 今時期の釣れる魚は比較的大きく、その分、バラシも多くなります。

 大きくなればなる程、人間と一緒で学習を重ねたグレは、自分の逃げる道を心得ているからなのか、とても手強い相手です。

 特に、尾長グレの多い南西諸島や伊豆離島、四国の豊後水道等では、竿の角度がとても重要となります。

 現在、多く見受けられる「片手釣法」では、60cmクラスのグレを取り込むのは至難の業と言えます。

 ウキの当たりも千差万別で、海水面上を走る冷風は、道糸と潮流とは別の方向に導き、その結果、撒き餌と刺し餌が合ってこないことが多くなります。

 特にウキの頭から道糸が出ている中通しウキ(釣具屋さんで一般的に販売されているウキ)と私のみねうきの差がそこで出てきます。

 みねうきの場合、水面下17cmに道糸が沈んでいるので、風による影響が中通しウキほど左右されないのが大きな特徴です。

 また、風の方向と潮の流れが反対と言うのが圧倒的に多いのが海の仕組みみたいなもので、風と潮流が反対になり水面上でぶつかるため、次第に波が高くなるのです。
 
  風と潮流が同じ方向であれば、水面は静かになります。

 ここで一番大切な事は、撒き餌の打つ位置です。

 一般的に、ウキの頭に撒き餌を打つ人が多いと思われますが、風の強さや潮流の流れ、また、自分の攻めている棚等々に合わせた撒き餌の投入位置を計算することがとても大切な事です。

 特に道糸がウキの頭から出ている中通しウキの場合には、上記を十分に計算する必要があります。

 また、みねうきを使用する場合でも、中通しウキほど道糸は引かれませんが、海水面上の風は予想を超える時が多いのがこの寒グレ時期です。
 
  撒き餌はウキから離し、潮流に合わせ、自分のウキ下に合わせ、風の強さ等々を計算し、・・・そのような撒き餌ワークで好釣果に繋げてほしいものです。

以上

2011年12月13日

全国峯友会主宰 峯 享男

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