峯享男の磯釣り論

公開年月日:2013/ 4/ 7


微妙なウキの当たり

 厳寒だった冬の割りには各地で桜の開花が早く、特に関東の開花の早さは観測史上二番目とか・・・?

 関西方面でも4月に入るや各地で桜が満開状態です。

 一方、海の方も気になるところで、産卵が遅れるだろうと思っていたグレも、海域によっては希に産卵している場所もあり、天候の影響で竿だしができなかった間に産卵してしまった海域も多くあります。

 今年も子持ちグレを釣りそこなった釣り人も多く居ると思います。

 グレは一般的には3月〜4月で産卵が終わり深場へ移動して体力を付け、5月〜6月に再び浅場にやって来ます。

 その頃のグレを梅雨グレと名付け数釣りが出来たのは昔のパターンです。

 しかし、現在に至っては、海域によりそのパターンは無くなりました。

 釣り人の増加と釣り餌の影響が大きいと思われます。

 全国各地でオキアミが主流となっている磯釣りですが、昔のグレ釣りでは岩のりをメインの付け餌としていました。

 現在では人の行ける海域の魚たちは胃袋がはち切れんばかりにオキアミでいっぱいになっています。

 私は釣り上げた魚の腹を切り何を食べているか、特に初めて釣行した時には必ず、腹の中を確認するようにしています。

 海藻を胃袋に入れている魚は希で、当日に使ったオキアミの生や集魚剤を胃袋に入れているのがほとんどです。

 しかも、生オキアミは魚にしてみれば大好物なのでしょう。しかし、ボイルオキアミを食べている魚はほとんど見かけません。

 ボイルオキアミは海面に浮いて潮流と伴に遠くまで流れて行ってしまいます。

 沖の方でカモメが集まっているのは、この流れたボイルオキアミを捕食しているからです。当然、狙いの魚さん達も遠くまで行ってしまいます。

 釣り人は色々な好みがあって、ボイルが良いと言う釣り人も居れば、生オキアミでないとダメだと言う釣り人も居て、千差万別です。

 

 これからの時期の釣りに一番大切なことは餌取り対策です。

 その中でも5月〜6月の小サバ対策です。足が速く何でも食いついてくる餌取りで、梅雨時期の頭の痛いお魚さんです。

 今、南紀と言う和歌山方面、特に田辺湾では、グレとチヌの両方を楽しめますが、瀬戸内から日本海へとチヌの乗込みが始まります。

 特にチヌの場合、大きな胸びれを持っていて、回遊しながら急停止できる魚です。そのため、ウキの当たりが微妙となります。

 中通しウキには当たりが出ないことも多くあり、餌ばかり取られ「自負」になってしまう釣り人も多く居ります。

 その点みねうきは、水面に出ているウキのトップが「ブルブル」としたり、押さえ込まれるような当たりが確認できます。

 そんな時には、竿先を少し動かしてやることでスーッとウキが水面下に沈んで行く場合が多いです。

 これがみねうきの最大の特徴です。

 中通しウキには出ない当たりをみねうきではキャッチできます。

 水面で上下動のしないみねうきは、その微妙な当たりを見つけることができます。

 是非、一度お試し下さい。

以上

2013年 4月 7日

全国峯友会主宰 峯 享男

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