峯享男の磯釣り論

公開年月日:2013/ 8/ 1


「潮流の話し」&「時には素直に・・・」

  地球温暖化と言われ始め中部から南西部の梅雨明けは早く、その反動で連日猛暑日が続いています。
  釣行すれば何かしらの魚は釣れますが、この暑さでは「フライパンの中に入れられた目玉焼き」状態です。

 涼しく河川で鮎釣りと思っても、スコールのような豪雨で各河川の出水は濁り、コケも流され、お手上げ状態です。

 55余年の釣り人生の中でも最も厳しい今夏となっています。

 お盆を過ぎると朝晩の風は多少涼風に変わり、海も河川も行きやすくなるので、今は自宅でクーラーのお世話になりながら、みねうきを1本1本手作りで削っております。

 今年の冬は、日本海を流れる対馬暖流は2〜3度程度高めで流れると思われます。
  北西の吹き始まる前に釣行すれば良い釣果を得る事が出来ると予想されます。

 昔、1本の竿、1巻きの糸、1本の釣り針を持って日本全国〜パラオ諸島、ミクロネシア等々でがまかつ竿製作のための実釣テストを繰返してきました。
  現在のインテッサやアテンダー等の先駆者的ロッドの開発です。
  日台親善釣り大会では、台北の釣り人がほとんど訪れない場所まで足を運んでいました。

 私の釣り人生は55余年が経過し、今、「どこへ釣りに行きたいか?」と言われたら、南西諸島・草垣群島、宇治群島と手を上げて返答したいところです。

 最近では、釣具メーカーや全国にある峯友会の会員さん達のお陰で、伊豆諸島・八丈島、三宅島、神津島、式根島と60cmを上回る尾長グレの出るポイントで釣行を行って来ました。
  釣れた尾長グレの中には、口の中に針を残したものまで居りました。

 私は昔から1本1本の手作りウキみねうきを使用してきました。
  手間のかかる職人芸は現在でも守り続けております。
  少し前の事ですが、私のみねうきを真似て作った「まねうき」と言ったネームで出したウキメーカーもありましたが、それは一時的な事で直ぐに消えてしまいました。

 潮の流れ、波高はその日ごとに変わるものです。
  55余年前の磯形は変わりないが、釣り人の中には「大潮が良い」とか「小潮が良い」とか、さも、海洋博士の如く言う人も居ます。
  しかし、潮流は変わっても、水位変動は小潮〜長潮〜若潮〜中潮〜大潮と10日で1回転するものです。そのため、大潮でも干潮時に低い磯に3時間渡れる利点はあっても、流れの速さは気圧によって変わるものなので、大潮だろうが小潮だろうが、あまり気にする必要はありません。
  これが、潮流の仕組みだと覚えておくと良いでしょう。

 昔の人は、新月のお月様の形状を見て、小潮、大潮と見分け、それは、衛星が飛び交う今の時代でも変わっていないことです。

 5時間〜6時間で1回転する潮の満ち引きの変わり目は、どこの海でも魚が補食する時間帯です。
  その時間帯には、自分が食べなくても魚に食べさすことに専念してほしいし、これが釣果を大きく分ける重要な点です。

 10月〜3月頃までの水温低下が始まる時期には、中通しウキでは分からない当たりが得られるのもみねうきです。

 現在、このネットを通してウキを購入して頂いた方々全員には、私が手作りした仕掛け見本を同封して送付させて頂いております。

 あと必要なのは「撒き餌の打ち方」と「ポイント選択」です。

 釣り人の中には、「私は何年も釣りをやってきているので完璧だ〜」と豪語する方も居ますが、そういう方程、自分なりの信念?を持っているので、なかなか他人の言う事を素直に聞けないものです。これは、良い点でもあり悪い点でもあります。

 しかし、時には素直に耳を他人に向けることも上達の道だと私は思っています。

 皆さん、がんばって下さい。

以上

2013年 8月 1日

全国峯友会主宰 峯 享男

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