峯享男の磯釣り論

公開年月日:2014/ 1/ 2


寒グレの当たり

 今年の寒グレ釣りは、酷寒の釣りになると予想します。

 特に、西から太平洋側に東進する低気圧が三陸海岸を過ぎると冷たい北西風が吹き各地で様々な呼び方をされています。

 この北西からの冷風は2〜3日吹き続ける時もあり、これによって海の波高は高くなり、海水温も低下してしまいます。

 この時期、水温が1度低下すると魚の喰いはピタリと止まり釣り人を悩ましています。

 釣行を予定している釣り人は、荒天候で止む終えず中止か延期、または、釣行しても風裏の釣り場まで足を延ばすしかありません。

 また、釣果は秋磯のように好釣果が出ないのが現実です。しかし、釣れると型は良く、自分の記録になるような大型も手に入れることができる時期です。

 1月〜3月いっぱいは産卵期と重なり、余計釣りづらくなります。

 現在、私が生まれ育った「甑島」では、磯に付く岩のりで釣りをする職業漁師が居ます。

 私が子供の頃には、その職業漁師を見よう見まねで、竹竿を使って釣ったことがあり、「岩のり」を撒き餌にして、「鰹の一本釣り」のような釣り方で魚を釣っていました。

 しかし、今現在、そのような釣りをする人は、ほんの一部の高齢者だけと聞いております。

 「グレ」とか「イスズミ」は岩に着く岩のりを好んで食べますが、これは極寒の冬だけの話しです。

 竿は竹竿、糸はタコ糸、ハリスは人造「テグス」と言う1m程度の物や42番線のワイヤーで全て手作りの道具で、現在の釣り人には考えられない釣具です。

 しかし、それでも魚の習性を知ることで釣れた時代でした。

 今の釣り具からすれば考えられない100%手作りの釣り道具です。

 魚の習性はほとんど変わっていないのに、人間様が勝手に自分の想像や妄想?で魚の釣り方を本に書いたり、画面で言葉にしたり・・・・ そこに、釣り天狗と言う言葉・・・

 「海中は何も変わっていないのに・・・・」と私はため息が出る気持ちでいっぱいです。

 現在、釣り道具に関しては、竿はカーボン製で竹竿の1/3程度の重さ、相当な強度を持ち、糸はナイロン製やフロロカーボン製で強度的に目を見張るものばかりです。

 その割りには、60cmを越える尾長グレを釣り上げた話しはあまり耳にすることがなくなってきています。

 格好優先?の現在の釣り釣法。竿を立て過ぎ、片手釣法?とやらでは、大型尾長グレを仕留めることは不可能です。

 取り込んで初めて自慢することはできますが、「バラシ」の自慢は出来ないと思っています。「バラシ」によって、自分の釣法に反省を与える事が大切だと思います。

 格好優先、自分の過去の良い思い出を優先することなく、素直な釣り人になることが、釣果を上げる第一歩と思って下さい。釣り天狗では釣果は決して上がりません。

 話しは寒グレに戻り・・・・、この時期の魚たちは水温低下と伴に動きや捕食も少なく鈍くなり、その結果、ウキの当たりも微妙な当たりとなります。

 しかも、海面は風が強く、波も高くなる時期でもあります。

 渋いウキ当たり+強風+高波・・・・せっかくの微妙な当たりが分からず、空バリ状態で流し続けている時間も多くなってしまいます。

 寒グレ釣りは当たりが非常に渋いのがほとんどです。

 【みねうきは、水面下に18cm没した地点に道糸が通るので、強風や高波の影響をほとんど受けません。また、水面上にウキのトップが出ているため、微妙な当たりを捉えることが可能です。

 しかも、ウキの抵抗が非常に少ないため、魚が補食しても違和感を感じないため、ウキは一気に海中に吸い込まれていきます。

 昨日今日、釣りを始めた方々でも簡単に寒グレを釣り上げることができるのがみねうきです。

 寒グレから6月のチヌの微妙なウキ当たりを明確に捉えることのできるみねうきを一度試してみては如何でしょうか?

 

以上

2014年 1月 2日

全国峯友会主宰 峯 享男

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