峯享男の磯釣り論

公開年月日:2014/ 3/ 3


五島列島実釣講習会

 南岸低気圧と言われる低気圧が2月は毎週太平洋側を東進し、三陸付近で発達し東北では大雪になるパターンが3週間連続で続きました。また、西日本でも寒さが続きました。

 早くから予定していた長崎峯友会の実釣講習会が先日行われました。

 天候が心配されましたが、2月最終の土日は春を感じさせる好天に恵まれ会員全員が爆釣でした。

 五島列島桂島は広大な釣り場で、10年余り毎年一回、この時期に実釣講習を行っておりますが、未だに渡礁していない磯場も数多くあります。

 60cmクラスの尾長グレは見ておりませんが、50cmを越える口太グレは結構釣れます。

 今年は少し潮の流れがあるポイントで実釣し、釣れてくる魚は全部40〜50cmとやや小振りでしたが、3時間の実釣で100Lのクーラーが満タン状態になりました。

 釣り座から竿2本程度が棚瀬になっていて、その沖の落ち込みで入れ食いでした。瀬を交わす方法、竿の角度等を皆さんに見せることができた意義のある講習でした。

 五島列島では60cm越えの尾長グレは余り居ませんが、50cmクラスでもさすがに尾長と言う引きに釣る方も見る方も満足の釣行でした。

 低気圧が太平洋側を通れば北東の風で水温を低下させますが、日本海側の五島列島は15度弱で餌取りに時折40cm前後のアジが釣れ、お土産にお持ち帰りできるほどです。

 仕掛けの深さは竿2〜3本の深場で当たりが出てきますが、この当たりは中通しウキでは出にくいものです。

 みねうきの水面に出ているウキのトップが「ユラユラ」したり押さえ込まれるような小さな当たりが多く、魚のタナも深いこともあり、中通しウキでこのような微妙な当たりを捉えるのは至難の業です。

 口太グレの抱卵状態を見ると中には大きな卵を持ったものも居ますが、全体的には遅れ気味で、釣り場によっては「チヌ」と一緒に楽しめるものと思われます。

 春一番の風が今月中に吹くと予想され、水温も日を追って上昇するので3〜4月は楽しめると思います。

 特に抱卵期はウキ当たりが微妙なので、中通しより断然有利なみねうきを一度試してみては如何でしょうか?

 1本でも購入して頂いた方には、必ず私が手作りした仕掛け見本を同封しております。

 深いナタの釣りなら、6Bや特ウキ(1号クラス相当)等の重い仕掛けが可能なサイズが有利です。

 みねうきの感度はBも6Bもそして特ウキも同じです。

 皆さん方は、小さく、浮力の少ない小さなサイズのウキの方が感度が良いと思っておられるかと思いますが、それは中通しウキの場合であって、みねうきに限ってはどのサイズでも感度は全く同じです!

 したがって、自分の好みやその時々の海や天候状態に合わせてウキを選択することが可能となり、釣果も伸びる結果となります。

 全てにおいて、磯釣りのウキとして断然有利なみねうきを使用して頂き、感動と喜びを味わって頂ければと思います。

 

以上

2014年 3月 3日

全国峯友会主宰 峯 享男

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