峯享男の磯釣り論

公開年月日:2014/ 4/ 1


グレからチヌへ

 桜前線は、日を追って東進し日本列島は桜見の季節となりました。

 一方、釣り人が気に掛かるのは各地の海域の状態です。

 現在、黒潮本流は列島に接岸しており、和歌山県の潮岬沖の20マイルを流れており水温は20〜22度と発表がありました。

 その黒潮の反転流のお陰で、南紀と云われる和歌山県側では水温が15〜17度の適水温となっています。

 しかし、生き物のような潮流は、いつ何時変化するか予想がつきにくい点が釣りの難しい所です。

 4月に入ると南東〜南西の風が多くなるため水温は上昇しますが「うねり」が出やすく「晴天なれど波高し」の日々が多くなります。

 また、今期の抱卵グレは少し遅れ気味ではありますが、序々に終盤に近づいています。

 これから本格化するのは「チヌ」で、日本海側や瀬戸内では5月の連休明けから6月前半はチヌ一色になると思われます。

 チヌはグレのような強烈な引きはしませんが、停止して捕食する魚です。そのため、チヌの胸びれは大きく、さらに警戒心がとても強い魚です。

 また、グレのように群れることはあまりありませんが、湾内の海藻の多い場所にはチヌは必ず居ると思って竿を出してみて下さい。

 チヌは警戒心が非常に強く、捕食するときには停止しながらエサを吸い込んだり吐き出したりするため、微妙なウキ当たりとなるケースが多いです。

 抱卵グレと同様に自負しておりますが、そんな微妙なウキ当たりを確実に認識できるみねうきが威力を発揮します。

 中通しウキには出ない当たりは、みねうきの水面から出ているトップに“変化”が出ます。

 その“変化”とは、トップ部分がブルブルと左右に揺れるような変化、トップ部分を微妙に押さえ込むような鉛直方向の変化、さらに、ウキ全体の傾きの変化等々様々です。

 このような高感度のみねうきは、一般的に釣具店で販売されている「棒ウキ」のように、水面でボッコンボッコンと上下しないので、魚信とハッキリと分かります。

 また、捕食した時のウキの抵抗が非常に少ないため、微妙な当たりがあった際に、少し誘いをかけてやると一発で喰い込んでくれます。

 まだ、使用されていない釣り人の方々は、是非一度お試し下さい。

 チヌは付け餌を喰い込んでも尾長グレのようにハリスを噛み切ることはありません。

 【みねうきを使用し、チヌに付け餌を思い切り喰い込ませてみてください。

以上

2014年 4月 1日

全国峯友会主宰 峯 享男

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