峯享男の磯釣り論

公開年月日:2015/ 9/ 9


釣りシーズン到来

 今は衛生が飛び交う時代ですが、自然の流れは何十年も変わりなく、また、これからも永遠に変わりのないのが自然の山と海ではないでしょうか?

 その年々によって、早くなったり遅くなったりと言う多少の変化はあるものの、猛暑続きだった今年の夏もやっと去って、安眠しやすい良い季節がやって来ました。

 海域や海水温の違いにもよりますが、10月の声を聞くと季節・季節のお魚さん達も動き始め、釣り人もわくわくする釣りシーズンとなってきました。

 私が幼少時代のグレの付け餌は海藻が主体でしたが、今では高タンパクなオキアミが主体となっています。

 それ故に、お魚さん達も贅沢になってきたのか、または、人間がそうさせてしまったのか・・・?

 近年ではオキアミも食い渋る時代となってしまいました。

 そんな中、付け餌と同様に重要な事は「潮の流れ(潮流)を良く見ること」です。

 潮流は風速や波高によって多少の変化はありますが、基本的には同じものであることを頭の中に入れておくことが大事です。

 また、潮流の方向、流れる速さ、湧き潮、沈み潮、潮止まり、潮曲がり・・・様々な潮流現象がありますが、それぞれに応じた仕掛けの流し方をする必要があります。

 自然に対応した流し方をしないと付け餌は不自然な動きとなってしまい、お魚さん達も付け餌を喰ってはくれません。

 自然な流し方をするためには、道糸修正や持ち竿の角度も重要になりますが、潮乗りの良いウキを選択することが一番です。

 ウキは中通しウキと棒ウキに大別することができます。

 中通しウキは釣具屋量販店で容易に購入ができて、即戦力に対応しておりますが、風が強かったり波が高かったりすると、道糸の負荷にウキの潮乗りが負けてしまい不自然な流れになったり、思ったタナまで仕掛けを落とすことが困難になります。

 さらに、遠投時や潮流でウキが遠くに流れてしまうと視認性が乏しくなり微妙な当たりを捉えることができなくなってしまいます。

 また、棒ウキは潮乗りや視認性は良いのですが、波高が高くなると波の押し上げに負けてしまい「ボッコン!ボッコン!」とした動きとなってしまい、中通しウキと同様に微妙な当たりが取りずらくなります。

 自負となってしまいますが、私が手作りしているみねうきは、中通しウキと棒ウキの良い特徴を備えたウキです。

 半世紀以上、私自身が磯場に立ってそのウキを使って到達した現在のみねうきは、細長い足の部分で潮流を捉えると伴に道糸がその足先から出ているので道糸の抵抗が最小限となります。

 さらに、細長い足から肩にかけての微妙なアールによって波の押し上げもなく、付け餌をお魚さんが吸い込んだ時の抵抗も非常に小さくなり、お魚さんも安心して思い切り吸い込んでくれます

 使い慣れると仕掛けの回収時には付け餌の有無まで分かる程です。

 肩から水面に出ているトップ部分は細く削っているため風の影響も最小限となります。

 道糸をある程度修正することだけで、仕掛けは自然と潮流に乗って流れてくれますし、仕掛けも自然と落ちていきます。

 感度や視認性に富み、喰い込み時の無抵抗なみねうきは、大量生産が不可能なウキ形状のため、私が1本1本切り出しナイフを使った手作り作品であり、半世紀に及ぶ磯場での経験の賜です。

 このサイトで購入されたお客様には、1本の購入でも仕掛け見本を付けてお送りしております。

 まだ、ご使用されてない釣り人の方、初心者の方にはお勧め致します。

 是非、ウキの選択に重みと置いた釣りをして頂き、これからの釣りシーズンを満喫されることをお祈り申し上げます。


 

以上

2015年 9月 9日

全国峯友会主宰 峯 享男

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