杏からの手紙
読書仲間である杏の投稿コーナーです。
これまでの杏からの手紙
「黒と青」|「「平気でうそをつく人たち」|「血の流れるままに」
「からくりからくさ」|「汝ふたたび故郷へ帰れず」|「「誘拐症候群」|「失踪症候群」
「黒と青」 イアン・ランキン 早川書房
食らいついたら放さないリーバス警部。
圧力はかかるわ、免職されそうになるわ、
四面楚歌ですわね。それでもやる。
次もやってくれ。リーバス。
星の多くは死んだものだ、と天文学者は言っている。
これほど多くの死んだものに囲まれているのだから、
もうひとつそれが増えたところで、何かが変わるだろうか。
変わらない。何一つ。p316
「平気でうそをつく人たち」 -虚偽と邪悪の心理学− M・スコット・ペック 草思社
題名につられて読んだけれど、とてもお気楽に
読める内容ではなかった。こ・こわい・・・。
第4章のクライアイント(患者)との会話。
第5章のソンミ村虐殺事件での集団心理。
この2つは特に寒気がしました。
「血の流れるままに」 イアン・ランキン 早川書房
主人公リーバス警部のキャラクターがいい。
それに引っ張られて読み終えた。
たどり着いた答がキツイ。
迷って飲み込まれない彼の今後が楽しみ。
「からくりからくさ」 梨木香歩 新潮社
生きるのがつらいのは今に始まったことじゃない。
糸が紡がれるように、布が織り上げられていくように、
ずっと続いてきたことで、これからも続いていくこと
なのだと思う。
静かで強くて儚げで逞しい。
女でよかったなと思える本でした。
「汝ふたたび故郷へ帰れず」 飯嶋和一 河出書房新社
これが飯嶋和一氏の第一作。
丹念に書き込む人なのだな。
ボクサーの心象風景が見えるかのよう。
ボクサーって、どうしてこう、切ない
のでしょうか?
「誘拐症候群」 貫井徳郎 双葉社
前作は原田さんがもうひとつのメインストーリー
だった。今回は無口な男、武藤がメイン。
次回作で倉持が主役をやり、このシリーズは完結
するとか。環さんのストーリーも読みたい。ぜひ。
この誘拐のやり方は、イケる。
「失踪症候群」 貫井徳郎 双葉社
謎めいた男、環さんの存在感がいいな。
彼とともに影の仕事を請け負うメンバー
のキャラクターも一癖あっていい。
ストーリーはもうちょっと捻って欲しかったけど。
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