探偵事務所5

待ってましたっ!の林海象作品。
何故かとっても公開劇場が少なくて驚いた。 エイベックスなんちょかが協賛なのにね。そういう事もあるのね。

映像も音楽も、愛して止まない濱マイクな香りはそのまま。 だからと言って二番煎じって訳じゃない。
今回の舞台は川崎。あくまでも神奈川って事なのね。

ストーリーだけでなく、結末もリアル。 勧善懲悪を希望されるカタルシス派の方はイライラするのかも。

今後、川崎にて探偵スナックや探偵おでんや探偵R571等を 探しつつ街を徘徊するべきだと思う。
これ、続くと思わない?

2005.12.01

SPLOXLTOCS

新宿ミサイル

王子なのね、今度は。かなり遠いのね、王子。
ってなわけで、相変わらずの迷子覚悟での遠征。 えぇ、遠かったですわよ。迷いましたわよ。 pit北/区域って場所は、どうみたってbarなのよね。 迷子泣かせの物件。

今回はコントライブ。もう笑いっぱなし。 いや、別にコントライブじゃなくても笑いっぱなしだけれどもね。

せりざわ食堂の時の水沢さんのしゃべり方が、ツボ。 あの舌っ足らずの感じが、ずきゅんと来た。

どれもこれも面白くてずーっと大笑いしっぱなしだった。 どういう訳だか空中元彌チョップが再三登場。助けて。
遠かったからか、いつも(みゆき座)よりも小さい箱に、 かなり控えめな数の観客だったのだけれど、その分マニア度高だったのか、「上板橋」ネタなどに、きっちり反応していた。自分も含め。

最後に告知があり、「詳しくはホームページでっ!」とのことだったので、今後もホームページをきっちり追いかけなければならない。

そして観客の顔を「よし、覚えた」と言っていた水沢さん。 本当だったらすごいぞ。

ミサイル初見の知人を伴って行ったのだけれど、大満足だった模様。 よかったよかった。

カタツムリ先輩っ、くるくるくるくるちぃ〜っす。

2005.11.12/pit北/区域

ドミノ

バウンディハンターとトレジャーハンターをうっかり間違えていたわたし。
あ、宝物じゃなく賞金ね、はいはい。

ハリウッド俳優を父に持ち、父亡き後も、裕福な家庭があり、自身はモデルとして活躍するほどの美貌とスタイルを持ちながら、 賞金稼ぎを生業とするドミノ。
これ、実話ですって銘打たないと「夢みすぎぃ〜」と世間から非難Go!Go!(c)中川いさみ だと思う。
ものすごくカッコいい。こんな女性が確かに存在しているのってなんだかとってもカッコいい。

映像がかなりの場面で明滅を繰り返すのが、きつかった。目がね、ちっかちかするから。年寄りは注意されたし(笑)。

良い子は真似しないでねっ(ドミノの)な作品。
エンドロールで登場する本物のドミノも美しくてステキ過ぎだった。

そして、チョコに惚れた。いいぞ、チョコ。

2005.11.06

ダブリンの鐘つきカビ人間

G2プロデュース

先日のお芝居鑑賞後、わたしが長年「愛している」と伝え続けて止まないY氏より「チケットとれたよぉ」とのお知らせが届いたこの作品。Y氏が大好きな後藤ひろひとさんの作だという。期待大。

予備知識はほぼゼロで出かけた。そのせいか、単なるいつものクセか例によって迷子になった。
もう劇場は目の前なのに何故なのだろう? 反対に進んでしまうのは。「生き物としてイケてない」とある友人に言われたのだけれど正しいと思った。その言葉、甘んじて受け入れることにする。

キャストすら未確認で出かけたため、土屋アンナに一驚きをしてみた。続けて池田成志にトキメキ。

血肉を取り去って骨だけにすると、ストーリーは タイタニックにも引けを取らないべったべたの悲恋物語。
ぜんぜん趣味じゃないのに、どうしてか涙が止まらない。
悲恋なのに笑いも止まらない。さすがの後藤ひろひと。

最後の最後まで、ほんの少しの身じろぎもせず2時間強を鑑賞した。堪能という言葉以外はわたしには思いつかない。

どこが良かったの誰がどうだったのは批評家がすればいいと思う。わたしはとても楽しくて悲しくて優しい気持ちになれた。
人って浅はかだと、オブラートにぐるぐる巻きにして見せてもらった。集団になると思考が停止するのも見せてもらった。
誰かと同じじゃなくていい。ちゃんと自分で考えて、感じていなくちゃ。

当然その後は反省会。えぇ、飲みましたとも。

2005.11.05/ル テアトル銀座

ウソツキー

猫のホテル

いよっ、待ってましたっ!の本公演に行って来た。

その前におまけ付き。グリコどころの騒ぎじゃあない。
表現・さわやか公演「おんなのこのキモチ」に出演したイケテツ様を観て、「あ、似てる・・・」と思いついてしまった友人を多少の強引さを持って誘い出したのだけれど、彼にしては珍しく遅刻するとのこと。ちょうどモメ系カップルが目の前にいて 「物件発見!」とはしゃぎ気味に鑑賞しつつ待っていたところ・・・
正面の改札からあの、例の、彼の、阿部サダヲ様が出ていらっしゃった。ひゃぁぁ。
ちっさぁーい! 白ぉ〜い! 七分パンツぅ〜!
と、もうどうにもこうにも動揺しまくりではあったものの、そんな態度はきっと気に入っていただけないと思い平静を装ってみた。ちゃんと出来ていたのか??
サダヲ様から遅れる事数分、友人が到着した時には「遅れてくれてありがとう!」と彼にとってはワケの解らないことを口走り、なんだったらきつくハグしてチューのひとつもしちゃいそうなテンションだった。いや、東京ってすごいね。

さて本題。今回は<フューチャリング:い・け・て・つっ>と言っても過言では無かろう。イケテツ様、出ずっぱり。玉の汗がポロロンと零れる場面が1度ならずあった。
イケテツ様演じるところの高尾さんは<過去のある時点に囚われて、前はおろか後ろに戻ることも 横に逸れることも出来ないことになっちゃった男>だ。そんな男(女にしても一緒)を見続けるのは、なかなかにキツイ作業だ。本人でさえ、どうして変わらないのか、変われないのか、変わりたくないのか、変わりたいのか・・・ちっとも解っていないか解りたくないのだから。
友人ならばまだしも、夫婦であって、片方がそんなだと本当に相方がヘトヘトになってしまうだろうと思う。

子ネタでは、しんぺーさんがクドクドと「高田みずえに新曲を!」と言い続けたり、コーヒーをサハラに詰めたりする辺りにズキュン。そして金髪のおねーちゃんには興味が無いのに「あんぱん」にだけはものすごく興味を持つ堀君に興味津々。

わたしが大好きな<無駄なリフレイン>ネタとしては「じゅうたんバー」。じゅうたん敷くのよ、とりあえず。じゅうたん敷けたらそのじゅうたんの上で何かが起こる(多分、毎回アドリブ)。

わはわはと笑っていると、突然の幕切れが訪れる。ちょっと始末が悪い感じ。裾のほつれが気になります、的なね。

それでも客席から携帯音が一度も鳴らなかったご褒美のしんぺー×千葉両氏による寸劇のおまけもついてお買い得だと思った。もちろん最初に惚れた菅原さんもいい味出していた。とにかく楽しめた。多少嫌がっていたかも?な友人も楽しめたとのこと。よかった。

その後、友人と反省会を執り行った。
彼がその昔好きだった脚本家は、「ドラマの大前提は主人公が成長(変化)する」ことだと言ったとのこと。うん、今回の主役は<成長も変化もできない>人だったものなぁ。それでこう、カタルシスってのがやって来なかったのね、と納得。
そして矢張り、お芝居や映画の後の反省会は重要だな、と再認識したのだった。

次回の本公演は来年の8月だと言う。しばらくは客演先を追っかけ回すことになりそう。

2005.10.29/下北沢ザ・スズナリ

七人の恋人

WOMAN'S LIB.VOL.9(大人計画)

はっはっは。先行予約も逃し、一般発売日にも玉砕したこのお芝居。
当日券を買うのにも、前日に電話攻撃をしなければならないのだが、そこはそれ。他力本願な生き方。それが、わたし。

<座布団席>という何とも悩ましい座席でどうしたモノかと思っていたのだが、いわゆる通路(階段のとこ)に座布団を敷いて座るってことだった。
ノー・プロブレム。階段が怖くて大人計画が観れるかっ!てこと。

階段は狭く苦しい道だが、ちゃんと互い違いに座れば平気。
わたしの前の段のねーさんが、何を思ったか真ん中に座布団敷いた時には・・・そうね、グーで殴ろうかなってちょっと思ったけどね(はぁと)。

しょっぱなから飛ばしてたよ、尾美くんと田辺くん。訳も分からずチューしたい二人を見せられて、大爆笑。
一気に会場はヒートアップ。あったまったね。きっちり。

言うまでもないが、ずーっと笑いっぱなし。
個人的には「ヨークベニマル」という単語に見事ひっかかった。多くを語れないのだけれど、お仕事絡みでYBについてはちょっとウルサイのだ。
そして、「メントス」。意味無くメントス。とにかくメントス。紙ごと喰う。今後テレビのメントスCMを観るたびに田辺くんのあの姿が目に浮かぶこと請け合い。

アンケートの項目に「あなたの理想の恋人は誰ですか?」ってのがあった。みんな真面目に書いたのかなぁ???
おいらの答えは秘密さっ。風に聴いてくれ。
面白かった。おもしろかった。ホントーに面白かった。

前回の<鈍獣>を観たあとの疲弊感などみじんも無い。全く違っていた。阿部サダヲにやっぱりラブ。そして、カレーうどん食べたい。
そうだ、あれあれ。ホストにハマるような女は「トゥルーロマンス」が好きらしい。スレーターが好きらしい。
ってこたぁ、あれ? わたし、ハマるタイプなのか?

小ネタでは、「木村カエル」とか「エロボン」とかにくすくす。田辺くんの白い学ランに、赤い羽根の映えること映えること。

2005.10.16/下北沢本多劇場

21Grams

公開を待ちに待って、渋谷駅のポスターに頬ずりしていたくせに劇場で観ることが何故か叶わなかったこの作品。
おネツであったまったままの脳味噌で鑑賞。

いいでも悪いでもない。ただひたすらストーリーを追うのみ。
時系列が行ったり来たりするのは、もしや邪魔なのでは?
もっと淡々と時が順番に流れて行ってくれた方が、気持ちの流れを読みとるための無駄な努力をせずとも良かったなぁと思った。
サスペンスの味付けじゃないんだから、とかも思ってしまった。

ここで、この<感動作>に全く不釣り合いな感想をひとつ。

ベニチオ・デル・トロはブラッド・ピットを10分の1に濃縮した顔をしている。うむ。

2005.10.15

チャーリーとチョコレート工場

「ジョニーー!」と叫びつつ観た。
まったくもってそんな必要は無いのだが。

ストーリーそのものは、ものすごくかいつまんでしまえば「いい話」に落ち着いちゃう。そういうのは好みじゃない。
そこはそれ、ロアルト・ダール。

ちっさいおっさん達のせいにして、ブラックな味付け。

あのおっさん、なんであんなにアンバランスな体つきなの?
なんであんなに腰を残して踊るの?
どうして? どうして?

おばぁちゃま二人に挟まれてチョコンと座ったウィリーが愛おしくて抱きしめたくなったよ。(迷惑)

2005.09.24

SHINOBI

オダギリジョー、強化月間。

朧になりたい

以上。

2005.09.23

メゾン・ド・ヒミコ

待ちに待っていた公開。満を持して出かけた。場所は久しぶりの渋谷シネマライズ。
この前シネマライズに来たのはいつだっけ? 誰と来たっけ? と少し考えた。あぁ、そうか。なるほど。納得したけど秘密。

監督は「死に花」の犬童氏。彼のおもしろみポイントはやっぱりツボだなぁ。

オダギリジョーのファンならずとも、彼の美しさにうっとりすることだろう。
いつもの彼は美しさに無頓着である役柄が多いのだけれど、今回ばかりは 美しさを充分意識していて、そして活かしている青年の役。
本当にうっとりするほど美しい。あくまで細身の衣装を身につける。
そんな美しい青年とサオリは二人そろって「今までずっと一人だった」と打ち明け合う。そして「今だって一人だ」とサオリは続ける。

目の前に誰かがいるから二人なんじゃない。信じることができるから二人なんだ、とやっぱり思った。

ダンスホールシーンでは、涙が止まらなかった。
叶えたいのに叶えられそうもないな夢。それが本当に小さなことだった山崎さんを思うと、心がヒリヒリとする。静かになる。
きっとサオリが現れなかったら、山崎さんの夢は叶うことはなかったんだ。
そんなサオリを本当に愛おしいと春彦は思っているのに叶わない。

切なくて愛しくて哀しくて暖かくて・・・参った。やられた。

あたしだってサオリに会いたい。ピキピキピッキー♪

2005.09.17

おばけやら 花火やら 武将やら

動物電気+三鷹市芸術文化センタープロデュース

とりあえず、いいのか?三鷹市。
なにはともあれ<芸術文化>に動物電気でいいのか?ということだ。
あ、げいじゅぶぶんかとどうぶつでんきは音が似てるな。員踏んでるな。
って、そんなこたぁどうでもいい。芸術でも文化でもなかろぅ?という疑問は誰が解決してくれるのだ? 責任者出てこーい。

去年の秋に劇団・本谷有希子に客演していた猫のホテルの菅原さんに惚れて猫ホテを観に行き、猫ホテに客演していた辻さんにクラクラ来て動物電気にたどり着いてしまった。軽い後悔に読みとれるかも知れないが、違うぞ。
たぶん・・・ね。

猫ホテ公演時も、脈略なく「織田信長だっ!」と叫びまくっていた辻修だけれど、今回もやっぱり「織田信長っ!」と叫んでいた。もちろん脈略などない。行間に何の余韻も無い。
彼がいつまで織田信長!と叫び続けるのかを追っかけてみたいとすら思う。

当日券を入手したのだが、一番前のはじーっこ。
良く見えないから、真ん中の後ろの方にすれば良かったかもねぇ?と同行の友人と多少後悔してみたりしていたのだが。

別にどっちでも良かったことが判明。もぅあれは芝居なのか何なのかそんな細かいことはどうでもいいのだ。

今回の公演には、日替わりで猫ホテメンバーが登場することになっていた。
楽日の今日は池鉄がゲスト。いつ登場するのかワクワク。

来たよ、セーラー服で。どうして? もぅ何でもいいんだけど。
そして、池鉄の足がかなり細くて綺麗だった事も些末な事だ。捨て置こう。

ひたすら笑った。とにかく笑った。
三鷹は遠かった・・・

2005.08.28/三鷹市芸術文化センター 星のホール

イッセー尾形に仲間が出来た!!in東京

イッセー尾形一人芝居夏の新ネタ

なんと、2週連続のイッセー尾形ライブ鑑賞。
なんて幸せなのだ、わたし。どうも今月はイッセー尾形強化月間らしい。

ずいぶん幸せじゃないなぁと思っていたけど、こうやって急に幸せはやってくる。またも、らもさんに報告したくなる。

立ち見のつもりで出かけたのだけれど、公演開始ぎりぎりになってキャンセルがあったらしく、チケットをとっかえてくれた。ま、追加料金支払うのだけれど、受け取ったチケットを見てぶっ飛んだ。
い・ち・ば・ん・ま・え・の・ど・ま・ん・な・か!!だよだよ。

えっちらおっちら人をかき分けて一番前にちょこんと座っておとなしく待った。
いつかないつかなー、どうかなどうかなーとわっくわくで待つこと数分。始まったぜ!

ズボン短い人(占い師)でスタート。もうゲラッゲラ。
そして、前回の一人芝居で登場していたピザ屋のおにーさんが、転職していた。すっかり立派なスーツ姿なんで見違えちゃったよ、おばちゃん。

個人的には夫を殺したおばちゃんもかなり好み。 「殺しましたっ(ニッコリ)」て。もうちょっと後悔とか懺悔とかしようよ? と問うてみても彼女は止まらない。
子沢山のお父さんも大好き。「あ、足むくんだ」って言って欲しい。いや、いつもむくんでいるのだが。

いつものように公演が終わった本当にすぐ後にサイン会が行われた。

今回はいい子にしていて、場所をふさぐような真似もせずにすんだ。
近くで見ても細い人だなぁとつくづく思う。

老若男女を演じ分けるために、カラダは若い人よりにしてあるのだろう。

そんな事を思いつつ、お腹が空いたぁーと帰宅したのだった。

おもしろかった。また行きたい。

2005.08.27/原宿クエストホール

イッセー尾形に仲間が出来た!!in東京

イッセー尾形・小松政夫二人芝居

今年2度目のイッセー尾形ライブを鑑賞。
夏休みボケが抜けきらないわたしを「チケット取れたよ!」との、この上なく麗しい言葉で起こしてくれた人と観てきた。
それにしても、原宿だ。わたしが駅に降りてもいいのか?ってくらいお子様がのし歩いている。駅の改札で「ピー」て言うかと思ったよ、年齢制限でさ。

今回は、小松政夫さんとの二人芝居。 なってったって小松の親分だよ? 楽しみ過ぎるじゃない。

当日入手したチケットなのに、前から6番目で真ん中辺り。すごく嬉しい。
寝ぼけたまま出かけたわたしは、かなりお腹が空いていたのだけれど、例によってホールにていろいろ食べ物や飲み物が用意されているので心配無用。お芝居のチケット代さえ持っていれば、早めに行ってご飯食べなきゃ!とかの出費は抑えられるという、嬉しい心遣い。
今回は、ホールの規約なのか喫煙がホールの外だったのが残念ではあったが。

さて、開演。来た来た!
一瞬の暗転の後、イッセーさんが旅館の部屋に到着した様子。ややしばらくしてから、上手から小松さんの登場。知らずに相部屋になった二人のとっても違う様子が面白い。イッセーさんは堅物で面白味のないおじさま。小松さんは、おねーちゃんと焼き肉とビールが大好きぃ!なおやぢ。
かみあわねぇのよ、ぜーんぜん。面白いのよ。

15年前に二人芝居をした時に出来たキャラらしい。 キャラも元々の脚本もほぼ同じだった様子だけれど、今回は二人がお互いにいろいろ仕掛けているらしい。堪えきれずに吹き出しているイッセーさんが嬉しい。楽しくてしかたないよ!って伝わってくる。本当に好きなんだな、と思う。

同じ回を観ていた人にしか伝わらないハプニングもあった。途中、小松さんの社会の窓が全開だったのだ。
気が付いた小松さん、普通に役柄のままのトーンで「前が開いてた」と言いつつチャックを上げていた。観ていたこっちは気が付くかなぁーってハラハラしてたから、一気に緊張がとけた。

そんなこんなで、大笑いしながら終了。挨拶の後、座席にトラブルがあったとかでイッセーさんご本人が「すみません」とお詫びをして下さる。
本当に、本当に素敵な時間としか言いようがない。

開演前に飲んだり食べたりできる場所は、公演後もそのまま利用できる。わたしは、またもや喜び勇んで感想文を書き殴っていた。
すると頭のうえから「ここでサインしますから」と声が降ってきた。あ、はいはい、スタッフの方ね。どきますよ、と思い顔を上げると・・・
そこにはイッセーさんご本人が!!!!
床にあぐらをかいて真剣に感想を書いていたわたしは一気に縮こまったのだった。

お行儀は良くしましょうね、みなさん。

2005.08.20/原宿クエストホール

トニー滝谷

天の邪鬼のわたしがスルーしている物件であるカリスマ春樹原作。当然原作は読んでいない。が、読みたくなった。

「タナカヒロシのすべて」を先日観た事を思った。トニーとヒロシはとてもよく似ているんだと思う。
アチラがスラプスティックでコチラが静謐な表現なだけで、きっと孤独についての考察である点は同じだと思う。

英子は淋しかったのか?きっと違う。
美しい容姿を持っていた彼女は、容姿以外の何かを求めていたのに、結局外見を飾ることで誤魔化そうとしていたのだろう。
トニーの代わりにひさこが泣いてくれたおかげで、トニーは英子の亡霊をとりあえず整理することができた。ただ、それは良いことだったのかどうかが解らない。

もともと一人だったのが、元に戻っただけだ。
そんなことは絶対に無い。絶対という言葉は好きではないし使いたくないが、絶対だ。

人は必ず記憶する。だから元に戻るなんてことは起こり得ない。一度記憶してしまった幸せを無かったことにして、元に戻るなんて無理。そんな時に人は自らの記憶を消してしまうのだろうか、などと思う。

予備知識を入れずに観に行ったが、それでも第一声でナレーションが西島くんだと解った。彼、本当にステキになった。
ナレーションからリレーされて本人のセリフになる方式が、なんだか優しい感じで良かった。
そこら辺の機微は、やっぱりイッセーさんが一番自然にこなしていたな。

「トニー、もう一度だけひさこにお電話してみてね」と思うのだった。

2005.07.09

峰と今奈良と依田

久しぶりに、ソアレで鑑賞。ま、当日券だけど。
しかし、初日だった。OFFOFFっていつも行く駅前劇場の脇なんだけど、かぁなりちっさいのね。そんな中、飛んだり跳ねたりの大騒動だった。

お気に入りは峰ケルジャクソンの「Beat it!」だなぁ。おなか痛くなった。そして客席から仲間が合流したのが面白かった。
あの一角の人々、おかしいなぁって思ってたのよ。ダメ人間の匂いがしたのよ。やっぱり、ね。

一番後ろのイス席で観ることにしたのだけれど、よく見ると下の方の席には手書きで「アリーナ」「1階席」とか書いた紙が置いてあった。同行の友人と「ここは何?外野席?」と大喜び。

たまに入るセリフが効いてる。
「情熱だけで何とかなるなんて信じるのは25歳までにしとけ!!」
という心の叫び。しかと受け取った。
そして、激しく賛同の意を表しておく。

最近流行ってるのか、またTシャツを売っていた。危ないって。

2005.07.08/下北沢OFOFFシアター

亀は意外と速く泳ぐ

前回「イン・ザ・プール」を観に行った劇場でトレーラーを観て以来、気になって気になって仕方かなかったこの映画。初日は逃したものの、2日目に鑑賞。

いわゆる単館なのだけれど、ものすごく人が沢山。
なにこれ?って感じ。関東一円のマニアさんたちが集合したのだろう。

さて、もう、開始直後から笑いっぱなし。どうしよう。
岩松了とふせえりがスパイ夫婦。もうダメ。その時点で無理。
加藤先輩の<キラ〜ン>な状況に泣き、その妻と子供の<微妙さ>に更に涙。かなりの微妙さだった。

隣に座っていた物静かな感じのお兄さんだが、笑うタイミングが一緒だった。
いつかわたしがある映画の後に見知らぬおっさんにナンパされたが、それを見習って「お茶しませんか?」とでも言おうかと思った。

理性が残っていて良かった。あぶないあぶない。
この場合、危ないのはお兄さんだな。

温水さんのダンス、見るべき。目の黒いうちに見ておくべき。

お気に入りシーンは、スズメと父親のバトル。
なんで実家に帰ってあんなことを?ねぇ?なんで?

2005.07.03

おんなのこのキモチ

表現・さわやか/第2回公演

いつものようにマチネ鑑賞。やっぱり当日券にて。
今回は鑑賞前にエライこっちゃな出来事が起こり、息も絶え絶えに当日券の列についた。というか先頭だったけど。

わたしがすっかり惚れ込んだ菅原さんを観たいと思っていたのだが・・・いかん。池田さんにはまってしまった。
だってしょっぱなから池鉄Tシャツ@3色が登場するような、どうしていいやらわからない「おかしみ」。

あげくの果てには、池鉄が友人の一人によく似ていることに気づいてしまう、という誰とも共有できない独り占めの「おかしみ」。 もう目が離せないじゃない。

そんな事に気づいたわたしを待ち受ける「ウェッツ」な人々。助けて。おなか痛い。

今回は、全員がいろんなキャラを演じ分け、じわじわ浸透する菅原さんのキャラ設定がイマイチ伝わり切れないうちに、キャラ変更となってしまったのが個人的に少し残念だった。

どこら辺が「おんなのこのキモチ」だったんだろうと問うてみる。
どこだったの?ねぇ?

公演後、池鉄Tシャツの購入を思いとどまったわたしを「大人になったね」と両手放しで誉めて欲しい。褒めちぎって欲しい。

2005.06.25/下北沢駅前劇場

モンスター

実話なのだとか。どうにもやるせない。
たしか以前に見た「バタフライ・キス」もこんなストーリーだった。

こんな風にしか生きられない、他に道がない、ということは確かにあるのだと思う。なんとか逃れようとあがいてもどうにもならないのだと思う。

それは彼女たちに非があるわけではなく、キライな言葉だが「世間」みたいなものが成熟していないと言わざるを得ないと思う。

<一人でも生きていける>だなんて嘯いている人に観て欲しい。
本当に孤独であることは、これほどまでに愛することを求めるのだ。
愛されるより愛することが大切なんだと気が付いてしまう。

ただし、りーがセルビーを愛していたのが本当だとしたら、この映画のストーリーはどこからやって来たのか?と思ってしまう。
彼女がセルビーを貶めるような証言をしないことは確かだし、セルビーも非を認めるようなことは決して言わないだろうから。

本当のことは、彼女たちにしか解らないのか。

シャリーズ・セロンが出来るだけ醜い体を作って演じている。なんてステキな女優なのだろう。

2005.06.19

イン・ザ・プール

かなり楽しみにしていたTHE「松尾スズキ★ナイト」
は断念したものの、本編を断念する気は毛頭ない。
きっちり渋谷まで出かけてきた。もちろん漏れなく迷子の予感を纏いつつ。

本編に入る前からあったまったよ。
温水さんの「亀は意外と早く泳ぐ」の宣伝でノックアウト!あぁ、また観なけりゃならないのが増えてんじゃん。

そして本編。いよっ待ってました!
どうしてイケメンでありながら、こうも松尾ちゃんとかかわるのか田辺誠一は。何かあったか?つらいこと?
ソコんとこの疑問を抱きつつ、松尾ちゃんが「はい、いらっしゃい」とモミ手で出迎えてくれる精神科へゴー!

もともとの体温が低いに決まっている松尾ちゃんとオダギリジョーのショット。あぁ、ぬるい。
そこに意味なく挿入される「まゆみちゃん@美人看護婦」の映像。無駄に美人だよ、まゆみちゃん。スタイルいいし。

そして、岩松了のそこはかとないオカマ臭。
肺の奥まで吸い込んでしまった。

出演場面の大半を下半身まるだしで通したオダギリジョー。いいのか?いいのか、それで?
いや、わたしは素敵に嬉しいが。
市川美和子ちゃん、わたしのお気に入りなのだが、良かった。編集長もいとおしい。いつの洋服来てるんだぁ!!

とにかくおなかが痛くなるまで笑って来た。たのしかったぁ!

2005.06.04

イッセー尾形のとまらない生活2005 新ネタ版

小学生の時、土曜日はおウチへダッシュしていた。道草なんてもってのほか。
理由は「お笑いスター誕生」が放送されるから。
小学生にしておかしな趣味だ。当時のわたしは、イッセー尾形と小柳トムとでんでんが好きだった。
おかしな小学生だ。友達できそうも無い。

そんな社交性のカケラも持ち合わせない小学生から、そのまま大人になったわたしだが、ここへ来て初めてイッセー尾形のライブを体験することができた。ひょんな事から。

開場したらすぐにみんなが中に入っていく。「そんなに急がなくても・・」と思うのは、素人の考え。
そこには仕事帰りにまっすぐやってきた人の為と思われるが、巻きずし、サンドイッチ、赤ワイン、白ワイン、ジュース、烏龍茶、コーヒー、紅茶、お団子、お煎餅・・・などなどがずらぁっと並ぶ空間が広がっていた。
そしてやっぱり大人なのが「喫煙可」であること。マナーを守って吸いましょうね、とイッセーさんが言っている気がした。
そんなゆったりな時間を過ごし、なんだったら会場内に飲食物を持ち込みつつ開演。

ああ、初めて見るイッセーさん。だが、すでに誰かになっている。面白すぎる。大爆笑を堪えきれない。いや、堪える必要はないのだ。笑い放題。
そして、また別の人になる。舞台の端で着替えている時の彼は普通に50代のおじさんの顔をしてる。
なのに、着替えてカツラをつけて、ちょっとした口紅を塗っただけで、生活に疲れた60がらみのおばあちゃんに変身する。それ以外の誰にも見えないんだ。

いっぱいいろんな人になってくれたが、誰も彼もどこかで会ったことがある気になる。きっとどこかで会っているんだ。もしかしたら自分なのかも知れない。

ライブを見ながらは余り考えたりできないのだけれど、着替え中に少し思った。今この時間、なんて贅沢なんだろう、と。この同じ空間にいる人だけが共有する、そしてあっという間に流れ去ってしまう芝居を見ている時間。それを体験できている幸せ。

お芝居って、やっぱり贅沢な楽しみだと思った。値段じゃないんだよな。

お芝居の後、舞い上がって感想をだらだらと記入して提出。と!ご本人がサインしてくださっているではないか。
それっと飾られていた写真を購入し、列についた。こんなわたしでも緊張して何も話せないが、しっかりサインしていただき、きっちり握手していただいた。

向こう何年間かの幸せを独り占めな気分。また行けるといいなぁ。

2005.05.05/草月ホール

コンスタンティン

さぁ、久しぶりのキアヌ映画だ。張り切ってお送り。
キアヌアディクトとしては、演技力の必要とされないこの手の出演作を見逃すわけにはいかない。恋愛ものとか、高度な演技については望んではいけない人なのだし。

初日なので、遠出をせず、最近めっきり人気の下がった某映画館で鑑賞。やはりぎりぎりに到着してもちゃんと座れる。よしよし。
しかし、案の定暇つぶしな人々が多く、2つ隣の席のおじちゃんは高いびき。
そんなに興味ないのに何故高い料金を払ってやってくるのか不明。

キアヌ、麗しいよ。まさか四十路には見えないよ。愛してるよ。

ストーリーは、ね。ま、この際語らずにおきたい。難しいところはどこにもないから、安心してねと言い放ち、放置の方向で。

久しぶりに綺麗なキアヌを観たのでご満悦。リピートしてもいいかも。もう字幕読まなくてもいいから、2回目からは。

で、エンドロールの後のおまけを見逃した率を知りたいなぁ。

2005.04.16

隣人13号

渋谷のシネクイントというところはPARCOにあるらしいのだが、いつものようにマップをしつこく調べて出陣。
ヤバイ、PARCOどこだっけ?
もうどうしようもないバカっぷり。人の多そうなところに向かってみたらなんとか到着。
更なるバカ。なぜだか地下だと思いこんでいたが8Fだった。どういう記憶力なんだろう。いくら考えても一向にわからない。

いろいろ用事を済ませての出陣のため空腹だった。かるぅくサンドイッチのような「パンになんか挟まってる」ものでも食べながら観ようと目論んだが、敢えなく挫折。
何も売ってないのね。全然。

原作は読んでいないので、まったく映画として単体で鑑賞。

面白かった。なかなかサスペンスフルだった。
のだが、わたしの中の悪魔な部分は「手ぬるい」と言っている気がした。
ラストのやりとりも、その後小学生に戻る辺りもとても優しい。あんな優しいエンディングになる位なら13号は生まれなかったんじゃないか?
そんな気がしてならなかった。
帰り道に原作を買おうか葛藤したが、とりあえず保留。

それにしても由美ちゃんのヤンキー姿。男前だったことよ。

2005.04.05

真夜中の弥次さん喜多さん

いやぁ、待った。待った待った。初日に観に行くなんて滅多にない。
朝一番には舞台挨拶があったようで、2回目の上映は遅れてしまった。その上、関係者が沢山いてとんでもなく混雑していた。
なんとか整理券をゲットして、並びに並んで2階席でゆったり鑑賞。

とにかく観客全員が「待って」いたのでものすごくテンションが高い。 もう、隙あらば笑うよってテンション。

最初っから飛ばしまくって「ひげのおいらん」あたりで1爆発。
そして良々の大量投下で2爆発。んもう大変な騒ぎ。

長瀬はどこまでいってもIWGPの「まこと」だった。そして七之助はキラキラしてた。上手いと言うのかな。

ゲスト出演者にもうきうきだし、リピートしそう。おもしろかったぁ!

2005.04.02

父と暮せば

通常はめったに行くことの無い神保町の岩波ホールにて鑑賞。
時間が大幅に余ってしまい、特に予備知識もなにもなしに観た。

原爆が投下されてから3年後の広島での、ある父娘の物語。ただし、父は原爆で死んでいるから幽霊さん。
友人や大好きな父を押しのけて生き延びてしまったことを許せない娘。自分が幸せになることを許せない。
そんな彼女が恋をした。すると、いままで居なかった父が幽霊として現れて「恋の応援団長」だと応援するんだ。

父の思いと娘の思い。
戦争はいろいろな悲劇を生み出す。いいことなんて一つもない。

2005.04.01

上板橋ルースターズ

新宿ミサイル第9回公演

楽日のマチネを鑑賞。もちろん当日券で。
通常当日券に並ぶ時は1時間前に発券することを見越している。今回は30分前までお預けされちまった。けちぃ!
というかご飯をゆっくり食べようと思っていたのだが予選落ちな感じ。

例によってみゆき座へは一人で行けない。地図を覚える件についてちっとも成長の兆しないわたしは、呆れ顔の相方に連れられてみゆき座へ。

さあ始まりかっ!と思ったらなんと前説つき。しかし、これがすでに丹波さんというキャラ説明も含んでいた。
永遠の厄年である丹波さんは、時空を越えてずっと42歳らしい。20年前の事件と現在とを同じ年齢で行き来する丹波さんから目が離せない。

前回の公演では「いい話」に流れそうなところをスパッと断ち切ってバカ話に着地させてくれていたのだが、今回はものの見事に「いい話」への着地となってしまった。
個人的にはもっと荒れることを期待していたので少し残念。

丹波さんという強烈キャラを活かすためか、ストーリーも他のキャラも意外と凡庸なのが気になってしまう。
何はなくても丹波さん=水沢さん=橋本さんの劇団なのだなぁと感じてしまった作品だった。
不満というか、もっと観たいというか、もっと書いて欲しいというような感想となってしまう。楽しんだのだけど。

2005.3.6/銀座みゆき座

シーズ・ソー・ラブリー

ショーン・ペンとニック・カサヴェデス。見ない訳がない。
と言いつつ今頃観たのだが。

これは「こんな女がいて欲しい」という夢を具現化したのか?
たしかにそんなセリフが出てくるけれど。

ここまで来ると「愛」ではなく「執着」としか思えない。あの状況で『今の』夫を捨てて(子供達も)、『元の』夫へ走る彼女の気持ちは一切わからない。

どうしても嫌いな部分があった。
許して欲しがるところがイヤだ。言い訳もせず許しも請わずにさっさと彼の元へ行くがいい。何故子供達に「愛してる」だの「妹達をよろしく」だの言うのさ。

それが無ければ純愛とかそういうのに分類したんだけどなぁ。

2005.02.20

オーシャンズ12

どうしよう。パート2の悲劇なのか?

明らかに11の方が締まっていたと思う。
だからつまらないか、というとそれなりにクスクスポイントはあった。映画館の雰囲気がイマイチだったてのもあるのかも。
なんだろうなぁ。何か腑に落ちないんだなぁ。

ブラピが食べてないんだ。とって付けたように、時々食べてるんだけど無理っぽい。
あぁ、もっと安っぽく作って欲しかった。部活っぽく。
キャサリン姐、せっかくなのに。

2005.02.12

バッドサンタ

ビリーボブソーントン、愛しい。
が、余りにも不潔だよ。とにかく不潔。泣けるくらい。
出会いが「スリング・ブレイド」だったのに。何てことだよ、不潔な悪いサンタってさぁ。んもぅ。

「小さい人」は漏れなく聖人君子ではないのが良い。彼の嫁の欲しがりっぷりも見事だ。 お互いの何が良くて一緒にいるのか聞きたいね、じっくり。

お父さんの「探検」があんな場所だったなんてね。確かに危険が一杯だよ。

2005.01.16

土色の恋情

猫のホテル2005年正月本公演

昨年に引き続き、今年も年明け早々に下北沢で舞台を観た。年明け最初に観るのが外れると苦しいが、今回は手放しで楽しめた。よかったぁ。

昭和の浅草における芸人夫婦。何度も同じ相手(相方)とくっついたり離れたりしている彼らの元にふらっとやって来たお手伝い。
実は彼女がこの物語の目的だ。

前回、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」ですっかり惚れた菅原さんに今回もメロメロ。登場するだけで嬉しくなる。そして素晴らしい。
「一緒になるときは、別れるなんて思ってないんだよ。別れるときは、まさかまた一緒になるなんて思ってないんだよ。」という玉山てるよ・玉川ゆうじの感情がストンと落ちてきた。 わたしも大人になったもんだねぇ、という感想とともに。

母親の面影を求める異母兄弟が、母が暮らした土地を訪れて彼女を知っていた人たちから思い出を聞き出す、というかなりウェットな設定にもかかわらず「いい話」はざっくり切り落とす。潔くて気持ちいい。
いい話は世間に満ちあふれている。それをどうする?の方がずっとスリリング。

若かりし日の母親に猫背椿さん。今回は絶世の美女に見えた。役者だよねぇ、と心底思った。美しいんだもの。

2005.01.09/下北沢ザ・スズナリ

スーパーサイズ・ミー

新年の一発目でこれ。胃もたれするよ、ホント。

体に悪いとわかっている物を売るのが悪いとし、マクドナルドを訴えた少女が敗訴した。その理由が気に入らなかったようだ。「証明できない」ってのが。

じゃあ証明だぜ!と、1ヶ月間3食マクドナルドを食べ続ける。スーパーサイズを勧められたら断らない。そんなルール。
アメリカにも「ご当地バーガー」が存在することが判明。いや、そんなことを証明してるわけではない。

なにもそんなにムキにならなくっても、と肩でもポンポンとしたくなるが、奴は本気だ。あくまで食べる。吐いても食べる。

ご苦労さん。

他にどんな言葉をかけるべきなのかわからないよ。
で、あの彼女のスーパー振りは大丈夫?と余計な心配までする。監督のお母さんみたいに「肝臓あげるわよ」とか言いたくなる。

2005.01.03

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