けんか哀歌

猫のホテル

国中が連休で沸き立っているど真ん中に観劇をすることが 自虐的と言えないこともない年中行事になってきた。
今回ももしかしたら嫌がっているかもしれないY氏を誘い出し、 わくわくと下北沢へ向かった。

チケットのメール予約がトラブっており、 発売日当日に予約したのだが、後ろから数えた方が早い席になってしまった。 嘆いても仕方ないのでおとなしく着席するが・・・ ここのところ激しく視力が弱っているわたしには少し辛かった。

さて本題であるストーリーの時代は「ザ・戦後」。「はい、いま終わりましたぁー」な戦後。 御上の思惑にキリキリと回される市井の人々やら、 妹の思惑に振り回される兄やら、妻の思惑が掴めない夫やら。 更には『女性も参加して話し合いで解決をする忠臣蔵』も登場。

もう戦後じゃないと言われていたりいなかったりするが、 結局は御上の思惑に振り回されているのは同じだと思う。
団結して戦ったり、どうしても手に入れたいもののために 何かを捨てたりする気力すら無くなってしまっているのが 現代なのかしら、と思ってみる。

いつもは菅原さんやイケテツに釘付けになりがちだけれども 今回は岩本さんの抑えた感じにグッと来ていた。ずっと。

なんと悲しいことに、いつもの携帯がならなかったご褒美小芝居は 抜きだった。千葉さんを見ないままの終演となった。
が、おしまいのご挨拶が佐藤さんでお得だった。 ものすごくとっちらかった佐藤さんが楽しくて、小芝居抜きだったことに 気づくのが遅れてしまったくらい。

もう一回くらい観られるといいのだけど、どうかなぁ。

2008.05.04/本多劇場

Lost Lost Lost

[松]Box公演

とあるルートの紹介で観に行ったダンス&パフォーマンスの公演。

不思議だった。ものすごく不思議だった。
で、悲しかった。とても悲しい気持ちになった。
いろいろと散らばってしまって、かき集めても指の隙間から サラサラと零れ落ちる感じだった。

もう少しでつかめる何かを想っていた。

で、帰宅後改めてフライヤーを観て気付いたのがタイトル。 Lost Lost Lost だった。あぁ、感じたことは概ね意図に沿ってるね。

11月、父、休み過ぎ。
あと、コンビニ行き過ぎ。お金もったいないから。

と、感想まで不思議なまま放置。

2008.02.09/プロト・シアター

勝、新

はえぎわ第19回公演

何度もフライヤーと握りしめて行こう行こうと思いつつ、 公演期間の短さに出会いを阻まれていた感のある「はえぎわ」。
初はえぎわなのだけど、主役がいけしんさん。猫ホテなのね。

まずはいけしんさん。
わたしの中で彼はどうしても表現・さわやかにおける『長井大』であり、 そこのところが色んなことを邪魔してしまうのだ。
おそるべし、長井大。

肝心の「勝、新」については消化不良かと。
たぶんわたしの消化力が足りないのかと思われる。
もう少し欲しいところに言葉がなく、そこはいいやという箇所に 説明が多いと感じてしまった。

だからといって否定はしない。 芝居の途中で大騒ぎして帰って行ったおっさんのように。

みんなが同じお金を払って観ているものだ。 あなたが嫌いだったからと言って、他の人の邪魔をする権利までは 買ってないんだよ、おっさん。
それくらいのことが判らないような年寄りには成りたくないな。

2008.01.26/下北沢ザ・スズナリ

百千万 [ももちま] 2008改訂版

劇団鹿殺し

衝撃的なフライヤーとの出会いからもう1年。
ようやく気になりまくっていた鹿殺しに会えた。

口上の「ファッションセンターしもむら」でひと笑い。 過日より友人と盛り上がっていたスポットだったし。

歌って踊って不条理で。そして多分不必要な裸体さらし。
いいなぁ、こういうの。わたしは好きだなぁ。 裸族なんて、放課後電磁波クラブみたいだったもの。 なんだろうあの衣装。特注なのだろうか。衣装ってか、なんてか。

あんなにとっちかってるのに、たまに説明過多でもあった。
このアンバランスな感じもまたワクワクなんだけどね。

わたしときたら、カンパネルラ君とのお別れで滂沱の涙。何故だろう。 そんな重くないし、くどくないし、解説もほぼ無しなんだけど 丸尾丸さんの芝居にグッと来たのだろうか。 あんな格好だったのに。 あんな格好の若いオトコを凝視して泣いているおばちゃんという絵は、 端から見ると恐ろしいと思う。
誰にもバレていなけりゃいいな。

好き嫌いのハッキリする芝居だと思う。わたしはまた行きたい。 同行のY氏はわたしに黙ってもうずいぶん通い詰めている。負けないぞ。

2008.01.14/下北沢駅前劇場

俺たちに他意はない

シベリア少女鉄道/vol.18

お久しぶりのシベ少。
毎度お馴染みの仕掛けは何かなぁと、開演前からわっくわく。

それはそうと。 開演前にクドクド言われてどうしようかと思ったのだけれど 「補助椅子を出す可能性があります。補助椅子を出すと席を立てません。 お手洗いは今のうちにどうぞーっ。」と2分と空けず告知され続けると 出ないものも出る気がしてくる。 危なく不要なのに行くところだった。

仕掛けが始動する前のお芝居は、ラブリーヨーヨーの加藤さんが ぐいっと引っ張っていたというか一人だけ芝居してたというか、 そこはいいのだよ。
酔っぱらいのおいさん(何故関西弁だったのか判らないまま)の 「全ての答えはこれからや!」がトリガー。
ニヤリとする観客席のわたし。

きたきたきた。「ジャンッ!」という効果音と共に 質問がどしどし表示される。
最初の方は、たしかまだ人質を捜していた気がするのだけれど 途中からどんどんやりたい放題好き放題。

犯人やら振り込め詐欺やら人質やら外出した旦那やら、 すべて吹っ飛ばす勢い。これぞシベ少。全部で365個!

2007.12.22/赤坂RED/THEATER

ポエム

表現・さわやか/第4回公演

初っぱな。
イケテツはやはり女装・ウソ乳バリバリで登場。
好きよね、女装。そして、毎度言うが足が綺麗。

もう表現・さわやかの舞台はいつも栗駒で決まりでいいと思う。
そして、お久しぶりのサダッチ・ノモッチ。ナカッチはお休みだったから。
時報兄弟に久しぶりに会えて感激。 長井大が案の定調子に乗ってて、革靴なのが笑えた。

そして恒例のアミューズメントコーナー。
今回はマッスルミュージカル。素敵すぎ。笑いすぎ。本気でお腹が 痛くなるくらい笑った。
「ここーここーここー♪」と一緒に歌いだしそうだった。

どうしても気になったのはキャスト表。
池田鉄洋・・・大森先輩 ってヤツ。
大森先輩がメインキャラってことはない筈なんだけどなぁ。 でも確かにインパクトあったしなぁ。 もうちょいで飛べそうだったしなぁ。
そう、スーパーマン大学のあの先輩ね。

つらつらと書き出してみると、やっぱりギッシリで楽しかったなぁ。 イケテツ満載。表現さわやか万歳。

2007.11.03/下北沢駅前劇場

リトル・レッド

「めがね」の雰囲気を壊さない範囲、での2本目選びで 「リトル・レッド」に決定して正解。

子供だましでもないし、大した深刻でもないし、 ちょーどいいユルさ。
だいたいが、おばぁの首の後に『トリプルG』の入れ墨があっても 子供にはウケないだろうなぁ、と思ったりした。

パケットばぁさんには笑わせてもらったよ。
Gとしての登場場面や音楽なんかはXとほぼ同じじゃなかったか??

文句無く楽しめた。

困ったことは、カエルの声はケンコバだって判ってたけど、 あのヒゲを見ているとどうしても頭の中でムーディに変換されてしまうこと。

まぁ、ひどくどうでもいい困り事なんだけどね。

2007.09.07

めがね

「朝です。(アルカイックスマイルで)」
起き抜けの裸眼でのもたいまさこ。こいつは怖いだろうと思う。

力が抜けない。
気軽に楽しむ能力が低い。
きちんとしていないとイケナイ。
そんなタエコの資質をさっくり見抜くサクラさん。
氷をすすめるのはそんなワケなのか。

『毛糸の何か』を身にまとったサクラさんを観て、 ようやく判ったことがある。

みんなしてサクラさんの自転車の後ろに乗ったことを うらやましがる感覚。やきもちな感じ。
なんだかわかった。あの場所に居たくて仕方なかったから。

誰も何も押しつけない。
それが心地よい。

メルシー体操を覚えに、春にはあの町に降り立ってみたい。

2007.09.07

まだ見ぬ幸せ

松原祭−明日への夢−

松原敏春さんというのは何やら有名な作家さんらしいのだけれど、 お友達の「チケットがタダだよー」の一言で観劇を決定。
なんか、すんません。

お友達共々、迷子の予感にドキドキしながら新宿で待ち合わせ。
「着いたよー」とメールし終えたら目の前にお友達が居た。驚いた。
ノドが乾いたと訴えるお友達をほったらかして、劇場へ向かう。 だって迷子になるからね。劇場に着いたらお茶飲んでもいいよ。

会場に入って更なる驚き。観客席がhibana至上最高平均年齢(当社比)だった。 なんというか、商店街のくじ引きに当たった?風の客層。 伝わってるかなぁ。

だからこそなのか、いつもわたしが好んで観ているお芝居のような 「あっちこっち見てないとおいてかれるよー」的なあわただしい感は無し。
ゆったりと一箇所に注目していればいいので個人的には楽だ。

持っているものじゃなく持っていないものを欲しがる。
そんな生き物なわたしたちだけれど、 充分に気を付けないと持っているものを失う。
そして失ってしまったものは、ほとんどの場合は還らない。
そんな事を思った。

2007.09.01/紀伊国屋サザンシアター

キサラギ

気になってしょうがない人の一人、香川照之が今更そこまで?というカチューシャ姿を披露しているのを見逃す訳にいかないので鑑賞。

滅多に行かない銀座に降り立ったものの、暑くて溶けかける。 溶けかけながらも、お昼ご飯を食べて、いざ行かん。

自殺したアイドル「如月ミキ」の1周忌オフが行われることとなった。
家元、安男、オダユージ、スネーク、いちご娘の5人がそれぞれの 思惑を胸に会場に集まってくるところからストーリーは始まる。

いちご娘>いちごおやぢ>いちごパパと呼び名を次々を変える スネーク君の小技はお気に入り。
やっくんを左斜め後45度から見るとジョニーデップに似てるというくだりが好きだ。いちごパパが「そもそもそんな角度からジョニーデップを見たことない」と言っていた。
そらそーだ。

家元役の小栗旬だが、そういえば「隣人13号」でもなかなかの演技っぷりであったことを思い出した。
今回の彼もいい芝居するなぁ、と素直に堪能。 男前の上にいい芝居するなんて、欲張りさんねっ。

全員がそれぞれのやり方で精一杯如月ミキを愛していたのだねぇ。

そしてついにはエースのジョーまでも・・・。

2007.08.11

少女とガソリン

主催:阿佐ヶ谷スパイダース

久しぶりのスズナリだったため忘れていたらしく、 思った以上に席が狭い。エコノミー症候群まっしぐらな予感。
自由席の一番前なので膝が舞台に当たってる状態。 5センチほど向こうには役者がずらりと勢揃い。
近すぎて見えない。(メタファー)

「クシダー」を巡る物語。失われたクシダーを取り戻すのだ。

なぜか繰り返し「大五郎」と口にし、唐突に「特攻野郎Aチーム」の 役割分担にかかる。
フェイスマンて、あなた。普通にコングさんて呼ばれてるしね。

なんていうおふざけは極限までカットされ、 とことん突きつけられる。
根源を見せられる。自分の内側を見せられる。
自分の内側にこびりついた汚れを見て見ない振りをしている 自分も見せられる。
見て見ない振りをしていると認めるか、それすら認めないかによって 「義手無い派・ある派」に分かれるのかも知れない。

できれば義手無い派でいたいけれど、逃げたい気持ちはいつもある。
とても卑小な生き物である自分を見ない振りはしたくない。

変えたいと思うか。そう簡単に変わらないけど、せめてそのことに 向き合えるか。
そんな不変で普遍なテーマをぐいっと押し付けられる。
訳も分からず涙が出てしまったが、結論なんて死んでも出ない。 そんなお芝居。

スズナリの空間くらいの息苦しさでちょうどいいテーマじゃないだろうか。 あれをパルコ劇場のきらびやかな空間で心地よい椅子で見ていたら、 ここまで心に刺さって来たのかしら、と思ったり。

2007.06.16/ザ・スズナリ

ドブの輝き

大人計画

松尾ちゃんが過労によりダウンするという悲しい知らせがあったが、 それでもお芝居は進む。もちろん観る。

開演前のひとときにいつも小ネタを拾うんだけれども、 今回も拾ってきた。
真後ろに座っていたお嬢さん(見てないので声だけで想像)が 「わたし、大人計画社歌が大好きなんですよ。毎朝元気をもらってます!」と同行の男子に言い放っていた。どんな元気をもらうのだろうか。

今回はオムニバス形式であったので、感想もばらけてしまうが とりあえずは「涙事件」から。
余りにもブラック過ぎて笑ってしまった自分を後悔した「卵焼き」。 ありゃぁスゴイよね。

井口巨匠の「えっくす」は、わかりそうで解らない。
痒いところに手が届いたんだか届いてないんだか不明。 ではあるが、もちろん子ネタは大笑いさせてもらった。

「アイドルを探せ」は、吐夢さんの怪しいくねり踊りが頭から離れない。
それと、松尾ちゃんは「フォトジェニック」「日テレジェニック」が 大好きなんだね、今。ブームが来てるんだね、と納得。
心に残る一言は「あきらめないで!日本語を!」かな。

阿部サダヲ氏が彬しゃべりだったのは何故なのか解らず終い。

死の裏側に命が張り付いてた、と悟るのがお米券っていうのが とてつもなくステキだった。

2007.05.19/下北沢本多劇場

Watch with Me 〜卒業写真〜

先行試写会にて

こんな風に死ねたら幸せなのじゃないだろうか。

ただし、これは自分が生き残る前提での感想だろう。
結局はそういう感想になってしまうのだ。 大切で大好きな人達に囲まれて逝きたいというより、 誰かを送るならそうしてあげたい、と思うものだ。
自分のこととしてどれだけ考えているつもりでも、 最後は逃げ出してしまうのが 「死」というリアルじゃないだろうか。

劇中では何もかもがリアルだった。
ガンと闘ってるんだから患者は痩せときゃいい、とかじゃない。
たとえば由紀子の洋服だって同じものばっかり着てるとか、 いつもいつも笑って受け入れるばかりじゃなくきっちりキレるとか。
そのキレる原因が、まぁハッキリ言うとかなり子供じみてる事だとか。

泣かせようという意思が働いていないために、 「泣く」という安い感情に流されずに集中することができた。

泣いてる暇があったらとにかく出来るだけの事をしなきゃ、というのが 実際に必要な対応なんだろう。
泣くのは(逝った)後で十分間に合うものな。

和馬のおばちゃんが最高だった。さすがだね。 医者だろうが何だろうが、子供の頃から面倒みた坊主に違いないんだものな。治せっつったら治せとごねるおばちゃんが愛おしいよ。

さて、あんな風に最後まできっちり寄り添える相手がいないなら、どうだろう。
そうしたいと思える相手に出会った由紀子と和馬は幸せだと思う。 悦子が「うらやましかぁ」って言ってたしね。 きっと自分と夫はどうだろう?って考えた結果の言葉なのだろう。 だからと言って彼女が不幸ということではないけれど。

とすると、結局は誰に出会えたか、が問題なのだろうか?
どうせ答えなんてわかりっこないことを相変わらず考えてみている。

由紀子役の羽田さんという人が、女優としてとてもステキだと思った。 触ると折れちゃいそうな女優さんが多い中、彼女は違っていた。 生身の人間の体つきに見える(実際は当然ものすごく細いんだろぅけどね)ことが、今回の役には大切だったように思う。
ただ可愛いらしくて細いだけの女性ではなく、地に足を着けて働いているんだと容易に受け入れられる美しさだった。
きっともっともっと美しく映ることができるのに「ものすごく美人でスタイルのいい近所の奥さん」レベルの美しさで押しとどめたのではなかろうか。
わっかり憎い例えになってるけど、そんな気がした。舞台挨拶で 「余命半年と言われても、女優でいたい」と言い切った彼女は美しかった。

2007.05.11/新宿バルト9

苦労人

猫のホテル

年に1度ペースの猫ホテ本公演に通い続けている。 まだまだ数回だけれど、楽しませてもらっている。

さて今回の「苦労人」だが、まさにその名の通りの内容だった。
何がイケナイ訳じゃない。意図してそうなった訳じゃない。
なのに、どうしても結末はそんな風になってしまう一族の物語だ。

最後のセリフを全面的に受け入れてしまうのも少し乱暴だとは思うけれど、 そういう面があることも確かだとも思う。
ここが微妙ポイントなんだな。全面的に受け入れてしまうと、 小さくは村八分、大きくは人種による差別を肯定することに 限りなく近づく気がする。
それだからといって、全面的に否定することもできない。 ソレによって受け継がれる、という意味ではなく、 外部環境が受け継がれるから、全面否定できない、と思うのだ。

まだまだ公演中のため、なんだか歯切れの悪い言葉ばかりが連なってしまうが、 「親子が似ているのは遺伝だけではなく、 一緒に生活することによって嗜好や言動が似るし、さらに経済状態を ある程度引き継ぐことも、一人の人間の一生というスパンでの 相似を生む」というところか。

舞台に土が運び込まれていたのも、何処までいっても農耕民族な日本人という ものを表していてくれたように思う。

と言って、重苦しい舞台だった訳ではない。 幕が開くといきなり出演者全員(女子は除く)がふんどし一丁で登場。
ここでわたしはポロリを大期待するも、無し。無念。
ひとつ驚いたのは、菅原さんの体型がユルかったこと。ビールっぱらじゃないさ! ものすごくどうでもいい感想だけど、ね。
場面ごとに面白おかしい場面は山ほど用意されていたけれど、 一番は馬太郎さんの死体だろう。面白すぎた。

菅原さんの早変わりに背筋が寒い感じすらした。 京介が青年から一気に老人まで老け込む一瞬の間。 別の人物になるんだろう、くらいの予想はあったものの驚いた。
表現するにはいかにも語彙が不足しているが、もう、スゴイや!くらいしか言えない。

そして最終の場面から「金は時に人を傷つけます。」という秘書の言葉。
これにも参った。
お芝居が終わってから数分後、何故だか急に泣きたくなった。

2007.04.21/シアタートラム

みんな昔はリーだった

作・演出/後藤ひろひと

今年最後のお芝居は大王で。なんだか良い感じで年の暮れを迎えるじゃないか。
わたしにとって「高価な」お芝居を観ることにすると、何故だか池田成志さんが漏れなく ついてくる。じゃなく、出演している。きっとそういう位置の方なのね。
暮れも押し迫って師匠も弟子も走り回っている時期に、お芝居を観るなんて。 とても贅沢な気分で渋谷へゴー。空いてる!路面が見える!驚いた。 まぁ、観劇を終えた夕方からは込み合ってきたのだけれどね。

座席はF列といい場所。そして東京公演の楽日。とことんいい感じ。
幕が開く前かどうかって瀬戸際からお芝居が始まった。こうやって観客を異空間へさらっと導いてくれるのね。 ありがとうよ、大王。
幕が開くなりビックリするほどバカにしか見えない池田さんが登場。 早くも大笑いしてしまった。

小ネタは無表情でとんでもない事を言い出す板尾にピッタリだった。
「ジュンでーす、長作でーす。もうひとり誰だ!」とか、 「夜のお菓子うなぎパイを朝食べるのは罪かっ!!」とか ”絶対ストーリーに関係ないだろっ”という部分が心に染みる。これはわたしの体質か。

さて本題のストーリーについてだけれど、「とても当たり前だ」と思った。
大王の作品をそんなに沢山観ている訳でもないけれど、以前に観たときには概ね 「よくもまぁこれだけベタなストーリーを膨らませてこんだけ泣かせてくれるなー」 というような感想だった。同じ場所にいるけど中空から俯瞰している感じでいられた。
今回は余りにも身近すぎて、「泣く」みたいな演出っぽい反応が出来ないんだ。 自分のことに置き換え過ぎちゃって、深く浸みるけどすぐに反応出来ない感じだった。
これは子供達に観て欲しいなぁ。もしくは子供を育てている親に観て欲しいね。 何が大切なのかって事かな。たっけさんがヒーローみたいに誰も彼もを助けるんじゃなく、 だめゆきが本当にダメな訳じゃなく、河田が見事に悪い訳じゃなく、 ヨットくんが原因でもなく、桑島が勇気がない訳でもない。かみ合ってしまったりする。
かみ合ってみえるけど、おかしい。狂ってる。それに誰かがちょっとだけ波風を立てる 勇気を出すか、その必要性を感じるかどうかにかかってるんだな。

いま現在、だめゆきのような立場にいる子には「かみ合っちゃった」なんて言い訳は 通じないだろう。でも、そうなのかもしれない。少しだけ勇気を出して、だめゆきみたいに 20年経った桑島にも思い出せるような「声」を出すことも必要なのかもしれない。

大人になった(ヨットくん以外)彼らが当時の自分たちについて語るのが良かった。 河田がだめゆきにした事、自分の事なのにエラクお怒りだったのも良い。 そんな風に反省しなきゃダメだよ。

わーわー泣いたりしなかったけど、静かに静かに染み込んで来た。 「少し遠くからだけど大王が応援してくれているよ」と、伝わるといいのに。

2006.12.30/パルコ劇場

そこそこ黒の男

表現・さわやか/第3回公演

チケット発売当日に前売りをゲットしたんだもの、もちろん待っていたともさ。
指定席だってんで、余裕ぶちかまして開演30分前に到着。 並ぶ間もなく開場。さっそく席を探しに入ろう・・・お?
しんぺーさんが入り口すぐの座席にちこーんと座っていた。 ああぁぁぁ、しんぺーさぁあーーん!!と激しく動揺したが、 そこはソレ。大人なので慌てず騒がず自分の席へ着いた。

えらい男前(伊藤明賢)が化け物状の踊り子さん達に叱られている ストリップ劇場楽屋。ここからストーリーが転がり出す。
「いい声」をさんざっぱら無駄遣いしたところへイケテツ登場。 ものごっつい化粧。付けまつげバリンバリンで、ひっくり返りそうなハイヒール。 似合ってるのよ、なんだかね。相変わらず脚がキレイでイヤになっちゃうね。

オープニングで伊藤明賢さんがピヨーンとジャンプする度に「頭ぶつかるぅー」と 冷や冷やしていた。みんなはジャンプ抜きでダンス。 イケテツはそっとヒールを脱いでいた。

「どこからつっこめばいいのかしら、この、宝石箱っ!」byカトリーヌ
「動きに見とれて情報が伝わってこねーよ」byナカッチ
「ウォーーーターーーー!!!」byサダッチ
「いなばうあぁ・・・」by荒川静香
「かっこいいじゃねぇか。ふっ」byヤリマン先輩
「生きてる事は噛む事なり」by鳥居さん

心に残る名言が盛りだくさんで、どれもこれも面白かった。
前公演に引き続き長井大が登場。なんだかスターになってた。
余所で話してる間、本気でバカとしか思えない顔でいる長井大に幸あれ。

場面は、ストリップ劇場楽屋>スカウトのキャンプ場>紫綬褒章授賞式会場> ナナと靖輝の新居>さかもとパン屋>オーディション会場>牛丼屋>ファミレス> ストリップ劇場外・・とサクサク変わって行く。

それぞれの場所に目玉が用意されているのがスゴイ。

さかもとパンの坂本先輩とヤリマン先輩は以前、栗駒でUSJを経営していたハズ。 今は”山パン祭り”を執り行っている。

実は、この山パン祭り見たさに会社を早退して当日券でもう一度観た。 だって伯爵が歌って、坂本先輩とヤリマン先輩がパン持って踊って、 間奏で伯爵が何故かタップダンスを披露して、そしてパンの山車持たされる ナカッチとノモヤン。面白過ぎだよ。2日目は「山パンっ!」て唱和したよ。
山パンCDとかDVD欲しいよ。バカだな、つくづく。

耳元ランデブーでお馴染みのマイケルさんも登場したし、 長井くんはこっそり「サミュエル、エルサイズ・・」と言っていた。 ここで「クヒヒ」と笑った人は、ランデブー聞いてるよなぁ。
もうバカバカしいこと甚だしいんだけど、 でもなんかね、ラストがいいんだよ。妙にしみじみなんだよね。 楽しかった、ものすごく。

2006.11.25 & 2006.11.29/下北沢駅前劇場

イヌの日

阿佐ヶ谷スパイダーズPRESENTS

勝手に敷居が高い気がしていた阿佐スパを、ようやく観ることができた。 朝から掃除洗濯荷物の受け取り等々、雑用をきっちりこなしての出陣。 多少出遅れたので劇場に到着したのは12時半頃だった。しかも電車が遅れたしね。 「お急ぎの所を申し訳ごさいません」って言ってたけど、ホントっすわ。 出社よりも数段急いでたっすわ。間にあって良かったっ。
最近は生意気に前売りを購入する事が多く、久しぶりの当日券並びだった。 みなさん通路の方が良いとのことでパイプ椅子とはいえ 一番前の座席をゲットした。

芝居が始まって解った。これ、再演だから知ってる人は少し後ろで観るのね。 お二階でお芝居開始だもの。お首痛いもの、ちみっと。

阿佐スパは初見だけど、伊達さんは「腑抜けども・・」で一度観ていた。 あの時も、なんかこう身内の愛情でごちゃごちゃした役所だったな、と なんとなく思ったりもした。

いきなりセックス場面から開始。慣れたね、大人計画で色んな事にさ。 直後の隣室には「タバコとあたしとどっちが好き?」というナイスな質問を 投げかける女が登場。いきなりこの台詞にシビレた。

金をせびる明夫に「この間貸したじゃない」という陽子。 だが、明夫が言うには「この間借りたのはこの間の分!!」らしい。 見事な開き直りに襟を正す思いだ。

所々でというか、明夫が登場する場面が多いが 「ここで息抜きしてね」てな具合に小ネタをちりばめて笑わせてくれる。
それが無いと息が詰まるじゃないかってくらい重たい話しだ。

ヒトはお母さんを大事にしたいんだよな、基本。 きっと愛してるし、当然愛されたいんだよな。 例えどんな目に遭わされたとしても。
唐突だが世の男子よ。
今でこそお母さんはお母さん星から来た不思議な生き物だが、 元はキミの隣に座ってる女子のような生き物だったんだ。 お母さんも人間で、そして女なんだよ。
ほんの少しだけ女でいることを許してあげられないだろうか。 そう、キミもそろそろ大人になったのだろうし。

いろんなことが色んな風に巻き起こる夏の日。とても暑い日。 たった一人見つかったのは宮本君かと思われるが、どうだろう。 いろいろ解らないけど、それでいいんだろう。

久しぶりに観た美保純は良かった。テレビドラマの時も好きだったんだよね。 あと、「虎ノ門」でのビデオ鑑賞コーナーも好きだったよぅ。
とうとう観れた八嶋智人。きっちりイライラするむかっ腹の立つ人物だった。 流石だよ。
大堀こういちもなんかこう、ずーっと胡散臭いの。 胡散臭さを人型にくり抜いた感じ。
とにかくまた観たい。切実に観たいな。

2006.11.23/本多劇場

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

イヤッホーー! 木更津キャッツアイ!!!
全部観たさ。テレビシリーズ開始前から待ちに待って、 一度も逃さず隅から隅まで観たさ。
日本シリーズも観たさ。当たり前さ。あぁ、一人で観たさ。何か?
で、ワールドシリーズ。観ない理由がわからんね。

いきなり韓流ドラマから開始。・・・眞露かよっ!
ものごっつウェットに仕上がってるところが本当っぽい。 韓国でリメイクしたら、きっとあんな風になってるだろうと思うよ。

ウッチーの本名が『内山はじめ』だった驚き。
『山ほたるダンシングモール』って本気でどっかのアホなおっさんが 命名しそうだという恐怖。
ゾンビ長という役職が存在するのだとういう事実。
死んでからも時々黄泉がえると『結婚詐欺』と呼ばれるという真実。
項目別では、このあたりにグッと来たね。

バカみたいにずっと笑ってるクセに切ない。 コウスケにコウヘイ君が見えない理由を考えたりもしてた。 最後に「お父さん」て呼んだから、「ありがとう」って言えたから 見えないのじゃないかしら。 見えないのじゃなく、見る必要がないという意味なのじゃないかしら。
そんな事は関係なく会いたい(見たい)と思っている コウスケの切ない表情がたまらなく良かった。

美礼先生はオジーにもコウヘイにもお香典は一万円ずつ払ったらしい。 これは適切なのか誰か教えて欲しい。
山口先輩が作ったヘルスって、昔ローズさんが踊ってた場所よね? ナイス。
「ビールが好きです! 死ぬほど好きです!」と言うオジーはもう死んでるのよ。
モー子が猫田と結婚するにはどんなストーリーがあったのだろう。 んで、モー子父が「船越」。宮藤マニア向けサービス。 あ、あと「チビT」もサービス出演だな。

月日が流れる、というのは残酷だったり優しかったりするものだ。 ぶっさんとほかのキャッツ達との距離が開いていく。 その分だけ、悲しみは和らぐ。そんな風に暮らしていく。

時間が流れたからこそ最後に会いに行けなかった後悔と向き合えて、 何が辛くて会えなかったかを自分が理解できて、そして「ばいばい」と 言えるようになった。
現実にも同じことがある。3年後くらいに会いに来てもらえる制度があれば いいのに、とバカな事を思ったりもした。

ホントに「言いたくないけど、ばいばい」そのままなキャッツだった。

2006.11.11

ウーマンリブ先生

ウーマンリブ/VOL.10

チケット発売当日にウッカリ寝過ごしたため、 手に入らないだろうと諦めていたのになんとか入手したこの作品のチケット。 観ない訳にはいかないキャストだもの。 松尾ちゃんと古田さんが並んで写ってるのよ?
どうして観ずにこの先過ごすことができようか。
ただし、寝過ごしたため手に入ったチケットは二階席だった。 思ったより遠かった。動きは見えても顔の細かいところは見えなくて かなり残念だった。古田さんが髪を耳にかける時、絶対薬師丸ひろこの物まね顔に なってたハズなんだけど、見切れなかった。それだけが心残り。

いきなりだった。とにかく「女がいっぱい死んで」た。 あっちを開けてもこっちを覗いても「女がいっぱい死んで」た。 数字的にも状態的にも「いっぱい」死んでた。
そして幕が開いた。

「先生」と呼ばれる程のバカには成りたくないものだ、と常々思っている。 今回は「先生」が「先生」と呼ばれている。なんだかとっても楽しい予感。 大人計画な人が「先生」と呼ぶことにするなら、何かある。
宮藤さんはサイトのお悩み相談への返答で 「誰かに”頑張って”と言うのは相当心がこもってないか会話を終わらせたい時」と 言っている。ナイスだ。この感性による「先生」発言だもの。
これでもか、という位のダメでイヤミな「先生」ぶりも良し。 どうしようもない屋敷の編集ぶりも良し。「着信アリ・ファイナル」は観てない。 きっと宮藤さんも観てない。観てるんだろか?

女性陣のすばらしさ。
伊勢さんの朗読(+ロード)。なんとも言えない。
池津さんの豹変ぶりと意味なく上手なフラダンスも良過ぎ。
紙ちゃんのバカっぽくしゃべってるけど本当は理屈っぽくて、更に若さを鼻に掛けた腹立たしい様子も良かった。
大人計画の本公演では「全員登場させるので精一杯」な感じがするし、 観ているコチラも「全員確認するので精一杯」な状態なのだけれど、 落ち着いて芝居を楽しめる人数だったんじゃないだろうかと思ったりもした。

芝居を観ていていつも思うのが、言葉で説明仕切れない感性の部分。 朗読の時に必ず『ロード』をかける。『J-WALK』を登場させる。 『若い頃の曙と相原勇』にまで言及する。 ただ、言ったり流したりするだけでそれにまつわる空気というか感情を 共有できるかどうかで、面白いと思えるかどうかが決まるんだと思う。

今回は三船美佳さん的には朗読の部分が納得いかなかっただろうな(余計なお世話)。

宮藤マニアにはサービスとして「フナコシ」も登場。バカ受け。
グロさは少し抑えめにして、エロはあくまで笑える範囲内に抑えて、 芝居の後に色々考えて、やっぱり最高に面白かったと思う。

2006.11.04/サンシャイン劇場

宇宙戦争

男子はだまってなさいよ!/VOL.5

特に何の用事もなかったし、本当なら別の日の方が良かったかもなのに 何故か金曜日にお休み。
理由は社長がお休みだから。社員も休んじゃえってだけのこと。 こんな会社でいいのか。こんな社員でいいのか。ごめんね、社長。

せっかく時間ができたんだから、様々溜まった用事を一気に済ませて、 いそいそと下北へ。狙っていたお芝居の当日券をゲットした。
行ってみようと思いつつ時間が作れなかった『男子』。 まずはロビーでの物販を物色。TVBros売ってるよ。 毎号買ってるからここで買わなくていいよ。もっと華やかなモノを売ろうよ。

しょっぱなから良々がゆるーいブリーフで登場。とにかく全体的にユルイ。 どうでもいいことだけど、良々がボクサーショーツとかカッコ良さげな おパンツで登場したらショックだろうな、とくだらないことを思う。
「隊長、迷惑メールへの返事を書きますので失礼しますっ!」と 妙にハキハキした良々のメールの内容がいい。 ”大変よいお話をありがとうございます。今回はおうけできませんが、 女社長さんへよろしくお伝え下さい。”って。 一度返事してみたいね。足のつかないドメインでもゲットできたら してみたい返事だよね。

その後、お父さんがいきなりUFOにさらわれて、ぐちゃぐちゃになる。

そもそもストーリーの連続性など期待しないわたしだけれど、 細切れに次ぐ細切れで、多少息切れ。 それと、客が寒い。平日の昼間ってこんな感じなのだろうか? 劇場慣れしてないのね。なんとなく。

小ネタでは、アルフィー・しょんべんテスト・ゾンゲリアン・金・ メリージェーン・原田芳雄・番長・パラボラマン(かみかみ)などが 良かった。

わたしのせいなのか、劇場のせいなのか、客のせいなのかわからないけど、 とにかく寒くて寒くて終盤は物事の理解が困難になる程寒かった。 帰ろうかと思っていたくらい。

そんなわけで、スズナリでやってた『白鷺の舞い降りる森で。(ベンガル)』と 『宇宙戦争(斉木しげる)』と迷った末の決断だったが 良々が面白いのも、池津さんがステキなのも近藤さんがあんな感じなのも知っているので 純粋に”斉木さんが見たいかベンガルか”という選択だったが、「ベンガルにしときゃ良かったのか?」と軽く後悔する程の寒さだった。
ここ2年程、下北の劇場には通い続けているが、平日のマチネは初めてだった。 平日のマチネっていつもこんなに寒かったり暑かったりするのだろうか。 お芝居の感想を述べるどころではないし、風邪を引いたもよう。

2006.08.11/本多劇場

電界

猫のホテル

待たせてもらったよ、本公演。久しぶりさ。「土色の恋情」ぶりだよ。
あまりの久しぶり加減にやっちまったさ。とうとう禁を破ってイケT買ったよ。 ついでと言っちゃ失礼だけど罪と罰のCDも買ってしまったさ。サイン付きだよ。

とりあえず、開演前にさんざっぱらグッズ売場で大騒ぎをやらかして ようやく鑑賞の運びとなる。いつものわたしのパターンだ。

ガンツさん、お久しぶりっす。いつも映像でお会いしてまっす。うぃっす。
まことさん、ちみっとだけですけど、めだか師匠に似てませんか? いや、そんなことないですよね。まさかね。

パンいちイケテツ登場。あ、靴下履いてたから、少しウソ。 かなり変態チック。そして、足が長いよ、イケテツ。 パンツがお似合いよ。

かなり気になっている俳優、松重豊さんが客演。 やっぱりステキだった。
常に飄々としたあの風貌。するりと長い体躯。 なんだかとても似合っていた。「サイトウ」に。

身近な宝物に気が付かない・・・そう。何が大切で何が大切じゃないのか。 たいてい失ってみるまで気付かないようなものが大切だったりする。
いくら気を付けていてもウッカリしてしまう。
どうしたかったのか。どうしてきたのか。どうなったのか。 何をしたのか。しなかったのか。
わがままは美しくないが、どれを大切に思っているのかを 見失わない程度にわがままでいたい。埋めてくれなんて頼まないように。

イケテツの自主練に爆笑。「ひとりでできるからっ!」という 悲痛な叫びに涙した。

おまけ - 終了後にお得意の下北駅前おトイレに行ったわたしを待っていた 同行者は「あ、いま第一漁協のお酌好きの人、通ったよ」と言う。 ガンツさん・・・見逃し・・・

2006.08.05/本多劇場

初恋のひみつ

ドナインシタイン博士のひみつ学会/§3

なんだって1日に2本芝居を観るのか。 しかもシベ少に続けてこんな面白いのをっ。 さすがY氏。ぐっちょいっ。

今度は新宿。参加メンバーが1名増えて、当日券に並ぶ。
なんだか女子が多い。だのにわたしだけおっちゃん2名に囲まれている。 喜ばしいのか悲しいのかちょっと判断に困る。

とりあえず、レポートの提出から開始。 思い出せってさ、初恋を。
無理よ、そんな昔のこと。戦後のゴタゴタですっかり・・・(いつよ?)

何が起こるかわからないまま腹筋さんに突入。もう「ニューロン」でいっぱい。 汗ダクの腹筋さんに飽きたかなぁと思っていたものの、今のところ個人的に 一番流行っているのが「ニューロン」ごっこ。どんなだよ。
続いてカリカのネタから「今の俺はさっきの俺じゃないから」というセリフ。
どうもピンポイントで観た人だけにしか受けないところがひっかかりどころ。

それと粟根さんから「ファイナルファンタジーは1から3までやらなければならない」 ということを学んだ。
さすが学会。なんとも勉強になるじゃないか。

しばらく後引くこと間違いなしなのは、やっぱり大王の「レッツ、絵!」 助けて、面白すぎ。

あ、真面目に1つ。”愛”は一緒にあることで、”恋”は一緒にいないことらしい。 そんなにかけ離れたことだとは、ちぃとも知らなかった。

2006.07.15/新宿シアターモリエール

残酷な神が支配する

シベリア少女鉄道/vol.16

久しぶりのシベ少観劇。勿論おデート。
数カ月ぶりにいつものY氏から「チケットあるよー」とメール。 何もかも投げ捨てて駆け寄る。 (用事が無かったとか、どうせヒマだったんだろとかの穿った考えは 良くない。捨てたまえ。)

急なお誘いをいただいたため、例によって予習なしで出かけた。
劇場へは迷わずに行けたが、その珍しさのためか電車も止まる 土砂降りになった。 そのために開演時間が40分程遅らせるることになった。
ってことは、なに? 開演時間が遅れたのはわたしのせいか?

何はともあれ開始。何故だか静かに穏やかに緩やかに。
いつ仕掛けられるんだろう?と身構えているコチラとしては 「え? なに? もしかしたら最後までずっとこの調子?」とか余計な心配ばかり。

大丈夫。回ってるから、きっと大丈夫。

思った通り回ったけど、回ったけどね、山内兄が 「少し気分が悪くなって来ました」と言った通り回りすぎ。
実際観ていたわたしも最終的に「少し気分が悪くなって来ました」。

久しぶりでもやっぱりシベ少。文句無し。

もうね、フライヤにある偉くカッコイイ画像の意味など問わない。 何も問わない。それがシベ少。笑ったから。
猪木ね、そう来るかっ

2006.07.15/吉祥寺シアター

まとまったお金の唄

大人計画

なんだかものすごく早くにチケットを手に入れたが、 その時チケピのおねーさんに「いつでもいいから土曜日ください!」と 言ったところ「ホントにいつでもいいんですかっ!(半ギレ)」と 聞かれた。「いいですけどっ!(キレかかり)」と言ったものだが、 そらそぅだ。
おねーさんが正しい。黄金週間のまっただ中にお芝居ってあぁた。 あたしゃ行くけどね。おねーさんの心配も正しいわな。 だからってキレる必要はないがな、おねーさん。

待ちに待った当日。 自慢の従姉妹を従えて劇場に突入した。 例の「座布団席」について講釈をたれたり、 お手荒いに走ったりと大忙しのわたし。
そろそろ始まるわね、わくわくするわっ!  なわたしの目に飛び込んできた信じ難い光景。 一つ前の列に座ってる男子の”ホワイトバンド2個着け”。
おぃ、それは無いだろ。
何が無いってさ、大人計画にだけはホワイトバンドは無いだろってハナシだよ。 それは間違ってるだろ。ホワイトバンド巻いちゃうならキャッツ観ろって ハナシだよ。偏見か? これは偏見か?

そんな衝撃的な事件を乗り越え、鑑賞体制を整えていたわたしの隣で 「座布団席」の女子が携帯の電源を切るどころか 電池パックを取り外してる。
そこまで繊細なのか? 外さないと鳴るのか?

そんなこんなで始まる前から勝手に疲れているわたしの事など お構いなしに幕が開く。

舞台は万博で沸きたつおおちゃかのとある貧乏一家。 これでもかーな衣装を身につけた登場人物たち。
そして来たよ、ウンコ。いきなりウンコ。葬式なのにウンコ。
おなかいっぱいウンコだった。最初っから最後まで。

今回は、華やかな客演と地味な客演とが入り乱れていた。 わたしの愛する猫ホテから菅原さんが参戦。 いつもの通り、軽くマニア臭をまき散らしていた。ナイス。

ウンコ・乞食・びっこ・おかまとカラフルに総出演させての松尾ちゃん節。 見事に松尾ちゃんなテイスト

「何度もおとーちゃんが死ぬんだよ」というおかーちゃんの一言のために もしかして2時間半があったのかしら。

あ、あと、サンタは脱皮するから。ね。覚えておいて。

2006.05.06/本多劇場

Vフォー・ヴェンデッタ

なんだか今年は気ぜわしいというか何というか、 どういう訳だかちっとも映画館に行けなかった。
ようやく時間ができて取りあえず劇場へ行ったものの・・・ 何を観るつもりでもなく、ぶらぁっと鑑賞。

当たり。そういえばミスタースミスが出るんだけど 一度も顔が見えないと言っていたな、と思い出した。

ストーリー自体は、どこかで観たことがあると言えばある。 んが、ナタリーが愛らしいのでオッケィ。
それにしてもナタリーは、レオンの時と同じ状況だと 思わないか?(あ、ネタバレ?)
なんだってそんな面倒くさいおっさんにばかり惚れる?  やめとけよ。今後は爽やかな青年と恋愛をしてくれ賜えよ。 あぁ、老婆心だとも。

それにしてもあの人を食ったようなマスク、 ラストでとっても活きていたことよのぉ。

2006.05.03

約三十の嘘

かなり前から気になって気になって 公開中に見逃してしまったことを後悔したり していたこの作品。
ようやくレンタル出来て、のんびり鑑賞。

田辺誠一。最近この人をやたらと観る。
お芝居に行っては観、映画借りては観。 お目当てが別にいたハズなのに、 気が付くと彼に釘付けとなっていることが多い。
今回も彼のキャラクターはとってもすばらしい。
牧場は無いと思うよ、ホント。 あからさまに騙されタイプの詐欺師。 大成しないこと請け合い。

そんな田辺誠一演じる久津内くんの言う 「お祭りに参加できない人」達が、 自分の家族を作っているように感じた。
きっとお祭りに参加できない人は、 自分の肉親のお祭りにすら参加できないんだと思う。 どこかで俯瞰している自分を捨てきれないのだ。
我を忘れて夢中で何かを欲しがる・喜ぶ・悔しがる・・・ といったごく当たり前の行動の中に、何故だか ほんの少しの劇場性を見い出してしまう。
拗ねてる訳でも達観している訳でもない。 ただ<自分はあの中に入れない>ことを知っているだけだ。
そんなお祭り出来ない人々の、ちいさいお祭り。 少しだけ羨ましく思った。
そして、「パインちゃん」と呼びかける姿に 涙するわたしだった。

『BeRLin』の時にとてもとても素敵だと思った 中谷美紀が「なんとなくテレビの枠からはみ出ているなぁ (ケイゾクを除く)」と思っていたのだけれど、 見事にハマっていた。当たり役だったと思う。
美人全開で男前で、素敵だった。

2006.03.19

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