ステップアップ

シベリア少女鉄道スピリッツ

年に2回もシベ少に会える幸せをまずはかみしめた。

どうすんの?これどうなんの?となって、ラスト怒濤の回収ラッシュ。かなり無理矢理だけど回収してた。
これがシベ少。たのしー!

2012.10.14/赤坂RED/TEHATER

田舎の侍

劇団鹿殺し

全面的にオレノさん登場しっぱなし。一番前で観ていたので汗がすっ飛んできそうだった。

全編通して「虎蔵がんばれー」な気持ちで素直に観られた。
鹿殺しっていつもまっすぐ入ってくるんだけど、何故だろう。すっかり擦れて曲がった性格に仕上がったわたしにさえもまっすぐなんだよな。すごいパワーだ。

楽しかった。

2012.10.06/下北沢駅前劇場

累−かさね−

少年王者舘

ヨーロッパ企画から参加した中川さんは踊り部分だけちょっと違う感じがしたけどね、みごとに王者舘でやり切ってた。

今回はいつもの不条理はそのままに、時間や空間以外に台詞も重ねて来た。そりゃもう大混乱。
それでも途中ちょっと気が抜けるお笑いパートなんかも用意してくれていて楽しめた。

どこを切っても少年王者舘だったことよ。

2012.08.18/ザ・スズナリ

ふくすけ

作・演出:松尾スズキ

伝説の「ふくすけ」が再演されるとあっては何をおいても観たい。と、いうワケでお仕事にがんじがらめにされている相方を放り出して、更にチケット手配だけはしてもらっての参戦となった。

観るべきだ。震えた。ずっしりと来た。

今だから観劇後もまぁ普通に歩けるけど、若かりしわたしならばフラフラだったことだろう。
松尾ちゃんすごい。愛してる。

大竹しのぶの激烈ぶりとその夫であるヒデイチの古田新太の静寂ぶりがよかった。古田さん、ほとんどボーッと突っ立っているだけだった。困って立ちすくんでいる人だからね、ヒデイチは。あんなに困ったオッサンに見えるのは流石だ。

ふくすけがサダヲだったからか「テレビ(まるもあたり)で観た人だからー」という全くの覚悟無しで観に来た人達が多かったみたいで、さぞかしきつかったろうなぁと思ったりもした。

2012.08.09/シアターコクーン

ロイヤルをストレートでフラッシュ!!

表現・さわやか

前回に引き続いての及川奈央さんが、今回もいい味であった。美しいし。

それにつけても菅原さんの穴は大きいなぁと再認識したりした。
メーケンさんはいつの間にか正式メンバーとなっており、岩本さんは実家の神社を継いでいて、なにやら時の流れをしみじみ感じたりした。芝居と関係ないけどね。

いつものネタというよりは、新しいネタを生み出してるところかな。ココ・シャネルは引き続いての登場だったけど。

給食のおねーさん達が『避難訓練における火元とされること』へ戦いを挑むの、なんかいい。どんな職業だってちゃんと誇りを持って業務を遂行してるわよね。うん。
酢で戦ったりしちゃうのもいい。生徒に害を及ぼさないように、けが人を出さないように戦う。これはいろいろな場面で参考にして欲しいよ。本気で。

2012.06.30/下北沢本多劇場

シレンとラギ

劇団☆新感線

とうとう藤原竜也を舞台で拝見。美しい。どこまでも美しい。
永作博美も初見。小さい。細い。どこもここもか細い。

で、だ。新感線の皆様もフルキャストで出演されていたし、誰も力量が足りてないなんてことは無いのだけれど珍しくのめり込めず。
どうにも散漫な気がしてしまった。その理由を分析できないのが残念なお脳の証だなぁ。
永作さんの表情が常に「とても悔しそう」で固定されてしまっていたのが個別残念ポイントだった。

ラストの血しぶきの表現が美し悲しくてよかった。

2012.06.16/青山劇場

ウェルカム・ニッポン

大人計画本公演

「どんだけ片言やねーん、この人」と思ったら本当によそのお国出身の方がストーリーテラーであり、よくぞあれだけ出ずっぱりであれだけの量の台詞を片言で言い切ってくださったもんだと感動的ですらあったわけだけど、それは芝居の感想ではないな。

悲劇があるといろいろ美談にしがちだけど、んなわきゃあない事。
なんでもかんでも悲劇と絡めたがるが、無理があるべぇって事。
なんかを思ったりした。

ここじゃない何処かへ行けばすべて上手く行く!って幻想を持ちたい気持ちは誰にでもあるとは思うけど、やっぱり『ここを何処かにする』べくちまちまと努力せねばならないというものさ。

エイドリアーン!

2012.03.24/下北沢本多劇場

太陽は僕の敵

シベリア少女鉄道スピリッツ

年に一度のお楽しみ。新年といえばシベ少。

本当に太陽は敵っぽかったなぁ。みんな大変だったなぁ。
説明とか解説とかできないけど面白かったよー。

2012.01.28/座・高円寺

青春漂流記

劇団鹿殺し

漂流してた。本当に青春ってやつがまるっと漂流してた。
しかもむき出しで。

客演の高田聖子さんはやっぱり凄い。まとっている空気が濃厚なのかと思うくらい。軽快で俊敏で重厚だった。ひれ伏すしかあるまい。

ボーイ・ジョージが年齢を選ぶネタだったけれど、そこは遊びの部分だからわからない方は残念でした、っていう感じ。まぁボーイ・ジョージ自体も漂流しちゃった人だからそのあたりのストーリーもダブって来るとは思うけれどね。何にせよ万人向けというのは難しいものだなぁと余計な感想を抱いてみたりした。

まっすぐな球をずっしり投げ込まれた感じ。逃げ出したいけど無理、というところか。本当によかった。観てよかった。だからと言ってわたしの苦しみが軽減される訳ではないけれどね。みんなそうなんだよ。

2012.01.21/紀伊国屋ホール

ワイルド7

なんとも久しぶりの映画鑑賞はド派手にワイルド7。
ドカーン!バキャーン!ズキューン!ガゴーン!!というような内容であった。ストーリーも単純だし、難しいこと抜きで楽しめて良かった。

お仕事忙しくっていろいろお脳がフル回転だった相方に優しい映画であったよ。

2011.12.23

タッパー!男の器

動物電気/2011冬公演

めずらしく今回は動物電気でホロリ、がないまま終了。
ひたすら笑っていたような気がする。

コバケンの何か面白いことコーナーでは、すぐ隣に座っている人がいじられており、汗だくでほぼ裸のコバケンを極近で拝見することになった。
喜ばしいことなのだとは思うが、まぁ、汗だくだったんで出来るだけ触れないようにしてみたり。
とにかく楽しかった。こういうお芝居って元気出ると思うんだけどなぁ。うん。

2011.12.18/下北沢駅前劇場

ロッキー・ホラー・ショー

演出:いのうえひでのり

改めて古田新太という人は凄いなぁと。凄いとしか言いようがないなぁと認識した。
登場しただけで何もかもキラァンと輝き出すんだもの。

楽しかった!!

初見だったので、これからもチャンスがあれば他のキャストや演出でのロッキー・ホラー・ショーを楽しんでみたいもの。

2011.12.17/KAAT神奈川芸術劇場ホール

わたしのアイドル

猫のホテル

お年頃のわたしのアレやコレやをぐさりぐさりと突き刺す言葉の数々。
やり直したいとは思わない。取り消したいとも思わない。過去がなかったら今がないから。

とはいえ、あの道を曲がらずその前に曲がったら・・・。などと思いつつ女性二人が悩み惑い戦う姿を誇らしく見つめつつ自分を省みてガッカリしたり受け入れたり諦めたりちょっと認めたりした。

そんな大人の女による大人の女のための大人の女の物語だった。あ、ただし女の頭には『自立した』をつけてね。

2011.12.03/ザ・スズナリ

超コンデンス

少年王者舘/vol.35

いつものように始まっていつものようにするりと消える。夢のように。

不安になる。安心する。揺らぐ。

いつも抱き続けていてはとても平静では居られない『何故』をほじくり返す。

今回は夕沈さんの台詞少なめダンス最短で、世帯交代なのん?とも思ったりした。

2011.08.27/ザ・スズナリ

奥様お尻をどうぞ

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

なんておバカさんな大人なんだろう。こんなことあの後にやっちゃうなんて。そしてわざわざ出かけて行って観ているなんて。

ブリーフからはマシュマロが飛び、暗闇で謎の液体をシューシューかけ、しまいにはパンイチで観客の膝に座る。そんなん。

心に残る台詞は古ちんの「シェイプっ!」(だいたいマシュマロを放りつつ)と、大倉さんの「おもむろい!」。

いいのいいの。何でもいいの。あー、笑った。

2011.08.24/本多劇場

薔薇とサムライ

ゲキ×シネ

本公演を観られなかったのが本当に本当に悔しかったのだけれど、ゲキ×シネだったからこその役者のアップが楽しめた。
高田先輩の悪魔過ぎるアップに大受けした。あんな恐ろしい形相なのに、劇場だとそこまでしっかり観られない可能性が高いし、よそ見というか他の役者さんの動きを追ってしまってたりするので見逃したりもする。
本公演を観て更にゲキ×シネるのがマニアの神髄ってやつなのであろう。

それはそうと、天海さんが男前過ぎて惚れた。たいていの女性は惚れたと思う。沙也加さんも頑張っていたなぁと思う。そして藤木さんの悪そうなことと言ったら無い。悪くないワケがない。
橋じゅんのフリフリ衣装は何着だったのか正解が知りたい。粟根さんが最期までいい人なワケないっすよね。ですよね。

そして古ちん。好き。かっこいー。

2011.08.22/新宿バルト9

岸家の夏

劇団鹿殺し

いやぁ、ゆるふわしてなくって良かった!本当に良かった!
まぁ顔からしてゆるふわは無理な造りなんで性格がゆるふわ志向じゃなくて本当に助かった。ゆるふわだったら鹿殺し観てないわなぁ。

千葉ちゃんが必死に歌って踊る姿は涙無しには拝見できないと思った。貴重な体験だった。

しかし、丸尾丸さんは誰をみてあんな『40代女の孤独』を読み取ったんだかなぁ。三女チョビさんのお歌「バリやばい」なんて正鵠を射過ぎていて泣き笑いしていた人も多かったのではなかろうか。

お年頃の女性にはググッと染み入る内容であった。お年頃の女性じゃない方の感想はまた全然違うのであろうなぁ。

2011.07.30/青山円形劇場

SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER
 サッドソング・フォー・アグリードーター

ウーマンリブ/VOL.12

あれだけバッタンバッタンしてたのに、何かしみじみと良かった。
無くなってしまうと分かっているのにアレコレ頑張る。受け継ぐのは何?誰?そして何故?
誰かを分かるって何?

そんなこんなで、未来人ボイジャーやら親子ほど年の違う彼氏やらが登場しつつ不思議と和やかに進む。最期まで。

そしてなかなか舞台で見られなかった岩松さんにやっと会えて幸せであった。

2011.06.18/本多劇場

15−0〜フィフティーン・ラブ〜

表現・さわやか

チケットをしっかりゲットしたのにお仕事になった相方を残し、従姉妹と楽しんで来た。
「楽しんでくれるかしら・・・」とドキドキしたものの充分楽しかったと言っていたので、お芝居ほとんど未経験の皆様でも気にせず行くがよいのだ。何かこう、高尚だったりしちゃって小難しい議論なんか始めちゃったりするようなことは一切ない。笑うが勝ち。

いきなりの明賢さんの海パンサービスに爆笑。嫌がらせではなく多分サービスなんだと思う。たぶんきっと。
お好みのネタだらけだけど、『女性専用車両』のがもう。「各自食料補給!」がツボ。満員電車で本当にやられて辛いのに笑っちゃった。
あとはBLケーキ屋。もうお脳がスイーツ。素敵!

イケテツは例によって女装だよ。女子高生さ。そりゃそうさ。
楽しかったよぉ。ハンバーグ佐藤さんだって女子高生だったさ。楽しかったよぉ。

2011.06.11/下北沢駅前劇場

流れ姉妹 たつことかつこ
 〜エンド・オブ・バイオレンス〜

真心一座 身も心も ザ・ファイナル

いきなりファイナルだけを観る、とう暴挙に出たことが惜しまれる。人気でチケットを入手出来なんだ。というか、まぁ忙しすぎていろいろ間に合わない人生だったんだ。

それでもよかった。楽しめた。最後までずっと前のめりで観た。悲しくて切なくて愛しいラストであった。さんきゅうさんきゅう。

2011.02.05/本多劇場

世界の百貨店

劇団ワンダフルズ第4回公演

うっかりセメント浅野さんに騙された山ちゃん、さすがだった。これがプロっすね、という声音。すごかったー。

開演前のお約束、ハンバーグ佐藤さんのネタをほったらかすあたりからもう笑いっぱなし。『バキューム』がもう。「のっちんです!」って覚えてしばらく自宅で流行したりした。

どれもこれもどうしようもないバカバカしいことこの上ないのでまた次回(2年後?)もどんな汚い手を使ってもチケット取る。観るったら観る。ばかばかしいのはステキだ。
たったひとつ困ることと言えば、浅野さんをどんな場面で見かけても「おぉ、セメントさん」と思ってしまうことだ。許して欲しい。

あんまりにも笑いっぱなしなので、始まりでは寒かったのに終わり頃には汗だくになっていたことよ。そんくらい笑うって大人になるとそうそうあるもんじゃない。

これまた恒例の終了後のハンバーグコンサートはグラスハーブだった。前回のバイオリンより上手だった気がしたんだけど気のせいかなぁ。

2011.01.29/下北沢駅前劇場

僕を愛ちて。 〜燃える湿原と音楽〜

劇団鹿殺し

ちょっとこれを受け止めるには俗物になりすぎたのかもしれないけど、とにかく誰もが誰かに愛して欲しいと切実に思っていることは確か。

せっかく愛してても、秘めすぎると伝わらないから鬱陶しいくらい伝えていけばいい。それだけでいろんな不幸が減るんじゃなかろうか。ね。本当に。たったそれだけで。

2011.01.22/本多劇場

もう一度、この手に

シベリア少女鉄道スピリッツ

新年一発目はシベ少。ここ数年こんな年明け。とことん楽しむ心構えで望む。

例によってわたしの座席運の無さが災いしてか、開始前の数十分は真後ろのテンションマックスな4人組が声高に内輪ネタギャグを繰り返し続けるのを聞かされる羽目になった。なにせ内輪ネタらしくいっこも面白くないのだけど、テンション上がって声がでっかいのでね。落ち着いてね、大人だしね。自分も人様につまらん話を無理強いしないように気をつけねば、と心から思ったりした。

ごきげんようトークからスタート。いきなり不謹慎でステキ。

もう妹の手術が気になってしかたない加藤さんのことが気になって仕方が無かった。
どうもラブリーの加藤さんをいつもシベ少で観て満足している感があるのですね。ちゃんとラブリーヨーヨーを観にいかねば、と思うわけです。

オムニバス形式なので、こらえ性の無い方でもオチまで待てるってのが今回の特徴。きっと。

いつものネタ振りをじっと我慢して怒涛のラスト大爆笑!! ではなかったので、『やったぜシベ少』感が多少不足気味でしたが、それはそれ。これはこれ。楽しかった。

2011.01.08/王子小劇場

mail adress