FatFsを試す



FatFsは、ChaN さんが提供するFATファイルシステムです。
雑誌Interfaceでも、たびたび、解説されています。
FatFs 汎用FATファイルシステム・モジュール のサイト


今回は、このサイトのサンプルプロジェクトの、rx62nを使用させていただきます。
Interface 2011 6 のCDのプログラムと、少しポートが違います。


準備
RS−232CとSDカードをRX62N基板に接続します。
この接続が完了すれば、後に続くCP/Mのハードウエアの準備も終わりです。

RS−232Cの接続
 Abz80 http://www.nextftp.com/abe/rx62n/index.htmlと同様です。

 基板     CPU信号    TTL-232R-3V3
 CN2-15 RXD2     橙色
 CN2-16 TXD2     黄色
 CN2-10 GND      青色(黒)


SDカードの接続
 基板     CPU信号    マイクロSDカード
 CN3-28 MISOA−A  DATA0/D0
 CN3-27 MOSIA−A  CMD/DI
 CN3-26 RSPCKA−A CLK
 CN2-26 P66      カード検出      修正2012.10.23
 CN2-25 P65      DATA3/C2   修正2012.10.23
 CN3-10 GND      GND   修正2012.10.23
 CN3-20 3.3V     VCC   修正2012.10.23

CN2-26とCN2-25が間違っていました。
CN3-10とCN3-20が間違っていました。
電源が逆になっていました。試された方本当にごめんなさい。
Hさんから教えていただきました。ありがとうございます。

 マイクロSDカードを使用したので、ライトプロテクトはありません。
 Interface 2011 6 56ページに、接続図があります。プルアップ10kオーム、コンデンサ0.1マイクロFも適切取り付けてください。


ソフトウェア プロジェクトファイル C:\WorkSpace\rx62nのディレクトリで、解凍します。 C:\WorkSpace\rx62n\fatfs\ff_rx62n.hwsでプロジェクトが開きます。 C:\WorkSpace\rx62n\fatfs\ff_rx62n\Release\ff_rx62n.motがダウンロードするファイルです。 http://elm-chan.org/fsw/ff/00index_j.html このサイトのサンプルプロジェクト ffsampl.zip の rx62n がオリジナルです。 main.c から、dosキー入力で、mymenu() を実行するように変更しました。 mymenu.c に、MS−DOSライクなコマンド処理を記述しています。 SDカード接続の設定は、mmc_rspi.c にあります。 ライトプロテクトに対応するには、WPに関するポートの変更が必要です。 SPIのポートやピンの割り振りを変更するには、RSPI_CHに値を設定します。 CSは、SPIの機能ピンではなく、汎用のポートを割り当てています。 CSの付く#define やコマンドをみて、割り当てたポートに変更します。 Interface 2011 6 56ページあたりの説明が参考になります。 使い方 ターミナルの設定 19200bps、8bit、1bit、non 下図のように、 di、fi を実行すると、ディスク、ワークのイニシャルが完了し、 ChaNさんが用意してくれているさまざまなコマンドを試すことができます。
下図のように、dos を実行すると、di、fiコマンドを自動実行し、MS−DOSライクな環境を味合うことができます。 system を実行すると再び、ChaNさんのシステムに戻ります。
MS−DOSライクな環境は、糠を足せ(仮)!でやっていた企画です。 タイムリーな内容で、興味深かったので真似てみました。 まだ、開発中なので、パスの指定がうまくいかなかったりします。 サポートコマンド DIR CD RD MD DEL TYPE ライトプロテクトなどもなく、ソフトウェアの完成度の低さに加え十分な検証もしていませんので、 SDカードの内容は、バックアップを取った上でお楽しみください。 データの破損や損失が起こっても、一切責任がとれません。 参考文献など Interface 2010 9 2011 5 2011 6 http://elm-chan.org/fsw/ff/00index_j.html