■折々のギャ句(夏井いつき選) 巻頭句選 No3    061101〜061130
楽しみ方:先ず原句をじっくり鑑賞し、後にギャ句の深さを味わってください。
中抜きで数ヶ月飛びます。今を完成させて、ゆるりと過去に帰ろう。
掲載日
ギャ句
原句
06.11.01 脳もなき教師とならん粗寒し   藻川亭河童
■『今日の巻頭』
やりすぎといえばやりすぎな変換だけど、下五の強
引さに一票。カナシイ先生の、なんと寒いことよ。
能もなき教師とならんあら涼し 夏目漱石
06.11.02 牧はわる(悪)いもうと一人冬籠   藻川亭河童
■『今日の巻頭』
妹を心配する兄貴の一句。
一体、この「わる」だという「牧」って男の正体って?
何にでも振って八兵衛たうがらし/バカボン
■『今日の人名辞典・その3』
うーむ、これって水戸黄門に出でくるの?「うっかり八兵衛」のこと
(…あ、いや、そんな名前ぢゃなかったかなあ…)でっしゃろか。
薪をわるいもうと一人冬籠   正岡子規


何にでも振って革命たうがらし/神楽坂リンダ
06.11.03 一斉に見ゑるもの隠す湯桶かな/藻川亭河童
■『今日の伊月集「龍」・その2』
これもまた第1句集から。
河童クンは、まさか第1句集持ってるわけないと思うんだけどなー、
だってあれもう手に入らないし。
一斉に見えぬもの指す踊かな/夏井いつき
06.11.04
芋洗ふ女のツキは落にけり     いぐあな
■『今日の巻頭』
落ちたっていっても、たいした「ツキ」でも無さそうよねー。
芋洗ふ女に月は落にけり 池西言水
06.11.05 本当に上るの土足で秋の風       いぐあな
■『今日の巻頭』
この躊躇がリアルですなー。
一体どこに土足で上がろうとしているのやら。
まことに切ない秋風でありますよ。
ぺろぺろとワンワンすすむクリスマス/藻川亭河童
■『今日の愛犬』
なーんか…落ちた餌あさってるみたいな…
飼い主に似て(?)品がないというか…
本堂に上る土足や秋の風 尾崎放哉



へろへろとワンタンすするクリスマス /秋元不死男
06.11.07 行く秋や手をひろげたる海のイカ/いぐあな
■『今日の大物』
こ、こんなぐらいのヤツに襲われそうになったんやで!
いや、ほんとやって!
冬草や遭へばはげしきこごと言ひ/藻川亭河童
■『今日の原句探し』
いろいろ苦労して原句を集めてくれてんだなー、河童クンも。
←河童の一言。
【組長の旧い作品は大型検索で牽きました。
どんな句集か観たいものです。】
←人気のイラストレーター・赤井稚佳さんの原画を
、装丁家・キムチャンヒ君が見事に活かしてくれて、頬ずりしたい
ような素敵な句集が出来上がってます。
行く秋や手をひろげたる栗のいが/○○○○」
←いぐなあちゃん、作者文字化けしてました。すまん。






冬草や会へばはげしきことを言ふ/夏井いつき
06.11.08 饅頭の黒きにそそぐ時雨かな/藻川亭河童
■『今日の不味い』
饅頭もアンコも大嫌いだけど、こんな状態のモン、ますます喰えんッ!
鶏頭の黒きにそそぐ時雨かな/正岡子規
06.11.09 否夫や近くて眠り安からず/いぐあな
■そして、こちらはお洒落マダム?いぐあなちゃんなら…
稲妻や近くて眠り安からず/夏目漱石
06.11.10 赤ん坊ひとかかへにて紅葉山     藻川亭河童
■『今日の巻頭』
これって、おおがかりな誘拐??
赤ん坊ひよいとかかへて紅葉山    夏井いつき
06.11.11 から風に方頬さむき歯無しかな/いぐあな
@今日の原句『栗のいが』の俳号は、かの芭蕉センセーです!
■『今日の入れ歯』
あっという間に、いぐあな姐さんも、こんな具合になっちゃって。
から風に方頬さむき花野かな/森川許六
06.11.12 冬晴やお局様にて無為無策/藻川亭河童
■『今日の大奥』
春日局の陰謀か、はたまたオールドミスのOLの溜息か。
冬晴やお陰様にて無位無官/藤田湘子
06.11.13 変人を待たせて捨(て)る此の身かな/藻川亭河童
■『今日の悪女』
この「拾ふ→捨てる」という意味変換の技も冴えまくっております。
いよいよ河童クンも本格ギャ句ラーとなりました。
恋人を待たせて拾ふ木の実かな/黛まどか
06.11.14 眉間斬る借りし鋏を鳴らし合い    いぐあな
■『今日の巻頭』
なにやってんだろー、コイツら!? そーとーアブナイ夫婦ゲンカか。
「蜜柑→眉間」の変換は秀逸やな。
蜜柑剪る借りし鋏を鳴らし合い    百合山羽公
06.11.17 番頭ノマダイトケナキ野点カナ/藻川亭河童
■『今日の修行中』
あの「番頭」さん、まだ習い始めだから、時々お茶碗割ったりするのよねー…
鶏頭ノマダイトケナキ野分カナ/正岡子規
06.11.20 東南西北より深雪かな/藻川亭河童
■『今日のミユキちゃん』
下五を人名だと読むと、かなりシュールでコワい…
東西南北より吹雪かな/夏目漱石
06.11.23 冬日和講道館の祟りかな    バカボン
■『今日の巻頭』
う、うまいなー、バカボン。
「畳→祟り」なんざあ、名人芸やなー!
山国の悟空見わたす法師かな/いぐあな
■『今日の人名辞典・その1』
いぐあなちゃんの二連発。まずは、孫悟空の登場。
アワアワと金田一来たり八ツ墓村/いぐあな
■そして、こちらは名探偵登場。
冬日和講道館の畳かな     花眼亭椋鳥


山国の虚空日わたる冬至かな/飯田蛇笏



淡々と日暮が来たり花八つ手/草間時彦
06.11.24 凍蝶をこらへるための濡手かな/藻川亭河童
■『今日の凍傷』
こ、こんなもん捕まえるのに、濡手かよー。
初蝶をとらへるための双手かな/夏井いつき
06.11.28 斧振ふアボジは風の丘に立つ/藻川亭河童
■『今日の父』
ギャ句というよりは、父ならばという韓流イメージ?
暖炉燃え妻とわが息子燃やす/バカボン
@ウソ!暖炉もナイ
『今日の嘘つき父』
ギャ句というよりは、ただの嘘。
芹匂ふオモニは風の中に立つ/夏井いつき



暖炉燃え妻とわが息窓濡す/久保田月鈴子
06.11.29 炭火吹く祖母美しいひ熊かな    バカボン
■『今日の巻頭』
じ、じつはボク、熊に育てられたオオカミ少年…
あ、いや、クマ少年だったんです。ハイ、祖母はヒグマでした??
炭火吹く祖母美しい日暮かな    森下草城子
06.11.30 黴円や「そうなん!?痔なん!?はぃ軟膏」
/カマだった頃のバカボン
@御礼参りギャ句です♪オーレィ♪
■『今日の人名辞典・その4』
ギャ句界の大麻王…いや、大魔王・バカボン句より。
梟や長男次男三男坊/神楽坂リンダ
11月、少しでも今に近づこうと思いました。今月は河童の作品もありました。すみません。
投句掲載絶好調!。笑い転げて腹が痛い。幸せです。ゆっくりUPしていきます。
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