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新得町の狩勝ポッポの道

 自分勝手に『空想の道』と思っている『狩勝ポッポの道』です。

 昨年は今まで以上に散歩しました。
コロナ禍になった際、有難いことに人との接触がほとんどないこの道は、運動不足解消になり、気分転換にもなり、 さらには、自転車に乗る機会が減ったこともあって、この道を散歩する回数が増えました。

 我家から歩くと、直線的な道が続いていて東側は畑、西側は森林(一部は畑)です。 そんな道ですが季節によって雰囲気が変わります。

 咲いている花だったり
 見かける動物だったり

 昨年夏、この地で生活していて初めてある動物に遭遇しました。 100メートルは離れていたので、はじめ、野良犬か?猫か?と思っていたのですが、よく見るとヒグマでした。

想像するに、デントコーン畑で朝食を終えて、その後、山に戻っていくために道を横切っていたのでしょう。 彼(あるいは彼女かな?)は、私の存在に気がついたのか、こちらに顔を向けましたが、『フン』といった顔をして山の方へ帰って行きました。 いつもの散歩だったら、彼のいた先の無線鉄塔(狩勝実験線 当時の構築物)の先まで行って往復して帰ってくるのですが、さすがにその日は、その場所から、見えなくなった彼にバイバイして戻りました。

 それからは、狩勝ポッポの道の東側に広がる畑の作物の収穫が終了するまで、この道での散歩はやめていました。 その後、畑の収穫も終わった秋、視界の広がったその道を歩いていたら、ある日、歩き始めから100メートルぐらいの道の真ん中に(湯気はないものの)まだ新しい糞を見つけてしまいました。


『まだ、来ていたの? ここには、もう、めぼしそうな食物は無くなっているというのに・・・』


 この年、秋の山には実のなる樹木があまりにも少なかったようで、我家にあるミズナラのドングリも、クルミの実もほとんどできていませんでした。 普段、ここまで見ないという数のエゾリスが、走りまわっていたのが思い出されます。 野鼠が、秋になると、どうしても建物に入ってくることはあるのですが、家猫がいてもお構いなしで、いつも以上の侵入を確認しました。


 新型コロナ感染症が発生した当初、知人のお医者さんが、

『元に戻るのに、これは最低2〜3年かかるよ。』

と、言っていたのを半信半疑で聞いていましたが、今まだ、終わったふりで、実は終わっていないコロナ禍です。
コロナ禍になって『これからは新しい生活様式に変化していくのかな。』と思っていたのですが、 多分、世間ではその様式は過去に葬り去られているのでしょうね。

顧みれば、この夏の猛暑、そして、この国を含め世界各地での数々の自然災害です。 それでも大切の一番は、お金なのでしょう。


この地にも、たくさんの雪が降り積もりました。

雪原にエゾリスの足跡。
命、大切にしませんか。

(2024/1/27)



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作成日: 2002年8月25日
作成者: 森野猫