『登極』

9月21日

今日は秋晴れの好天気だった。

開店早々の店に着き、小鳥のコーナーを目指す。

先週見た2週目と言われた文鳥の雛は4羽ともまだ売れずに残っていた。とりあえず1羽しかいない白文鳥をじっくり観察する。

体の線が細いように見える。嘴の上側がそんなに高くない。これは多分メスだろうと判断して、その他の桜文鳥の選別にかかる。

3羽のうち最もオスっぽいのを選ぶことにした。店のおねーさんが紙の箱に入れようとしたので、

フゴを持ってきた事を言ってその中に入れてもらう。

他に粟玉とか給餌器とか必要じゃないですかと言われたけど、既に全部揃っている事を教え、

衝動的買いでは無い事を暗に態度に表す。

価格 桜:1,380円 白:1,680円 也

予てから用意していた名前を命名して 桜を『ハツ』  白を『ハク』 と名付ける。

現在、餌は一日に2回与えているそうだが、3回は与えて欲しいとおねーさんは言う。

ペットショップからの帰りのその足で自宅から近くの動物病院へ向かう。

最初は、鳥に関しては、文鳥とセキセイインコしか診察しない病院を目指すが、嫁様にそのう液の検査もするか

電話で確認させたところ、こちらではそのう液の検査は出来ない事を告げられ、それならばと、いざという時に使える病院か

どうかチェックする為に、自宅から割と近い、近隣ではかなり有名で待ち時間が長い病院へ向かう。

以前、インコの健康診断で使った病院との違いも知りたかったからだ。

犬猫らに囲まれて40分近く待たされ、糞の検査はこちらから希望しないとやってくれない事を知らず、聴診器と観察だけの5分で終了。

体重測定 ハツ:21g ハク:17g ハツはでかすぎ、ハクは痩せ気味みたいだった。

診察費は2羽で550円也。前回、インコを連れて行った病院より安い。その上、パウダーフードのサンプルをくれた。

しかし、健康上の問題は無いという事であったが糞の検査をしなかった事が気になり、なんとなく釈然としないまま帰宅する。

そんな事より太子達に餌を与えなければいけない。こいつらは朝から何も食べていないのだ。

12時半に自宅に帰って早速、差し餌を行う。粟玉は、木曜日の夜に作っておいた物で(キクスイの手乗り雛用特別飼料200gに

生協の玉子を2個)、かなり高カロリーだと思うが、健康で大きく丈夫になって欲しいという飼主の気持ちの表れとしたい。

粟玉に小松菜を2、3枚刻んで擂りこんだ物と、粉末状のカルシウムを極小さじ1杯と、病院でもらったサンプル用のパウダーフードを

同じく極小さじ1杯を加えた。ハクとハツは餌を見るなり、よこせと口を開けて騒ぐ。とにかくうるさい方から与えるが、

うまくないのかハクは3回目でもういらないとよそを向く。ハツも同じように3回程で他所を向く。

無理して与えなくても良いのかと、そこで餌を与えるのを止め、ふごの中に入れ蓋をし、薄暗くする。

まだ環境に慣れないからこんなもんだろうと判断し夕方までそのままとする。夕方と、寝させる前に餌を与えれば良いのだろうと判断した。

夕方まで暇なので何度も読み返している「アニファ」の飼育本をまたまた読み返す。

そこには、そのうが一杯になるまで食べさせると書いてある。そうか、昼に食べさせた量は少なかったのではないかと判断して、

夕方は一杯上げる事に決める。16時30分になり餌を与える。今度は粟玉を小さじ2杯分きっちり与える事とした。

ハクは餌を見るなり、よこせと口を開けて騒ぐがハツはあまり関心がない様だった。ハクは、最初だけ口を開けたが2回目からは口を開けない。

たっぷり与えなければと、「育て親」の先をくちばしの境を横に滑らせるようにして口を開けさせ餌を与える。

何度も何度も口の中に餌を詰め込んだお陰で、そのうはパンパンに膨れ上がった。2羽とも動く事もままならないのか、

ふごのなかでぐったりしている。食べさせ過ぎたかも知れないと心配になったけど、与えたものを取り出す事も出来ず安静にさせた。

そして寝させる前に状態を確認して餌の量を調整しようと考えた。20時になってふごから太子達を取り出す。

もしかして食滞になってしまったかもと不安だったが、そのうは、前回与えた状態の1/4以下の状態になっていて、

ふごの中は糞だらけだったので、夕刻与えたのと同じ量の差し餌をあげた。さすがに全部食べさせるのは不安だったので、

2/3程度で止めた。ふごの中のティッシュを交換し、濡れタオルを籠に掛けその上から、嫁さんに作ってもらった鳥籠カバーを掛けて寝かせる。

温湿度計の表示は28℃70% 私が寝るまで何回か確認したが、籠の中の温湿度状態に大きな変化は無く、次の日を迎える事となった。