小さな身体いっぱいに愛と勇気をつめこんで、あのベンジーが帰ってきた! 監督はもちろん、シリーズ全てを作りあげてきたジョー・キャンプ。 シリーズ最新作 『 ラブいぬ ベンジー/はじめての冒険 』 は、2006年11月11日(ワンワン!)より、全国ロードショー!
2007:4/27、DVD発売


(2004/米/97分)
監督・脚本・製作:ジョー・キャンプ
キャスト:ベンジー、シャギー、ジンジャー(デイジー役)、ジプシー(マーリン役)、ニック・ウィテカー、クリス・ケンドリック、クリスティ・サマーヘイズ、ランドール・ニューサム、ドゥエイン・スティーブンス、ニール・バース


[ Story ]
アメリカ・ミシシッピ州の町。純血種のママ(チベタン・テリア)に似ていないからと、1匹の子犬が捨てられる。 優しい少年コルビーは、子犬を森の秘密基地でこっそり飼うことにする。捨てたのはコルビーの父親でブリーダーのハチェットだった。 子犬はオウムのマーリンの元すくすくと育ち、時々ご飯をくれるフィンチおじさん、舌が長くておっちょこちょいな野良犬ベロンチョと出会う。
ママのデイジーは、コルビーと共に秘密基地に会いに来てくれていた。ある日、彼女の様子がおかしいのに気づく。無理なお産がたたって、病気になっていたのだ。 ハチェットはずさんなブリーダーで、病気のデイジーを助けようともしない。なんとかして救いたい…。勇気と知恵で困難を乗り越えようとする「彼」の冒険がはじまった!



[ Dogs ]
(←右はベロンチョ、左がベンジー)
新ベンジーは四代目。監督ジョー・キャンプが全米の動物シェルターをめぐって見つけた犬で、雑種(監督は、チベタンテリアかスパニエル系の血が入っているのでは?と言っている)の女のコ。 ベロンチョ(本名シャギー・オス)もシェルターから引き取られ、2匹は監督の愛犬となりました。 シャギーもベンジー役の候補だったけれど、元気すぎてベンジー役にはどうかな?ということで、 天真爛漫でのんきなベロンチョ役が作られました。シャギーはほんと面白いヤツなんだけど、ベンジーに必要なのはもっと幅広い感情のこもった…特に、じっと考えている表情や、哀しみを表現できる瞳。 見る者の心を切なくするこの特徴を、新ベンジーも確かに持っています。 ベンジーの決してあきらめない強さも健在。失敗しても次の方法を考えてチャレンジ! 根気がない自分がちょっと恥ずかしい…。

作り方は正攻法で、ゆったりとしたテンポやBGMの乗せ方など、今の時代には新鮮かもしれません。 さすが経験豊かな監督は、観客がグッとくるまでのちょうどいい時間、犬の動き・表情をじっくり見せてくれるのです。 ベンジーがんばれ〜と思ってしまうのは、この見せ方のうまさにもあるのでしょう。 ベンジーとベロンチョも会ってすぐ意気投合するわけでなく、仲良くなるまでのドラマがあって、次第にいいコンビが出来上がっていきます。 チャーミングなオウム・マーリンのペットボトル技にも注目!



[ About "Benji" ]
動物トレーナーのフランク・インが、動物シェルターから引き取った雑種犬ヒギンズ。TVシリーズ「ペチコート作戦」などに出演し、ほぼ引退していたヒギンズに やってきた仕事が『ベンジー』('74)だったのです。高齢での出演でしたが、表情豊かなベンジーの活躍は 世界中の観客をとりこにし、たちまちスターに。
ベンジー役を引き継いだヒギンズの娘ベンジーンも、父親ゆずりの物思う瞳で、ベンジーを演じました。 その姿は、『ベンジーの愛』『がんばれ!がんばれ!ベンジー』で見ることができます。
“ベンジー”は、多くのイベントやキャンペーンに協力しました。大統領にも会ったほど!
他シリーズ作品は、映画『名探偵ベンジー』、「ベンジーのクリスマス」などTV番組が4本、TVシリーズが1本。 これらはベンジーンによって演じられました。三代目ベンジー(ヒギンズの遠縁)は映画には出ていませんが、監督の著書 “Benji&Me”の表紙に登場しています。

こうして、ベンジーは今まで一貫して雑種が演じてきました。 純血種でないから(純血種でも)捨てられ、保護施設に収容されている多くの動物たち…この悲しい現実は、作品のテーマの一つとなっています。 監督が新ベンジーをシェルターで探したのは、第一作の公開後、多くの犬がシェルターから引き取られた事実を受けてのこと。 ベンジーはシェルターの動物たちをサポートするため、監督と共にがんばっています。



参考サイト:www.benji.com
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