[ new cinema:report ]


ロマン・ポランスキーが、ディケンズの名作を映像化!
もちろん犬も出演、がんばってます!



1月28日(土)より、全国ロードショー/ DVD発売中


[ スケールが大きい! 映像がウツクシイ! ]
19世紀イギリス。9歳の孤児オリバー・ツイストは、救貧院を追放され 奉公先ではいじめに遭い、疲労困憊の末ロンドンにたどりつく。 スリの少年ドジャーに紹介されたのは、元締めのフェイギンだった。 安心したのもつかの間、オリバーに更なる困難が…。

[ ブルズアイのsweetな部分が! ]
危険な悪党ビル・サイクスが飼っているこわげな犬ブルズアイ、 なかなかの活躍です。身体が大きいので、仁王立ちするだけで すごい迫力(特にブラウンロー氏の家を一匹でずず〜んと見にくるところ)! ワルの能力も高いらしく、スリ少年たちからの評価も上々(「あいつは凄腕だぜ」と犬を評するシーンも!)。ところが、こわいのに、かわいい部分も多く見せるのが このポランスキー版の特徴。ブルズアイはナンシーが大好きらしく、彼女への対応は スウィートこの上なし。「あれは指示で動いているのか?それとも役者の演技を見て自然に出た動き?」 という興味深いシーンもあるので、チェック!



↑このようなイラストで失礼します。本物はすごく魅力的ですので…。

ブルズアイにはストーリーを動かす“見せ場”がひとつあるんですが、なるほどそうきたか、という感じ。夜の闇、月の光、犬の白さ。悲愴ながらも詩情あふれるシーンでした。

[ 他にはこんな犬たちが出演 ]
(1)奉公先の葬儀屋で飼われている犬。いつも吠えまくり。塀に邪魔されてあまり姿が見えないのが残念。
(2)オリバーがロンドンへ向かう途中、助けを求める家で飼われてる犬。もしゃもしゃとした毛の犬で、 ドアから外に出ようともがくもがく。

[ info ]

2005年/仏・英・チェコ合作
130分

監督:ロマン・ポランスキー

脚本:ロナルド・ハーウッド

音楽:レイチェル・ポートマン

出演:バーニー・クラーク
ベン・キングズレー
ハリー・イーデン
ジェイミー・フォアマン
エドワード・ハードウィック
マーク・ストロング
リアン・ロウ


公式サイト


[ ブルズアイの歴史 ]

「オリヴァー・トゥイスト」
原作では、白い長い毛の犬。喧嘩ばかりで、いつも生傷が絶えない。サイクスとの関係は、荒くれ者vs荒くれ者という感じで対等に近い。

「オリヴァ・ツイスト」 ('47・英)
<スタッフォードシャー・ブル・テリア>白地に黒い模様。恐怖におののく演技と、鳴き声が印象的。

「オリバー!」('68・英)
<ブル・テリア>
サイクスとの登場シーンがいい。番犬2匹を相手にして追い払う強さも見せる。

「オリバー・ツイスト」('97・米)
<スタッフォードシャー・ブル・テリア>白地に黒い模様。ナンシーと仲良し関係な一篇。

「オリバー・ツイスト」
('99・英・TV)
<スタッフォードシャー・ブル・テリア> 色は黒っぽくて顔はかわいい系。小回りの利く身体で、スピード感あり。



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