ドイツからとても可愛い映画が届きました! 少年と犬と風変わりなキャラクターたちが織り成す、ファンタジックな楽しい世界。 『サージェント・ペッパー ぼくの友だち』は、2006年5月20日より、全国順次公開です。
12/22、DVD発売


(2004/独/98分) 監督:サンドラ・ネットルベック (『マーサの幸せレシピ』)
キャスト:ウルリク・トムセン、ヨハンナ・テア・ステーゲ、二ール・レナート・トーマス、カロリン・プライン、クレオ(犬のペッパー)


[ Story ]
どこへ行くにもトラの着ぐるみ姿で、人間になりたくない6歳のフェリックス。ひとりも友だちのいない彼の前に、想像力のある子供とだけおしゃべりできる犬 “ サージェント・ペッパー”が現れる。 犬ギライのお父さんを説得して、飼い主が見つかるまでペッパーを預かることになったフェリックスは、はじめての友だちといつも一緒。 しかし、ペッパーには帰れない理由があった。飼い主のゴルデンタール伯爵の遺産相続者であるペッパーは、その莫大な遺産を狙う伯爵の娘と息子・コリナとジモンから命を狙われていたのだ!
「ずっと一緒にいたいね」と、フェリックスと仲良く暮らしていたペッパーだったが、ついにコリナに見つかり、誘拐されてしまう。フェリックスはお姉ちゃんのフェリシアとペッパー救出へ向かうのだが…。


[ Felix & Dog ]
6歳の少年と犬の友情が描かれるこの作品。去年紹介した『天空の草原のナンサ』も、6歳の少女と犬のお話だったし、最大の難関はお父さんってところも一緒(笑)。 実は私にも6歳ぐらいの時、同じようなことがあって。ふらりと現れたその犬はとても私に優しくしてくれて、大人には吠えてた(笑)。
色々な不可能も可能になると信じていて、動物とも自然に心を通わせ合える、描かれるべき年代なのかもしれませんね。ほろ苦いけどキラキラ輝く瞬間が詰まっていて、観終わった後、自分が大人になってしまったことを残念に思ったくらい。
ただ、こちらは都会の話なので、フェリックスは心理療法士(左画像)のところへ通っているという切り口も。「人間になりたくない」(=人間への不信感)という理由もなるほどと思える事情も、確かにたくさんあるんですよね。でもフェリックスは、ペッパーと出会って…?
実際にもフェリックス役のニール君と相性バツグンということで選ばれた犬が、サージェント・ペッパーを演じるクレオ。少年と犬の心の通ったようすをぜひ見てみて下さい。



[ Cleo as Sergeant Pepper ]
賢くて優しくて、正義感あふれるサージェント・ペッパーを見事に演じたクレオは、2歳(撮影時)の女のコ。動物トレーナー:ティネケ・ヴァン・レーネン(『ネコのミヌース』のネコたちも担当)のAnimal Artists Holland 所属の犬で、映画初出演。お母さんは雑種、お父さんはボーダーコリーだそうです。 もしゃもしゃした毛並みに埋もれるように輝く瞳。そのキラキラの目が多くを語る、魅力的な俳優犬です!
他の出演犬としては、ジャーマン・シェパードのシューバート、研究所の犬たち、そして可愛いパーソン・ジャック・ラッセル・テリアのクッキー(オス)が華を添えます。
トレーナーのティネケさんにお聞きしたところ〜〜最初は、2歳という若さのクレオがこの脚本をこなせるかどうかわからなかったとか。でも、クレオは一生懸命がんばって、集まってくる注目を楽しんでいたそう。 ちなみに、クレオとクッキーはとても仲のいい犬友だち。優しい性格のわりには、クレオの方がボスなんだって(笑)。

しゃべる犬が出てくる映画はたくさんありますが、口を動かすか動かさないか、どちらにするか… この作品では後者を選び、それはクレオにも作品の雰囲気にも合ってるんじゃないかなと思います。どうでしょう?
また、サージェント・ペッパーというネーミングは、サージェント(軍曹)というよりは、ビートルズのアルバム名の意味合いの方が強いようです。



[ Sergeant Pepper begins... ]
監督のお母さんが、娘二人と話すというよりは、飼い犬ティッピーとばかり話していたある日の午後。 「ティッピーがこの家を相続することにならなければいいわ」と、姉妹で笑いあったところから生まれたこの作品。 犬好きさんが監督すると、素敵な犬映画ができるのは間違いなし!? すごくキュートだというティッピーがどんな犬なのかも知りた〜い。




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