昭和五十二年の夏、台町の若衆が子供の頃屋台を引いたあの懐かしい夏祭りをもう一度と、十数年途絶えていた夏祭りの屋台巡行を復活させようと常磐町の子供屋台を探し出して、町内に懐かしい祇園ぼやしと共に台町に子供屋台が巡行されました。
その後昭和五十五年、解体保存してある彫刻屋台を確認した台町の  若衆が、彫刻を常磐町の子供屋台に取り付けて巡行しました。
昭和五十七年、解体保存されていた彫刻屋台を、董若の会員手作りに依り復元しました。

  夏祭りの横顔

 それから次第にあちこちで夏祭りの復活の火がともされ、昭和五十九年市制三十周年の記念の事業として各自治会に於いて屋台の製作が行われ、台町に於いても彫刻を茨城県美和村、鷲子彫伝統工芸技術伝承者 内田好近氏に依頼し、重厚な彫刻屋台が完成し祭りの主役を演じていました。

 その後、祭りを預かる董若と自治会の方々の更に素晴らしい彫刻屋台にと、昭和六十二年内田氏の協力を得て、屋台屋根に二対の龍を配し更に重厚さを増した台町彫刻屋台が完成しました。
 このように台町の夏祭りは、大前神社からの子供神輿を中心に、重厚な彫刻屋台と、更に市制三十周年の時まで台町で巡行していたもう一台の屋台を組み立て直し、彫刻屋台とは別な味わいを持つ華の飾り付けを行い、現在華屋台として活躍しています。

またそれとは別に、現在解体中の常磐町子供屋台と合わせて三台の屋台が台町には存在しています。
 年々盛んになる夏祭りに欠くことの出来ない祭り囁子を地域の人の手で出来ないものかと平成元年、公民館活動として子供お磯子に取組み、日々の練習の結果、台町の伝統芸能として出来上がり、毎年夏祭りには素晴らしい祭り磯子を聞かせてくれます。

 また、地域の方々との交流の場と成るこの夏祭りを、台町自治会の役員の方々の計らいで祭りの主役となる墓若に祭りを任せてもらい、いつも裏方として数多くの人達の食事の世話などお世話にいつもなっている台町婦人部の方々と、祭りに欠くことの出来ない子供達の世話をお願いし積極的に参加頂いている台町子供育成会の方々の日々の協力を頂き、台町の歴史を飾る夏祭りは年々素晴らしい祭りになっております。

真岡の食事

真岡のケーキ・御菓子