「成宗電気軌道」
毎年初詣に出かける隣町の成田山、ここに向う通りの一つに「電車路」と呼ばれる路がある。 途中レンガ造りのトンネルが二箇所あり、何となくその雰囲気が感じられるのだが、その電車はいつごろ何処をどう走っていたのか長年気になっていた。
先日国土地理院から入手した昭和3年発行の2万5千分の1の「成田」の古地図を見てみると、なるほど成田駅から成田山の山門前と、宗吾霊堂のある宗吾へ向う「成宗電気軌道」が載っていたのだ! 当時の町の様子は現在とは全く違うが、何処を走っていたのかおおよその見当がつく。
ネットで調べたら、この電車は明治43年(1910)12月に成田駅と山門間が、翌明治44年(1911)1月に成田駅と宗吾間が開通、大正15年(1926)12月に成田まで延長された京成電鉄とほぼ並行していることもあり、昭和19年(1944)、戦時下にあっては不要不急路線と判断されて廃線になったという。
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