■おもひで話■

怖い夢をみた。

 

私が、ひとりで立っている。

まわりには何もない。

ただ真っ白な空間。

空間かどうかさえわからない。

広がりも、高さも、何も感じられない、白い場所。

 

突然。

何もないのに、何かが迫ってくる。

圧迫感を感じて、ただ走る。走る。走る。

どこへ?…わからない。ただ、恐怖心。

 

そう。

たとえて言うなら、

真っ白な風船を膨らませた真ん中に、私はいる。

空気が少しずつ抜けて、風船は四方八方から私に迫ってくる。

逃げ場はどこにもない。

怖くて、怖くて、必死で走る。

 

…そして苦しくて目が覚める。

繰り返し、何度も、こんな夢をみた。

 

閉塞感?それとも、孤独?

 

夢がどんな意味を持っていたのかはわからない。

ただ、中学生になった頃から、20歳頃まで、何度も何度も同じ夢をみた。

あの頃は本当にいろんなことがあった。

そんな時いつも、屋根に登って星を見ていた。

 

今はもう見なくなったこの夢。

最近は、普通の夢でさえ見なくなってしまった。

 

夢を手に入れたからかもしれないね。

'01.7.19(THU)



back