着メロのす〜ぱ〜なやつ
spc2mid Project
NESのサウンドデータ[nsf]は[譜面]と[音色]と[演奏時間]で出来上がっていました。
[NESDE着メロ]コーナーでこれをMIDIの[譜面]だけ取り出したのは覚えていらっしゃいますでしょうか?
SNESでも同じ事をします。
ただしデータ量は桁が違うので着メロに収まるような音楽データを用意しなければなりませんね。
今回は大まかな作業だけ案内します。
決しておさぼりしているわけでも手抜きしているではございません。
音色選択や長さの調整など細かな作業はとりあえず省きます。
後々、案内できれば追記していきます。

それでは実際にやってみましょう。
手順は以下の通りです。
@SNESのロムファイルである[smc]からサウンドデータ[spc]を抜き取る。
A[spc]を一般的なフォーマットである[it]に変換する。
BWinAmpを使って[it]から[mid]を取り出す。
C[.mid]を自分の手持ちの携帯電話にあったファイルに変換する。

ちょっとした疑問
SPCから直接MIDIを取り出せばいいやないか!!
御怒りはごもっとも。
それが出来れば非常に楽なのですが、
それが出来る[SpcTool]というソフトはハイレベルなソフトで音楽初心者には到底扱えないません。
挑戦してみるのもいいかも知れませんが。
あと[spc2midi]というソフトはあるのですが、
なぜかmidiが抽出できないところで開発が止まってしまっています。
開発が進めばご紹介できるかと。
[it]ってなんや?
[Infomation Tecnorogy]ではありません。
[Inpulse Tracker]という[MOD]の一種です。
だから[MOD]ってなんやねん?
プレーステーションのコピーガード機能ではありません。
[Amiga]というコンピュータで使われていたサウンドデータのことです。
[MIDI]と違い音色データも内蔵したデータで[nsf]や[spc]とつくりが似ています。
@SNESのロムファイルである[smc]からサウンドデータ[spc]を抜き取る。

これは要するに[録音]します。
まず、スーパーファミコンのロムを用意しSPC録音が出来るのエミュレータを用意します。
今回は[ZSNES]というソフトを使います。
起動して普通にゲームを始めてください。
欲しい曲が流れているときに[F1]を押して[Save SPC Data]を実行すれば[.spc]が出来上がります。
A[spc]を一般的なフォーマットである[it]に変換する。

@で出来上がった[spc]ファイルが再生できるかどうかを[SnesAmp]などでチェックしておいてください。
ここでButcha氏作の[OpenSPC Lite](執筆時のバージョンはver.301)というソフトを使います。

これは[.spc]を[.it]に変換しするソフトです。
[OPENSPCL]を適当なフォルダに展開しておいてください。(日本語名や空白はさけてください。)
先ほどの[spc]ファイルを展開したフォルダにコピーしておいてください。
コマンドプロンプトを起動しOpenSPCのところに移動します。([dir]や[cd]コマンド)
コマンドラインを以下のように記述します。

for %a in (*.spc) do OSPCLITE -i %a

これで[spc]が全部[it]に変換されました。

2001年10月24日追記 -------------------------------------------------
dosがわからないという方のためにバッチファイル(自動動作手順記述ファイル)を用意しました。
[spc2it.bat]をダウンロードしてください。
[OpenSPC Lite]を展開したフォルダと同じ場所にコピーしてください。
そして[spc2it.bat]をダブルクリックしてください。
すると同一フォルダにある[*.spc]が[*.it]に変換されるはずです。
BWinAmpを使って[it]から[mid]を取り出す。

まずWinAmpを用意し普通にインストールします。
今回はLasTNighT作の[LifeAmp](執筆時のバージョンは1.2.1)を使います。
2002年02月06日追記 -------------------------------------------------
ロシアの本サーバ(だと思います・・・多分。)とのリンクが切れているというご報告をいただきましたので、
ミラーサーバーを掲載します。
LasTNighT #USA1 #USA2
------------------------------------------EXELIONさんありがとうございます。
これはWinAmpのプラグインで[MOD]系のファイルを[.mid]と[.sf2]に分解するソフトです。
ダウンロードしインストールを行ってください。

ちょっとした疑問
[sf2]ってなんやっちゅうねん!!
[Street Fighter 2]です。(もういいって・・・)
[Sound Font]というのをご存じでしょうか?
SoundBlasterを持っている人は知っていると思いますが、
サウンドカードに音色の部分を組み込み[MIDI音源]として使う機能です。(多分 (^^ゞ )

Winampの[Input]の設定で[LAmp module player]を選択します。
[LAmp configuration]の左下[enable disk writer]をクリックして[OK]をクリックしてください。
あとは手持ちの[.it]をWinAmpで再生(といっても音は鳴りません)すれば変換されます。
C[.mid]を自分の手持ちの携帯電話にあったファイルに変換する。

この方法は以下の方に向いてます。
・耳コピ音楽サイトを開いているけど入力の手間を省きたい。
・短音の気に入ったSPCがあるけどMIDIに変換して音色を変えて聞いてみたい。
・短音の気に入ったSPCがあるけどMIDIに変換して着メロにしてみたい。
逆にこんな人には向いてません。
・SPCですっげーかっこいい曲があるんやけど着メロにしたいんや。
(頑張ってください。)
・SPCのコレクションを持ってるんやけどMIDIに変換できひんか?
(SPCで聞いてください。)
実際取り出したMIDIデータを聞いてみると、
何じゃこりゃ!!元の音楽感じが違いすぎひんか?
確かにそうです。
先ほども申しましたがMIDIデータの[譜面]だけ抽出したことになります。
MIDIデータには[音色を選択する]項目がついているのですが、
この部分はドラムセットをのぞくすべて同じになっています。
NESの時もそうでした。(気付かれましたか?)
MIDIデータは[SC-8850]データで抽出されます。
なんともユーザー泣かせですね。
それともスーパーファミコンの性能はそれだけすごいと言うことなのでしょうか?
もともとMIDIでやることに無理があるのですけどね。