コルクの概要
■コルクは「コルク樫」と呼ばれる樫の木のぶ厚い樹皮をはがして採取します。樹皮をはがされた木はまた新しい皮を再生するので枯れてしまうことはありません。一本の木から約9年〜10年で再び採取出来ます。コルク製品はその殆どをポルトガルで生産されています。採取された樹皮はコルクバーグと呼ばれます。コルクバーグからワインの栓などを作り残った材料を粒状に砕いてそれに熱などを加えて固めたものがコルクタイルの原料です。固めた原料をそれぞれの用途ごとに加工します。例えば床、壁、天井用の内装材料としてタイルやボード、シートなどに、特に床用としてのコルクタイルは最も多く使用されています。コルクの特性は軽くて断熱性がよく遮音性にも優れていて、適度の弾力があり耐水性や耐磨耗性、耐腐食性にも優れた性能をもっています。緩衝材、断熱材として宇宙船のカプセルにも使用されているそうです。
■いくら良い製品でもそれを施工する技術(技能)が良くなければなりません。コルクタイルは他の床材と違う独特の施工法で貼り付けをします。適正な施工をしてこそ材料の特性を生かすことが出来るのです。時々「目地隙」や「はがれ」等のクレームが生じるのもその施工法に問題がある事が多いのです。経験の豊な専門の職人に依頼した方が良いでしょう。貼り終えたコルクタイルにはワックスで仕上げをします。製品によって専用ワックスがあります。普段の手入れは掃除機やモップ等で出来ます。大抵の汚れは水拭きで取れます。半年に1度くらいはクリーナーで汚れを拭き取りワックスを塗り直せば更に美しさを維持出来るでしょう。
■これまでコルクタイルの長所ばかり述べてきましたが、いくつかの欠点もあります。コルクタイルは高熱で焼いて固める(凝結と言う)のですが焼く時間が短い製品は凝結の足りない部分があります。その部分が製品として貼られて長期間経つとコルク粒が膨らんで表面に凹凸が出ることがあります。出来るだけ色の濃い製品(よく焼き込んだ製品)を選択される事をおすすめします。もうひとつ、ロビンソンコルクタイル製品の多くは無着色の天然素材です。色の濃い製品でも紫外線で少しずつ退色していきます。その場合は着色用の専用ワックスで解決は図れますがそのまま使用しても材質の劣化には殆んど影響がありません。
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