1.あなたとは何か、何があなたの本質か

私たちは当初、「想念観察のことを聞きたいのに、科学万能の宇宙の人がなぜこんな話をしてくるのか」といぶかしく思いましたが、交流が進むにつれてその意図するところが明らかになりました。

想念観察を深めていくには、どうしても身の内でなくてはならない理解であり、また、私たち地球人は今、正にこの問いから始めなくてはならない状況に追い込まれているのです。そのあなたの本質について、宇宙の人はこう言っています。

 

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あなた方地球人の内、過半数をゆうに超える人々は、「あなたとは何か」と問われて疑いなく「この体と心だ」と答えるでしょう。

これまでの地球社会は、この理解を基盤に営まれ、歴史になってきました。

しかし、この理解こそ宇宙の原理原則からかけ離れたものであり、これまでの様々な争いや社会問題の根本原因だったのです。

では、どこが違ってしまったのでしょうか?

大方の地球人は、「肉体と心(自我)の他にも自分自身(霊)が存在し、これが人間の本質だ」との理解を忘れてしまいました。

 

地球を含めて宇宙には、この三次元世界のほかにもっとはるかに広大無辺な別世界が存在しています。

あなた方は、死後の世界、霊界などと呼んでいますが、その世界のことを積極的に知ろうとしないため、大方の地球人にとって未だに謎であり、言及することさえタブーになっています。

しかし、その世界は紛れもなく実在します。

しかも人間の本質は、霊(意識体)としてその世界に存在しながら、あなた方の世界に肉体として転生し、それぞれの課題に沿って学習しています。

そして、その意識体の手足となるのがあなた方の自我であり肉体です。

意識体にとっては、地球人が死後の世界と呼ぶところが本来のすみかであり、あなた方が現実とする世界は、実は体験学習のための学校であり、仮の世界にすぎません。

大方の地球人にとって死は、一切の終局を意味する人生最大の事件ですが、意識体にとっては、テーマの学習を終って元のすみかへ戻るための移行手段にすぎません。

そして一場の夢から覚めて正気にかえり、ほっと一息入れて学習の成果を検証しながら、次の転生の準備が始まります。

 

これらの基本的な知識の伝達は、古来、宗教や一般の教育の分野が、家庭では親が受け持っていました。

しかし、時代と共にその使命は忘れられ、真理は原形をとどめないほど作り変えられ、現在でも権力者たちの支配欲を充たすため巧妙に利用されています。

それ故に、地球人の大半は未だに、「自身の本質が意識体(霊)であり自身の本当の主人だ」との確信を、今ひとつ持てないままになっています。

そしてこの大きな転換の時代の流れを身近に感じながらも、対処の仕方が分からず戸惑いを隠せないでいるのです。

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