1.想念観察とは

想念観察の基本的な在り方について、宇宙の人は次のように定義しています。

 

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「起きてきて流れていく自身と他者の想念と表現を、ただ淡々と無心に見守っている」

これが想念観察の基本です。

「ただ淡々と無心に」見守っている、この見守っている以外に一切余計なことをしない、迷いも何もない単純さ・シンプルさが基本中の基本です。

この「ただ淡々と無心な」見守りは、(あなた)とあなたのバランスがシンプルになるほど、その透明さを増します。

地球の諺で「シンプル・イズ・ベスト」は、これにふさわしい表現です。

 

想念観察は、意識を開くためのとても有効な手法ですが、裏返せば人生の間に刻んだ心の傷と不安・恐怖の足跡を、ひとりでたどる旅でもあります。

足跡はこの生だけに限りません。

(あなた)のこれまでの転生をたどる旅になるケースも、少なくありません。

この生でなくても、いずれこれからの転生のどこかで、自身の課題と執着に向き合わなくてはなりません。

様々な心の傷や不安・恐怖と向き合うとき、(あなた)の観察の姿勢が試されます。

そのとき(あなた)が、あなたの想念や表現に振り回されてしまえば、せっかくの統合のチャンスは元の木阿弥です。

(あなた)は、あなたとの関係がシンプルになるまで何度でもやり直します。

 

(あなた)は今、同化によってあなたとその世界に意識を開いています。

しかしこれからの時代に乗り遅れないよう、もっと深く高い意識レベルに合わせて意識を開こうとしています。

それにはどうしても、あなたと(あなた)が本来のシンプルな関係を志向し、「根源のものさし」を理解していなくてはなりません。

あなたと(あなた)の関係がシンプルであり続ける限り、あなたの想念と表現にはくもりがなくなり、(あなた)は深く高い意識レベルであり続けます。

あなたと(あなた)は、どこまでも「シンプル」を追い求めます。

(あなた)が存在する限り、探求は終わりません。

それは(あなた)のチームが、「大いなる意識」へ帰還しても終わりません。

シンプルの実感について考察して下さい。               

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私たち地球人にとって、あなたと(あなた)の関係がよりシンプルであり続けることがどれだけ大変か、いずれ実践を通して分かっていただけるでしょう。

シンプルさについては、感慨とも悔恨ともつかない想いがあります。

私たちが宇宙の人のメッセージに接してから、十数年間の試行錯誤や葛藤・迷走の数々を回想するとき、思わずそうなってしまいます。

「あのときもっとこうしていれば」と思うことは枚挙にいとまがありませんが、これから始める方には同じ轍を踏んでいただきたくない、私たちのように遠回りをしないで自力で無理なく意識を開いて、自身の変革を成し遂げていただきたい、もう時間がないというのが、私たちというよりむしろ宇宙の人たちの切なる思いです。