2.3 対象化のメカニズム

このメカニズムは、当時の私たちにとっては驚嘆すべきものでした。

精神世界の大方の本は、顕在と潜在の立場の違いを分けて扱っているものは以外に少なく、ましてや両者の立場の価値観の相違に言及しているものは数えるほどしかなく、誤解や錯覚の温床になっていると思います。

宇宙の人は、その相違を明確に説明しています。

観察を深くしていくには、どうしても避けて通れない理解です。

 

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あなたと(あなた)が注目した対象を「知る」というメカニズムを調べてみましょう。

同化の(あなた)は、対象に焦点を定めた後、自動的に反応するあなたの五官を介して脳機能が反応した信号・刺激を、途切れなく受け取ります。

その信号・刺激を(あなた)とあなたのものさしの間で、超超高速のやりとりで比較・照合しながら判断して、その対象を物体や想念や表現として「知る」ことになります。

これが対象化です。

対象化は、あなたが眠ったり、著しく脳機能が損傷したり、死などによってエゴ体の機能が停止すれば、当然ながら起こりません。

 

三次元世界の物体は、地球の物理学でも解明している通り、全てある個有の周波数を帯びた振動体ですから、限りなく分けていくと波動エネルギー(波形)になります。

つまり物体とは、宇宙の潜在エネルギーが固有の波形に変化したものです。

一方意識体の(あなた)は、物体とは比較できないほど精妙な、超超超超高速で振動・点滅を繰り返している(三次元宇宙の潜在エネルギーの振動よりさらに精妙な)エネルギー体なのです。

これが意識の実体です。

意識体はエゴ体の意識レベルに近づくほど、差別化され先鋭化されて自覚していますが、「大いなる意識」に近づくほど、より広範囲に統合され、無限に遍在していることに気づきます。

宇宙全体がひとつの意識です。

そして「大いなる意識」は、ひとつの包括的な意識の内に無限の多様さを育んでいます。

「大いなる意識」はよく海にたとえられます。

海水の分子のように、意識体も無限に連携して宇宙に遍在しています。

差別化・先鋭化はちょうど波立った海面のようであり、分離はその波先から一瞬一瞬打ち出されては戻っていく飛沫のようなものだと思って下さい。

 

さて、前置きが長くなりましたね。

例えば、同化の(あなた)がある物体を「りんご」と判断するには、当然ながら対象化のプロセスが使われます。

あなたも(あなた)も、それを「りんご」とすることに何の疑いもないでしょう。

しかし実際に意識体の(あなた)が対象化したものは、今説明した精妙な意識の海に点在している粗い振動波形を、「りんご」と意味づけしたにすぎません。

つまり、同化の(あなた)が判断しているものは、顕在のあなたの物理概念では、紛れもなく「りんご」ですが、潜在サイドでは、実は名前がないどころか形も定かではなく、ただの波形(イメージ)に過ぎないのです。

 

こうした事情ですから、エゴ体・肉体と同化している(あなた)の感覚と、同じ意識体チームの他の(あなた)の感覚とは必ずしも同じではありません。

(あなた)が強く同化している場合は、同じ意識体チームの感覚をほとんど知らないと言ってもいいでしょう。

言い換えれば、「三次元世界で同化の(あなた)がしている対象化は、あくまで(あなた)が意味づけした理解であり、体験・学習のため縁あって関与はしても(あなた)と同じ実体ではない」のです。

同様に、あなたのエゴ体・肉体も、想念と表現も、(あなた)が関与しているに違いないとしても、実体の意識体の世界に属するものではありません。

実体とはあまりにも住む世界が違いすぎるし、それどころか、(あなた)の実体は三次元世界には影も形もありません。

もちろん、顕在サイドのあなたは地球社会的な価値観の中に組み込まれていて、そのルールを無視した身勝手な振る舞いは、たちまち糾弾されてしまいます。

そうでなくては、社会の秩序を保てないのが実状です。

従って「想念や表現は自分のものではない」「エゴ体・肉体は自分のものではない」というとらえ方は、顕在のあなたの世界では通用しないものさしです。

地球では、自身の言葉や行動には責任を問われるシステムになっているのですから、あなたがこれらを全く無視するには、それなりの覚悟や勇気が必要です。

 

ところが(あなた)の世界では、深く高い意識レベルになるほど、そのような制限は一切何もありません。

それどころか本来の(あなた)には、心の傷も、ぬぐえない不安も、恐怖も、またそれから派生した制限も執着も、三次元世界で培ったものさしも一切ありません。

あるのはただひとつ、「根源のものさし」です。

つまり(あなた)は元々、三次元世界で識別した全ての対象とは、いつも一線を画して蚊帳の外にいる「よそ者」なのです。

 

想念観察で「見守っている」とは、(あなた)が「物体や肉体や想念や表現と一線を画している」と、ただ淡々と気づいていることに尽きるのです。

具体的には、三次元世界に実体のない(あなた)の回りに雲のようにまとわりつく、固定観念・心の傷・不安恐怖・様々な執着などのエゴレベルの波動エネルギーを、そのまま明確に対象化して正体に気づき、元の潜在エネルギーに戻して宇宙に帰してしまおうという試みです。

それらはこれまで、学習のため不可欠なものでしたが、学習が終わればたちまち足かせに早変わりしてしまいます。

足かせはできれば早く脱ぎ捨てたいものですが、なかなかはかどりません。

結局、試行錯誤の末に行き着く先は、本来の在り方への理解になることでしょう。

そう、(あなた)がバランスを本来に戻して、宇宙の自然な流れに委ねるようになればね…「学び終わると離れていく」これが宇宙の原理原則です。

ひとつの学習が終われば、宇宙はもう次の展開を用意して待っています。

 

肉体がなくなってもまだ、顕在時代の執着を捨てない地縛霊・怨霊などと呼ばれる意識体が、地球上では多数徘徊していますが、彼らは未だに、「自身のエゴ体・肉体が実体そのもの」「自分は自分に間違いない」という基本的な錯覚、つまり身勝手な対象化から抜け出せないでいる典型的なケースです。

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対象化のためには、照合するものさしが必要ですが、今まで全く遭遇した経験のないものは、エゴ体が全く反応しないそうです。

従って、それが目の前にあっても分かる人と分からない人が居るそうで、UFOが見える見えないのからくりも案外そんなところにあるのかも知れません。

宇宙の人たちは、想念観察以外のことはあまり教えてくれませんが、この対象化の件は関係があると思ったのか、「人間の特に地球人の五官や測定機器の反応の範囲は極く狭いものなので、直径が数十qもある巨大な宇宙船でも、目の前で簡単に見えないようにできる」のだそうです。

 

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対象化の説明がよく分からなければ、次のようにイメージしてみて下さい。

……自身の内側に鏡のような水面がはてしなく広がっています。

(あなた)の気づく限りの広がりが、(あなた)が意識を開いている領域です。

水面はとても静かです。

すると、突然上から何かが落ちてきて水面に当たりました。

これを信号・刺激と思って下さい。

水面では大きな音がしてしぶきが飛び散り、回りに波紋が広がっていきます。

これが反応、つまり、想念と表現です。

しかし実は、水面は顕在サイドのあなたの領域です。

水面は(あなた)の実体ではなく、(あなた)はその様子を見守っている立場でしかありません。

(あなた)の実体は水面とちょうど重なっていますが、水面そのものではありません。

水面のあなたと実体の(あなた)は本来、意識レベルも価値観もまるで違います。

あなたの世界の価値観は、(あなた)の世界には全く通用しないものです。

(あなた)は水面のあなたと一緒に翻弄されてはいますが、(あなた)が実はあなたではないことが分かって、翻弄されながらも改めて見回してみると、何のダメージも受けていないことに気づきます。

これが「根源のものさし」からの視点です。

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