２．７　映し合い

お互いに何でも打ち明けあえる相手が近くにいる環境が、私たち地球人の人生にとってとても有意義であり、これは勿論あなたにとっても私たちにとっても、そのような相手は大切に違いないと思います。

ところがどうも、想念観察の視点からはそうとも言えない面があるようです。

あなたの最も身近に居る気楽な相手は、想念観察を始めたあなたにとって、最初の出会いから最後の別れまで気の抜けない最高の学習対象かも知れません。

想念観察の視点からの、本来の人間関係と映し合いの在り方について、宇宙の人はこう言っています。

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あなた方地球人は、自身の身近な人間関係の意義について、また、本来の人間関係の基礎となる真の対等に気づいている人は極く限られています。

特に女性は、地球の習慣から手厚い保護の対象になっており、真の自立の道を歩んでいるとは言えませんし、真の対等の意義にも気づいていないことが多いのです。

それは地球の社会体制が、男性優位になっていることにも起因します。

しかし女性が真の対等に目覚めて、ひとりの人間として危機感を持ち、その隠れた能力を発揮するようになれば、また、男性がもっと自身の本質に目覚めて真の対等に気づくことができれば、本来の人間関係はもっと早く実現するでしょう。

男性と女性の関係であれ、どんな人間関係であれ、また、私たちとあなた方地球人の関係であれ、（あなた）と「大いなる意識」の関係であっても、その本来の関係の理解は、（あなた）の真の対等意識から始まります。

それ以外の関係は、残らず優劣意識や依存の対象になってしまいます。

どんな関係であれ、元々真の対等でない関係というものはありません。

対等でない関係に見えるものは、（あなた）が真の対等意識を保てないところから始まる（あなた）の錯覚です。

想念観察の視点では、真の対等意識を保てない関係から「映し合い」が起こります。

映し合いは、出会っているお互いの内面の片寄った、対等でない部分を相手に投影（対象化）し合い、反応として共振し合い、気づき合って学習するシステムです。

それは、お互いの意識体チームの合意によって周到に準備され、予告なしに始まります。それは顕在のあなたの油断を見透かし、絶妙のタイミングで起こされます。

同化の（あなた）の「隠れて見えない部分」や「隠しておきたい部分」を表現し合い、また、指摘し合います。

それは実は、客観的主観の指摘し合いであり、主観という積み木の崩し合いや、また、積み上げ合いにもなっています。

あなたが日常顔を合わせる家族や友達や恋人、会社や学校の同僚などの近い関係は、強く継続的な映し合いになっていることがほとんどです。

特に家族との間は、お互いの意識体チームとしての強い絆と共に、いっそう緻密な映し合いの対象になっています。

しかし、果てしなく見える映し合いゲームも、やがて収束に向かいます。

それはどちらか一方の学習が終わって課題が解けると、他方にもある一定の理解が訪れ、映し合いは終了します。

これはお互いが共通の理解に立ったのではなく、単にお互いの学習が終わったのです。

（あなた）の最も気に掛かる相手との映し合いについて考察して下さい。

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真に感謝すべき相手は誰だったのか、死ぬ間際でなくこの世に生のある内に気いたら、どんなにすばらしいことになるでしょうか。

夫婦や親子・兄弟姉妹・血縁などになる関係は、ほとんどの場合、ほぼ同じ成長段階にある（あなた）同士だそうです。

そして例えば、突っ込み役とボケ役、頼りない役としっかり役、汚れ役と清廉役、それほどギャップがなくても、割れ鍋役ととじ蓋役などのセットになっていると言います。

ここであなたの想念観察が試されます。

当事者は、ボケ役ならそれに完璧になり切るのだそうで、あの世へ戻ってから「どうだった？私の演技は、完璧だったでしょ」となるんだそうですよ。

外見は全く精神世界など縁がなくても、あなたにはそんな風に見えているだけで、この世へ出てくる前にどんな約束を交わしてきたかすっかり忘れて、外見ばかりに視点が向いているということかもしれません。

「あなた方の客観性ほどあてにならないものは、宇宙中どこを探しても見当たりません」とは、宇宙の人のジョークでしょうか、本音でしょうか。

とにかく、いつも出会っている相手にまず注目です。