研究計画書
平成21年9月6日更新
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=研究計画書=
 
 情報学の哲学的基礎付けとは,情報哲学というべきものである。情報社会学や情報科学とは異なる分野であり,成立すらしていない学問である。したがって,わずかな先行研究を参考にするとしても,基本的には自分自身で情報学(情報哲学)を構築していかなくてはならないと考えている。そもそも,情報哲学とは,情報とは何か,を探究する学問である。すなわち,情報の意義や情報の性質など,情報の根本に関する問いである。
 情報哲学の先行研究としては,情報社会学や情報科学等にその内容の一部が含まれている。それは,それぞれの学問の前提となっている見方や考え方であって,何気なく触れられる程度のものが多い。また,情報分野以外でも,科学史や技術論の中に情報哲学を示唆するものが意外と多く存在している。
 研究の進め方としては,まず,インターネットや文献を用いて,情報哲学に関わりそうなものを収集することから始める。定説が掲載されている文献よりも,最新情報の多いインターネットに多くの資料が期待できる。今まで調べた範囲では,私の求める情報学の一部となる要素を述べたものはいくつか存在するにしても,全体像まで符合するものは見つかっていない。
 情報哲学に関わりのありそうな様々な内容を取り揃えた上で,次の作業は,情報哲学の構築に移る。私自身,「情報学とは,ものごとに意味づけをするための,そして,それを適切に表現するための方法に関する総合的な学びである」と定義しているが,その見直しを含めて,情報学とは何か,を考察していきたい。
 研究の最終目標は,大学で使えるような情報学(情報哲学)の基礎的な教科書が作成できる程度に,情報学を構築したいと考えている。なお,教科書の章立ての案としては,@情報学の歴史,A情報学の定義,B情報学のサブテーマ,C問題解決,D意味論,Eデータと情報,F表現法,G心理と認知,H情報学的な見方・考え方,I教育と情報学,などを想定している。
 研究成果は,何よりも情報の哲学分野である「情報学」そのものの存在を示すことである。もちろん,それは先に述べた高校教科「情報」の親学問が誕生することでもある。このことによって,情報学の在り方が適正に理解される契機になるものと考えている。