僕がなぜホームページを作ったか?

僕のホームページを訪れた人からいつも、「なぜ?」と聞かれるので、97年1月に、E-Mailをいただいた一人に送った返事をほとんどそのまま掲載して僕の考えていることを紹介させていただく。


○○ 様
1997年1月 Hiro in New York

E-MAIL をありがとうございました。
実験的に(自分のために)始めたホームページですが、やはり、知っている人から反応があるとうれしいものです。

いずれにせよ、個人でアメリカの損害保険・会計情報を網羅するなどは所詮無理な話ですし、そんなことを目指すつもりは毛頭ありません。
こうしたものを作る(文章化し、保存する)ことにより、自分の興味を高めること(もう一つはEditorで書くことによってHTML言語をちょっとだけ習得すること)を目的としています。

どうせ見る人の人数は限られているのだから、「手作りの味」「スピード」を重視し、「パーフェクトは狙わずに」「思ったことをなるべく大胆に」「気楽に」「気負わずに」書いている(書いていこうと思っている)つもりです。

(そういう意味では、「HIRO のコメントなしには、興味は半減してしまう。」と言われるようなホームページを目指したいと常々思っています。)

一方、僕の private のホームページ の方は、「日本の友人に個別にMailで近況を知らせるよりは、ホームページを作ってみんなに見に来てもらう方が楽だ。」という安易な気持ちで始めました。

アメリカで生活して感じる事を忘れぬよう記録する、というところから始め、どうせならそれを友人達に(手紙代わりに)見せてきずなを深めようという発想です。見たい人は見れば良いし、見たくなければ見なければ良い。ホームページは押し付けがましさがなくて良いと思います。
(最初にホームページを作ったときには、アドレスを知らせたので宣伝めいて しまいましたが。)

情報収集に対する意欲とリテラシーさえあれば、地域的な格差を簡単に超越して必要な情報が得られるようになりつつある現在、情報の統合と、その先にある「何をなすべきか」という部分が真に大切になって来ていると思います。

情報を単に寄せ集めるだけではなく、タイムリーな情報を、自分の意見を加えて発信することが重要だと思う訳です。また、駐在員であるからには、「生活に密着した(住んでいなければわからない)」情報が大切だとも思っています。

しかし、僕は生まれつき気まぐれなので、あと1年もして誰もがホームページを持つような時期が来たら、今のような形では運営していないかもしれません。他人と同じことをやるのは嫌いですから。

いずれにせよ、日本でも金融機関各社でのイントラネットの導入ももうすぐでしょうし、そうなれば個人の業務関連情報を体系的に整理した個人の社内ホームページが必要になるのも見えています(Windows97(その後Windows98となった)で完全にそうなるでしょう)から、そのときのための勉強(先行投資)を自分でしている、というのが現在の率直な感覚です。

スキャナ−を買って自分が今までに作成した各種メモのうち汎用性のあるもの(あまりたくさんはないですが)をデジタル化し始めたのも、そういう理由からです。

常々思うことは、「何か事が起きたときにすぐに対応できるようにしておくためには何も起きていないときから考えておくことが必要」ということです。通信技術もしかりです。インターネットが何たるかを「ある程度(少しだけでも)」知らなければ、どう使うかは見えて来ない訳です。

日本は(江戸時代の鎖国主義の弊害が未だに残っている訳ではないでしょうが)、自由化を遅らせたせいか、行政にしても一般企業にしても仕事の仕方に本当に無駄が多い気がします(こんなことは軽々しくは言えないのですが)。

日本版金融ビッグバン、日米保険交渉終結によって銀行・証券・保険業界が本当の自由化の時代を迎えるにあたり、どうやって国際的な競争力を身につけるか、最近はそんなことばかり考えています。

写真の方は、すべてプリント(こちらでは一般的な4X6インチを外注のPhoto Lab に出し、スキャンしています。僕の短い経験では、写真の種類(絵柄)によって見た目の印象がずいぶん異なるように思えます。一般的には、コントラストの高い写真の方がディスプレイ上の見栄えが良いように思います。

日本でもアメリカでもデジカメが相当ブームになっていますが、まだまだプリントアウトして鑑賞するに足る品質に達していないため、当面、僕は買う気はありません。

キャノン、ニコン、コダック等大手メーカーはデジタルの世界に相当傾注し始めているのも事実ですが、まだプロの写真家(僕は別ですが)が使うレベルには程遠いという印象です。しかし、僕の好きなジョエルマエロウィッツ(Cape Codを中心にカラー撮影をする現代のカメラマン)が Adobe Photoshop というソフトを愛用しているように、プロのカメラマンが、撮影後の仕上げのために(自分のイメージにより近いプリントアウトを得るために)コンピュータ処理を用いる、といった使い方は、もう一般的になって来ているようです。

以上、長々とえらそうな事を書きましたが、僕はたぶん単なる物好きにすぎないのでしょう。

E-MAILをありがとうございました。
また機会があったらホームページを覗いてみてください。
もしかしたら消滅しているかもしれませんが。
(最近、忙しくなってきて、なかなかページを増やす暇がないというの が率直なところです。それに、ほぼHTMLの基礎的なところはマスタ ーしたし。。。。)

それではまた。

Jan. 1997
HIRO

------------------< 補足 >------------------

要するに、以下のとおりであります。

僕がホ−ムペ−ジを作った理由

1.友人のデザイナ−が作り始めたのを見ておもしろそうだと思ったから

2.僕が無精者だから
(友人たちに手紙を書いたりE−MAILを送ったりするより手軽。何人にも手紙を書いたりE−MAILを送ったりするより、ホ−ムペ−ジ(Private版)を見に来てもらう方が楽。

3.96年8月に、Compuserveディスクスペースを2メガまでただで提供し始めたから。
(その後、97年2月に5メガまで増えた。)

4.HTMLに興味を持ち、さらにHTML言語の将来性に確信を持ったから

(1)僕の考えるHTML言語の特徴

 a.極めて簡単

FORTRAN/BASIC/C/COBOL/APL等とは全く異なり、ワ−プロの延長であり、極めて簡単。(計算用のプログラムを書くための言語ではなく、単なる記述言語なので当然だが。)
(最近はワ−プロ文書や表計算のワークシートをそのままHTMLファイルに変換することも一般的になっている。)
 b.簡単な割りに表現力が多彩

 c.ハイパ−リンクによる階層構造が情報整理に向いている

また、ハイパ−リンクは人間の論理思考過程に極めて合っている。また、人間の探求心にも合致している。このため、文書・イメ−ジ・グラフ・表など全体の情報管理の一元化が可能である。
これはマイクロソフトの WINDOWS97(WINDOWS98)によりいっそう加速されると確信する。
(WWWを1つのドライブと同じように管理する設計となるため。)
 d.将来性がある
イントラネットの進行により、遅い会社でも2−3年後には自らがHTML言語で自分の持っている情報を整理して社内の仕事を進めるようになることが予想される。

(2)自分の生活情報整理に便利だから

文書・画像・表・関連文書等が階層的・有機的に整理できる。


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