2月15日 Wall Street Journal 記事
銀行や他の金融機関はインターネットへの取り組みを長く続けてきたが、遅れていた保険会社は、やっと腰を上げ始めた。
Allstate
インターネット(直販)に10億ドルを投資する計画を昨年(11月)、アナウンスした。
State Farm
Allstate と同様の計画はないが、InsWeb 等の Supermarket Site(保険料比較型サイト)に参加している。
これらの会社は、
eCoverage
-Softbank, E-Trade 等が出資。現在、California の優良契約者のみに販売
-クレーム支払い状況のトラッキング等も可能
Esurance
等の新規参入社(ecommerce insurer)との競争に晒されている。
これらの新規参入者は、コールセンター業務等を、アウトソースすることによりコスト削減を図っている。
自動車保険の特徴
書類記入を多く必要とする(paperwork heavy)
成熟した商品(特にアメリカではこれが特徴的)
標準化されている
顧客のブランドロイヤリティが低い
安い保険料を求める
→ したがって Internet に適している。
多くのアナリストは、「成功する Web Insurance は『単独会社型』ではなく、『保険料比較型』」であると予測している。
一方、
- 安い保険料を求めて会社を変える顧客(Shopper)は一般的に Profitable ではない。
- 新規参入者は保険クレームのマネージに長けていない。
という問題点もある。
note:bf000215.htm, file No.7
−−−コメント−−−
自動車保険が Paperwork Heavy だということは、そのインプット業務を顧客に代替させれば大きな事務処理効率化が可能であるということを意味する一方、顧客がそれだけのインプットをしない (すなわち完全にインターネットで完結する取引に移行しにくい)ということを意味する。
ここにコールセンターの存在意義があると言える。