インターネットでの保険販売でこの数ヶ月、話題になっている eCoverage が、今年中に全５０州への営業展開を行うため、Royal/Sun と提携を行うことが発表された。
（１年間で全州展開というのは、極めてアグレッシブな戦略と言える。）
【eCoverage】
Californiaで自動車保険を売り始めている。
（既に Illinois, Ohio, Missouri 等にも拡大している模様）
Finance において、現在第３期。
出資者（private placement）は、
- James Robinson （前 AMEX Executive）
- David Coulter（前 BankAmerica Executive）
- Softbank
- E-Trade
など。
【今回の Royal/Sun との提携内容】
- ４８州とＤＣで保険販売を行う際の shell（保険会社）として Royal/Sun の会社を用いる。
- shellは "eCoverage Insurance" と名称変更する。
- eCoverage Insurance は、Royal/Sun によって保証（Back Up）される。
- Royal/Sun は fronting fee （もしくは、保険料の一定％）を得る。
- eCoverage は、Royal/Sun から、shell を買う option を得る。
- 一方、提携契約に基づき、eCoverage は、Royal/Sun の米国個人損保ビジネスのインターネット対応を請け負う。
これは、Royal/Sun の独立代理店がインターネットを顧客情報へのアクセスや事務処理に活用する仕組みである。
note:bf000327.htm, ecoverage-royal-sun.txt
−−−コメント−−−
eCoverage は保険会社ではなく、保険をインターネットで販売するプラットフォームを作るシステム開発・マネジメント会社である。
Web による Quotes のプロセスが極めて簡素化されており、この数ヶ月間、話題となっている。
http://www.ecoverage.com
（もちろん、web の他に、２４時間・週７日間 open のコールセンターを準備していることは言うまでもない。）今回の提携により、shell 会社を名称変更した後も、shell は Royal/Sun 傘下の保険会社として残るが、そこに蓄積された U/W 収益は、将来、eCoverage の option の発動によって eCoverage 社に移転するという仕組み。
保険会社でなくても、技術力を持った会社には保険のビジネスチャンスがあるという例。
（ただし、もうかるかどうかは不明だが。）
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