【96年9月18日(水)】

インターネットによる保険販売の動向(2)
(IOMA'S Monthly Report OCT.96 より)


1.96年2月現在のWebの状況
94Brokers、35損保、39生保が Web を使用。

2.インターネットは Agent のビジネスを奪うか?
(1)carrierで積極的なのはAIGとsignature group
(2)一方、契約者は現段階ではWebサイトを訪れても様子をうかがっている だけの模様。
(3)Agentとのコンタクトなしに直接保険契約のできるサイトもあるが、いく つかの理由からAgentの存在を脅かすほどのものにはなっていないのが 現状。
a.自分の保険ニーズに最も合う保険会社を Agent と Face-to-Faceで話し ながら選択したいと考えていること。
b.ほとんどの契約者は、インターネットで保険を買うほど自分の保険ニー ズに自信を持っていないこと。
c. 加えて、平均的な契約者は、微妙な情報(sensitive business information)を online で送信する事にためらいがあること。
(4)ブローカーやAgentは保険会社を良く知っているが、契約者は良く知ら ないということも問題。
「インターネットで保険を引き受け、金を集めてドロン」ということも有 り得る。


−−−コメント−−−

N.Y.Timesとは逆に「まだ大したことはない。」というトーンの記事。
(96年2月現在のサイト数というのはややデータが古いが。)
現段階では、何とも言えないというのが正直なところだろう。しかし、普及し始めて手後れにならぬよう、常に情報を集め、タイミングを見てある程度の先行投資を行って実験することも必要。



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