【96年10月8日(火)】

Internet による料率・約款ファイリング。
(Best Week 96.10.7 より)


保険会社が監督官庁(州の保険庁)にrate(料率)、form(約款)をinternet で Fileする Pilot Project が始まり、現在のところ(9月29日現在)、16の州 と 24の会社が参加している。
(州は $9,000、各社は $10,000金を拠出している。)

Project の 名は "SERFF"
(System for Electronic Rate and Form Filing)

現在のところ、データを送信しているのは生保のみである。
業界関係者は、時間と金の節約にはなることを評価する一方、データがNAICに集中してしまうこと、internet の security が完全ではないことに不安を抱いている。

本 project では4つの phaseが考えられており、将来は pricing informationの送信も行われる見込み。

参加している16州は次のとおり。

California、Florida、Maine、Maryland、Michigan、Missouri、Nebraska、New Hampshire、New Jersey、North Carolina、North Dakota、Pennsylvania、Texas、Utah、Washington、Wiscounsin


−−−−−コメント−−−−−

Accounting 関係でも Annual Statement(Yellow Book) の Filing やRisk Based Capital の Filing が既に Floppy Disk で行われている。デジタル化された情報の Internet での送信は容易である。Personal Income Tax の E-Mail による Filing も始まった米国では当然の動きである。

「ファイリングの簡素化」だけでなく、「NAICに集中した各社 rate・form の活用」という観点でも注意しておきたい。


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