【96年12月18日(水)】

Chase Manhattan Bankの Stock Option


Chase Manhattan Bankが全従業員にStock Optionを支給することを発表した。
BLOOMBERGおよびNew York Timesによれば、Chaseの発表の内容は次のとおり。

1.63000人のfull-timer全員に3年間で1人合計450株ずつ支給。

2.初年度の今年は以下のoptionを支給
(1)もし3年以内に5日連続して$110を超えた場合は
$86.38で150株(昨日の平均株値)買える。

(2)$110を超えなかった場合は、
その後6年間、$86.38で買える。

3.同様のオプションを97年12月および98年12月にも与える。

−−−コメント−−−

アメリカでは業績リンクのサラリーは従来以上に広まっている。Stock Optionが経営陣に対して与えられることは良くあることだが、全従業員というのは驚いた。
業績向上→株価上昇→従業員の利益 という構図を想定したBenefit支給だが、業績と株価の対応関係がアメリカほどない日本では、もう少々先の話かもしれない。
しかし、日本においても

といったことが今後確実に進むと予想されるため、日本でStock Optionが一般的になるのも、そう遠い将来ではなかろう。
支給側(経営者)としては好都合だ。


【「米国保険業界・会計情報」へもどる】