【97年1月12日(日)】

米国北西部の洪水と Home Owners保険



年初より、米国北西部の FLOOD が注目を集めている。
OREGON,北 CALIFORNIA で雪と雨によって急激に水位が上昇し、多くの家屋が洪水に襲われている。
道が川のようになり、胸まで水につかって歩く人々の姿が報道された。
水が引いてきたここ数日では、さすがに屋根に上る人々はいなくなったようだが、黙々と泥を掻き出す姿がテレビに写っている。

雨そのものによる被害は別として、洪水による被害は通常の Home Owners Insurance(住宅総合保険)では担保しない。別途 FLOOD INSURANCE が必要だ。契約者は、保険会社の Agent や Broker から購入する(日本の地震保険のようなものなのだろう)。

Flood Insurance は NFIP(National Flood Insurance Program)によって運営されている。任意保険だが、 SFHA(Special Flood Hazard Area)等、一部、住宅のローンとの関係で強制の地域もある。

保険料は保険金額25万ドルに対して$300程度であり、保険会社によって定められる Minimum Premium もある。 申し込みには30日間の WAITING PERIOD が必要なため、今回 FLOOD が発生したからと言っても、すぐには入れない。

Flood Insurance の保険料率算出は以下のような項目を基にして行われる。


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今回の北西部の FLOOD は、損害額総額が1Billionドルに達する可能性もあると言われている。
個々の被災者にとっては、損害額が個人所得税の TAX DEDUCTION の対象になるとはいえ、厳しい自然の猛威だ。


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