【97年2月14日(金)】

American General(生保) が USLifeを18億ドルで買収
(New York Times 97.2.14)


両社合計では次のとおり、米国で4本の指に入る会社となる。
・In Force 契約 3000億ドル。
・契約者数1000万人。
・Sales Representative 25000人

American General はここ2年、Acquisition を続けて来たが、今回のDealは最大。
同社の過去の買収は次のとおり。
・Independent Life 3億2千6百万ドル(1年前)
・Franklin Life 12億ドル(1995)
・Western National 4億5百万ドル(1995) ---- 46% stake

保険料が伸びず、経費率が高止まりとなっている中で、迅速かつ確実に収益力を獲得するためには規模を大きくして契約者数を増やすと同時に重複する内部組織をカットすることが必須。
Chubb や USF&G も Life の unit を売って Property & Casualty に Focus しようとしている。

保険業界の Merger & Acquisition は、
95年度 178億ドル
96年度 318億ドル
と、96年度には8割近く増加した。

ここしばらく買収が増えているが、今後はさらに増えるだろうと予想されている。

将来的には、25−30の会社がマーケットの90%を占めるようになるだろうという見方もある。

AMEGEN.TXT
note: amgen1.htm amgen2.htm

−−−コメント−−−

全体としては伸びない生保の中でも年金分野は成長している。
「Life or P&C に特化」「各々の分野では規模の利益を追及」というのが最近の動きである。

なお、買収・合併の行き着く先(?)として「25−30の会社で90%のシェア」というと、日本の状態と似て来る。


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