【97年3月21日(金)】

Dow Jones 社 Punitive Damage(保険化?)・陪審員制度


テキサスの証券ブローカーMMAR社の倒産に関係して、Wall Street Journal 社の事実無根の記事が倒産の原因だとして、親会社の Dow Jones 社が訴えられていたが、20日、名誉毀損の損害賠償額として総額 $223Mil を支払うべきとの評決が下された。

文書による名誉毀損としては過去最高の損害賠償額だという。

そして、そのうち $200Mil(!!!)が懲罰的(Punitive)支払だという。

−−−コメント−−−

Punitive Damage が保険ビジネスの対象にならないか、というのは最近、時折耳にする。
「金が動くところに保険あり」という原則からすると、保険ビジネスの一環と考えても良いのではないか。

(むろん、「公序良俗」の範囲内に止める配慮は必要だが
------しかし、これは、「填補割合」「免責金額」等でクリアーできよう。)

参考:陪審員評決制度

民事・刑事共通。
無作為に抽出された市民(陪審員)が裁判する。
陪審員の抽出は、納税者名簿・選挙人名簿・自動車運転免許名簿等から行われる。
陪審員が裁判に提出された証拠に基づいて事実の認定を行う。
認定した事実に裁判官が説示した法律を適用して評決を下す。
陪審が評決を下すためにする合議は一切秘密にされ、陪審はその評決に何らの理由も付さないで良い。


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