【97年3月23日(日)】

American Eagle 社のビジネス撤退(PR-Newswire Mar.22)


American Eagle(96年度正味収保 $107Mil, NYSE上場 )は22日、1991年から開始して成績が悪かった Specialty Business(auto-dealerとhaul-trucking business)からの撤退を発表した。

また同時に、同社は、これまで35年間の core businessであったgeneral aviation insurance business と残りの資産を、新たに作るMGA(Managing General Agent)に売却する LOI(Letter of Intent)を結んだことを発表した。MGAは、現在の American Eagle の Management によって運営され、 American Eagle 社との間で一定期間、service agreement が結ばれることになる。

MGAにより継続される general aviation insurance business は 収保 $22Mil であり、Profitable な Business であったという。

なお、Zurich Re が general aviation business についてAMBest rating A をキープするために、各種サポートを行う模様。
(Fronting? 大部分の再保険引受?)

同社は撤退ビジネスについて $30Mil の reserve increase を図ったこと等から、96年度の損失は、$44.4Mil に達していた。

note: Ame-EAGL.txt

−−−コメント−−−

American Eagle 社は、在California(Sacramento)の保険会社。
昨年、reserve deficiency で話題となった Golden Eagle 社とは別の会社。

正味収保 $107Milという小さな会社ではあるが、上場損保会社のビジネス撤退の具体的なシナリオとして興味深い。

継続する profitable な business を、従来の Management から成るMGAに売却するという transaction が興味深い。この transactionで American Eagleはわずかな売却益(immaterial gain)を得る模様だが、これが大きな売却損だと、税務当局から間違いなく問題視されるだろう。


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