(1)Class A-1 (発行額 $163.8Mil)
利息のみ at risk の債券。
"Principal protected securities" と言われる。
Rating は AAA
利息は LIBOR + 273basis = 約 8.98%
covered loss の発生時には、10年延長。その期間の利息はなくなる。
(すなわち、11年後に元本が支払われる。)
(2)Class A-2 (発行額 $313.2Mil)
元本および金利が at risk の債券
"Principal-risk securities" と言われる。
Rating は BB
利息は LIBOR + 576basis = 約 11.48%
Loss 発生の際にはUSAAに6ヶ月の期間延長 option がある。
(その間にUSAAは claims settle を行う。ただしその6ヶ月分の金利は支払う。)
この内容から考えると、保険会社の外にリスクが移転している(すなわち、マーケット全体としては、Cat に対する Capacity が拡大している)ことが明白である。
−−−コメント−−−保険会社と証券会社が組んで Capital Market を使って capacity を得た良い実例。
金額的にもかなり大規模。USAAとしても、元受での引受 capacity が上がったと言える。
保険マーケット以外に capacity を求める際にも、保険会社が cat model を使用するなどして保険会社ならではのノウハウを利用して鞘を抜こうとしている。
保険会社として、当社もこのあたりのノウハウが必要。
(対象リスクは Cat に限らないが、ある程度投資家に納得感を持って説明できることが重要。)
なお、Swiss Re も、California のEQに関して Cat Bond(期間2年間、USAAと同様、2種類有る。) を近々 Issue すると言われている。