【98年12月15日(火)】

インターネットによる保険販売(日本)
(ソフトバンクと Insweb の提携)



以下、朝日新聞(12月15日)より

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インターネットで保険を紹介する新会社設立へ

 ソフトバンクは15日、インターネットを使って保険商品の情報提供をしている米インスウエブ社と合弁で、同社の日本法人を設立すると発表した。提携した保険会社から各種保険の情報を集め、一般にインターネットで提供する。日本版ビッグバンで国内の保険業界への規制が緩和されたため、参入することにした。

 インスウエブは当面米国の2、3の保険会社と提携し、自動車保険や火災保険などの情報を1999年度からネット上で無料で提供する。利用者は、各保険会社の商品を見比べたうえで、自分の好みに合ったものを選ぶ。日本ではインターネットを使った保険契約はまだ認められていないため、利用者はネットを見た後で保険会社に連絡し、直接契約を結ぶ。成約した場合に保険会社側からインスウエブに情報掲載料名目で料金が払われる仕組みで、インスウエブは一種の情報紹介機関という位置づけだ。

 米インスウエブはAIGなど14の保険会社と組み、保険商品情報を提供している。95年に設立され、まだ赤字続きだが、米国では閲覧した人が98年1月―9月の間に約200万人にのぼったという。

 日本法人は資本金6億円で、ソフトバンクの出資比率は60%。ソフトバンクは、インターネットを使った証券売買や外為取り次ぎ、投資信託の格付け情報提供会社などを相次いで設立している。

note:bf981215.htm

−−−コメント−−−

米国での同種のサービスの延長にある。
Insweb の業務が募取法上の日本の保険代理店業務に該当するかが問題となろう。
11月には、大手ブローカーの M&M が InsWeb に一部資本提供したと言われている。(M&M-IWEB.txt)。
保険会社同士の競争というより、保険会社(直販を指向する会社)とブローカー(代理店)の競争とも言える。
同種のサービスは、米国では Intuit社 が "InsureMarket" で積極的に行っている。(Intuit.htm)

いずれにせよ、テクノロジーの遅れた会社は、Insweb による Rate の Quote にさえ参加できないことになる。


【980728】 State Farm が InsWeb で Homeowners も販売(Journal of Commerce / 980723)

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