【99年6月2日】

Merrill Lynch, ついに安価な Internet Trading に参入



米国最大の伝統的な大手証券会社 Merrill Lynch が, ついに安価な Internet Trading に参入を決めた。

1取引あたりの手数料は $29.95。これは Internet 取引の大手、Charles Shwab と同じ水準。
従来の(ブローカーが手厚い情報を提供する)サービスも継続する(こちらの手数料は $80- $100)が、どちらを選ぶかは顧客の選択。

note:bf990602.htm, merrill.htm

−−−コメント−−−

Merrill の参入には、社内でも激論があったという。
しかし、Internet を利用した株式の取引がここまで大きくなると、Merrill としても無視できなくなったということ。
社内の1万4千人のブローカーの職を奪うことになるが、これも時代の流れということだろう。
付加価値をつけることのできるブローカーは引き続き顧客を維持できるため、職は維持できよう。

日本の保険業界の2−3年後を見ているような気がする。
もちろん、「Merrill Lynch」 = 「既存代理店への配慮から身動きがとれず、対応の遅れた大手損保」である。


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